2022年年明けに、カザフスタンの暴動がロシア軍等に鎮圧された際、旧独裁政権のナザルバエフ前大統領一派が、現トカエフ大統領により一掃された。
前大統領の側近で今回、国家反逆罪で拘束された、カリム・マシモフ前国家保安委員長・元首相と、ジョー・バイデン米大統領の息子のハンター・バイデン氏との関係が取り沙汰され、バイデン・ファミリーの黒いビジネスの疑惑に注目が集まっている。
ジョー・バイデン氏がオバマ大統領政権時代副大統領だった頃、地位を利用して様々なファミリービジネスをハンター氏の仕切りで行ったとの情報は大統領選の時にも出回ったが、今回改めて、資源大国カザフスタンとの関係が取り沙汰されている。
英タブロイド紙のデイリーメールは、ハンター氏が「シークレットサービスを外して」、「親しい友人」マシモフ氏とエネルギー取引を話し合ったことや、バイデン親子とマシモフ氏、そして前大統領と密接で、ハンター氏を「わが弟」と呼ぶカザフの実業家ケネス・ラキシェフ氏とが笑顔で並ぶ写真などを列挙。ハンター氏が父親を海外ビジネスに引きずり込んだとする。さらに、ハンター氏が取締役を務めるウクライナのエネルギー企業幹部を父親に紹介した後、ジョー・バイデン氏が同企業への捜査を妨害したとの疑惑も伝えている。
詳しくは本文を御覧いただきたいが、今回の一連の情報からは、カザフ国内の大統領一派と前大統領一派の政治闘争が、ロシアと米国の代理闘争である疑いとともに、バイデン大統領がウクライナでの「戦争」を騒ぎ立てる中、息子の黒いビジネスの「スキャンダル」をもみ消そうとする疑惑さえ生じるのである。