【号外第33弾】シリーズ<オリガルヒとは何者か>その3(前編)ゼレンスキーが戦争を長引かせているワケ!! ネオナチのアゾフ隊を創設したコロモイスキーとユダヤ系オリガルヒ、ボゴリュボフの金融犯罪を暴く! 2022.6.1

記事公開日:2022.6.1 テキスト
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(文・編集部)

 岩上安身です。いつもお世話になっています。【号外第33弾】をお届けします。ぜひ御覧ください!

【号外第33弾】シリーズ<オリガルヒとは何者か>その3(前編)ゼレンスキーが戦争を長引かせている理由!! ウクライナのユダヤ系オリガルヒで、ゼレンスキー氏を大統領に押し上げ、ネオナチのアゾフ隊を創設したイホール・コロモイスキーと英国に拠点を置き英国とウクライナ、イスラエル、キプロスの市民権を持つユダヤ系オリガルヒ、ゲンナジー・ボゴリュボフの金融犯罪を暴く!

 シリーズ<オリガルヒとは何者か>その1、その2では、主に、ロシアのオリガルヒの起源とその富の形成についてお伝えしてきました。

 このときのキーワードが「ユダヤ系」でした。

 西側世界にとって、ミハイル・ゴルバチョフとボリス・エリツィンの2人の大統領は、グローバリストで、非常に受けが良かったわけですが、このとき、二人が進めた民主化は、結局のところ「ファンタジー」でした。

 二人の進めた民主化とは、ごく一部の人間による、「国有財産の私物化と国外への持ち出し・売却の自由」に他ならなかったからです。

 ロシア国民の共有財産であるロシアの自然資源を、ロシアのユダヤ系オリガルヒと米国のユダヤ系の金融資本の代理人たちが、共謀して格安で売り飛ばし、私腹を肥やした結果、ロシアのGDPは数年以内に45%も下がり、国民の4割は極貧状態になりました。

 西側に評判の悪いナショナリストのプーチン大統領が、グローバリストのエリツィン元大統領の時代に力を得たオリガルヒたちの弾圧に乗り出し、これを支配下に置いたのは、ロシア国民にとって、国有財産を取り戻すという意味では、幸いだったのです。

 興味深い話があります。

 プーチン大統領は、オリバー・ストーン監督のインタビューの中で、「今なら自信を持って言えるが、必要な変革やその実現方法を彼ら(ゴルバチョフ政権)は分かっていなかった」と述べているのです。

 ストーン監督が、「ゴルバチョフから影響を受けましたね」と問うと、プーチン大統領は「いや、フランスの空想的社会主義者が提唱した思想だ」と答えているのです。

 ソ連を崩壊に導いた民主派のゴルバチョフ元大統領の思想の継承者ではないと明確に否定している点が注目されます。

 ウクライナにおいても、1991年のソ連崩壊で、国家の崩壊が起き、一晩にして、ロシアから見て、異国民となりました。

 ウクライナにおいても、この国家崩壊の過程で、オリガルヒは陰に陽にウクライナの権力構造に食い込み、これを支配してきました。

 ウクライナとロシアの違いは、プーチンに匹敵する人物が存在しなかったこと、プーチンを支えたシロヴィキ(情報・警察・軍事権力)が機能しなかったかの違いです。

 ウクライナには、プーチンも存在せずシロヴィキも機能しませんでした。その結果、何が起きたか。

 シリーズ<オリガルヒとは何者か>その3では、ウクライナの代表的なオリガルヒの一人で、ゼレンスキー氏を大統領に押し上げ、ネオナチのアゾフ隊を創設した一人イホール・コロモイスキー氏の金融犯罪に焦点を当ててお伝えします。

 シリーズ<オリガルヒとは何者か>その1およびその2は、以下から御覧いただけます。

 合わせてぜひ御覧ください。

 2022年3月28日、ロシアのウクライナ侵攻から1か月以上経過したとき、英国の高級紙インディペンデント(現在はオンライン新聞のみ)に、一つの地味な記事が出ました。

 それは「銀行がウクライナの実業家たちを提訴した後、裁判官は審理を延期した」というタイトルで始まります。

 サブタイトルが「イホール・コロモイスキー(Igor Kolomoisky)とゲンナジー・ボゴリュボフ(Gennadiy Bogolyubov)の弁護団は、ウクライナの戦争のために裁判を進めることができないと主張した」というものです。

 インディペンデントの記事は次のように始まります。

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