【号外第29弾】日本を含む西側のメディアを利用し、今は「自分たちはネオナチではない」などと弁明の宣伝をしているアゾフ隊は、若いウクライナ人を戦争に送り込むことで莫大な利益を得ていた! 2022.5.20

記事公開日:2022.5.20 テキスト
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 岩上安身です。いつもお世話になっています。【号外第29弾】をお届けします。今回も大手メディアが報じない、驚愕の内容です! ぜひ御覧ください!

【号外第29弾】2016年4月にドンバス戦争に反対し、その後ゼレンスキー政権によって拉致され、行方不明のウクライナ左翼連合のヴァシリイ・ヴォルガ氏はネオナチ部隊のアゾフ隊などに襲撃されていた! 「ウクライナには戦争が必要で、ヴォルガのような(戦争に反対する平和主義の)政治家はいらない」! 日本を含む西側のメディアを利用し、今は「自分たちはネオナチではない」などと弁明の宣伝をしているアゾフ隊は、若いウクライナ人を戦争に送り込むことで莫大な利益を得ていた!

 ウクライナで実際に弾圧に遭っている人々の生の声を聞くことで、ウクライナ社会の抱える大きな問題の実相を明らかにするシリーズの第2弾(前編)(中編)(後編)で、ご紹介した、ウクライナ左翼連合のヴァシリイ・ヴォルガ氏は、2016年に極右民族主義者のネオナチ、アゾフ隊に襲撃されていました。

 現在、ゼレンスキー政権に拉致され、行方不明のヴォルガ氏は、その予兆のように、2016年4月にアゾフ隊の襲撃を受けていました。この事件の真相を、ジャーナリスト・社会学者のハリナ・モクルーシナ氏が2016年の時点でCOUNTERPUNCHに「右派過激派に襲撃されたウクライナの左翼、反戦の声」というタイトルで寄稿しています。

 以下がその全文仮訳です。

 「(2016年)4月22日、ウクライナ左翼連合(Союз Лiвих Сил)のリーダー、ヴァシリイ・ヴォルガは、ウクライナ南部のザポリージアで、アゾフ大隊と、シラ・ナチイ(民族の力)、の「活動家」(極右民族主義者)に襲撃された。

 ヴォルガと彼の同僚たちは、ウクライナでの戦争(ドンバス戦争のこと)の停止、平和の回復、ドンバスのウクライナへの統合を目指す彼らの党のプログラムを発表するためにザポリージアに来たのである。

 ヴォルガたちは、記者会見を行うためにザポリージャの建物に向かっていた。襲撃後のチャンネル112テレビのインタビュー(※訳注1)で、ヴォルガは112の記者に、襲撃犯と話をしようとしたが、彼らはウクライナには戦争が必要で、ヴォルガのような政治家はいらないと答えたと語った。この暴漢の一人が、ヴォルガを背後から襲った。ヴォルガと彼の同僚は、ザポリージャの地元警察のおかげで逃げることができた」

※訳注1)現在、このインタビューが掲載されたサイトにはアクセスできない。ウクライナは、ゼレンスキー政権のもとで、極端なまでに言論統制を強めている。

 「ヴォルガへのインタビューに先立ち、チャンネル112はこの襲撃事件に関するレポートを放送した。亡命中のウクライナ人ジャーナリスト、アナトリー・シャリー氏は、この報道を分析し、112の司会記者がヴォルガへの襲撃を『事件』と呼んだことに言及した。

 彼女は、112が本当に攻撃が行われたかどうかを調べようとしている、と述べた。彼女がその言葉を発したとき、背景の映像は明らかに攻撃を示していた。

 さらに、112の司会者は『活動家(極右の凶悪犯のこと)がヴォルガを名誉毀損で提訴するかどうかを調べたい』と言うのだ。彼女は、この攻撃は、実際、民主主義の現れなのかどうか、考えている。

 もちろん、ウクライナの民主主義のことだ。キエフの現政権に同意しない人々は、投獄され、身体的に攻撃され、あるいはジャーナリストのオレフ・ブジナ(※訳注2)のように殺され、沈黙を強いられる」

※訳注2)著名なジャーナリスト、オレフ・ブジナ氏は、2015年4月16日、首都キエフ(キーウ)で覆面姿の男2人が乗った車から銃撃され、頭などに3発の銃弾を受けて死亡した。ブジナ氏は地元紙「セボードニャ」の編集長を務めた。

 その前日の4月15日には、(親露派でユーロマイダン・クーデターによって政権が倒され、亡命している)ヤヌコヴィッチ元大統領の「地域党」の元国会議員で、(親欧米派で、ユーロマイダン・クーデターによってヤヌコヴィッチ政権が転覆させられたあと、第5代の大統領となった)ポロシェンコ政権(当時)に批判的だった政治家のオレフ・カラシニコフ氏が、キエフ(キーウ)の自宅前で銃弾を受けて死亡している。

 さらに、2015年3月には「地域党」の元議員で南部ザポロージャ州元知事のペクルシェンコ氏が銃弾を受けて死亡したほか、地域党の別の元議員2人も自殺するなど、(親露政権関係者や、クーデター後の親欧米派)政権に批判的な政治家やジャーナリストの殺害や自殺が相次いでいた。

 「意見の自由は潰されている。ヴァシリイ・ヴォルガは、ザポリージャで彼を襲撃した極右過激派の操り人形師たちは、彼に『分離主義者』のレッテルを貼って信用を落とそうとしている、と述べた。これらの操り人形師は、若いウクライナ人を戦争に送り込むことで莫大な利益を得ている」

 以下も、ハリナ・モクルーシナ氏による記事の続きです。

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