2月24日のロシ軍のウクライナ侵攻、7月8日の安倍晋三元総理の銃撃事件、事件に続いて政界に激震をもたらした統一教会問題、12月16日に閣議決定された「安保3文書」の改訂と防衛費の倍増。…激動の2022年を皆様はいかがお過ごしになられたでしょうか。どうぞ2023年がより良い1年となりますように祈念いたします。
IWJでは、年末年始12月29日から1月7日(予定)まで「新春特設サイト」を開設しました。
「ウクライナ=善vsロシア=悪の二元論で世界を染め上げた米戦略の最終目標はロシアの弱体化・ロシア、ウクライナ侵攻編」、「自民党と癒着し日本を蝕む反日カルト・統一教会編」と2つの主題のもとに、皆さまにぜひみていただきたい今年の岩上安身によるインタビューやIWJ取材・ハイライト、そして日刊記事をまとめました。普段は忙しくてゆっくりインタビュー動画を見る時間がないという方も、ぜひこの機会にインタビュー全編やハイライト、日刊記事などを御覧いただければと思います。
「新春特設サイト」(その1)は、「ウクライナ=善vsロシア=悪の二元論で世界を染め上げた米戦略の最終目標はロシアの弱体化」と題して、岩上安身のインタビュー・IWJ取材記事と、関連する日刊記事をそれぞれまとめました。
2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻した後「ロシア=悪、プーチン=悪魔・狂人」、「ウクライナ=善、ゼレンスキー大統領=世界の自由と民主主義を守る英雄」の善悪二元論が世界のメディア・言論を席巻しました。スポーツ界でもロシア選手・ロシアチームの排除が始まり、テニス界の頂点に位置するウインブルドン大会でも、男子シングルス世界ランキング1位のダニール・メドベージェフ選手不在の寂しい大会となりました。文化・芸術分野でもロシア勢は排除されました。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の公演で指揮をとる予定だったロシアの指揮者ヴァレリー・ゲルギエフ氏の降板は世界に衝撃を与えました。
もちろん、そうした動きばかりではありませんでした。日本では、新国立劇場で11月、ロシアオペラの傑作『ボリス・ゴドゥノフ』が、指揮・大野和士氏、演出はポーランド人のマリウシュ・トレリンスキ氏のまさに今日的な演出で上演されるという素晴らしい事件がありました。YouTubeには、大野氏と、ロシア文学者の亀山郁夫氏、元外交官・作家の佐藤優氏が、ウクライナ紛争が続く中での『ボリス・ゴドゥノフ』上演の意義について語っています。
日本および西側世界のメディアが「ウクライナ=善vsロシア=悪の二元論」一色に染まる中、岩上安身とIWJはウクライナ紛争の実相をお伝えすべく、西側メディア、ロシアやウクライナのメディア、中国やインドなどの第三国のメディア、政治家、知識人の発言、米国の政策やシンクタンクのレポートなどを幅広く情報を集め、それぞれを付き合わせながら検証を行い、それぞれの時点で最も確からしいと思われる情報をお届けしてきました。
岩上安身は、多くの研究者・専門家へのインタビューを通じて、米国が計画した「米露代理戦争」であるウクライナ紛争の実相を浮かび上がらせ、これが日本列島を戦場にする「米中代理戦争」につながる危険性があると、警鐘を鳴らしてきました。
岩上安身がウクライナ問題についてインタビューを行なった方々は、以下の通りである。元外務省国際情報局長・孫崎享氏、国際政治学者・六辻彰二氏、ジャーナリスト・大野和基氏、エコノミスト・田代秀敏氏、ロシアNIS経済研究所所長・服部倫卓氏、経済産業研究所コンサルティングフェロー・現役経産官僚である藤和彦氏、国際政治学者・神奈川大学教授である羽場久美子氏、東アジア共同体研究所上級研究員・須川清司氏、JOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)調査課長・原田大輔氏。
2022年に岩上安身とIWJが公開したウクライナ紛争の関連コンテンツは、以下のリンクより御覧ください。
日刊IWJ記事を集めた2023年新春特設サイトは以下となります。
「新春特設サイト」(その2)「自民党と癒着し日本を蝕む反日カルト」【統一教会編】はこちらです。ぜひ、こちらも御覧ください。