調査報道で定評あるドイツのシュピーゲル誌と、世界的な通信社であるロイター通信が、米国とNATOの描くストーリーに沿った、露骨な戦争協力の報道を行ったという衝撃的事実が報じられた。
ドイツの日刊紙『junge Welt』によれば、シュピーゲル誌は、マリウポリのアゾフスタル製鉄所から避難したウクライナ人女性ナタリア・ウスマノワさんが「アゾフ連隊が何度も脱出を妨げた」と証言する、ロイターから入手した動画を一度公開しながら、その後、削除した。
それは、彼女の証言が、「ロシア=悪魔」、「ウクライナ=善人」という米国とNATOのストーリーと矛盾するからに他ならない。
さらに、シュピーゲル誌のテキスト記事は、市民を製鉄所の地下壕に閉じ込め続けたのは誰かを記述せず、巧妙に隠蔽した。しかし画像からは、解放したのはロシア軍側で、ウクライナ軍ではなかったことがわかる。
その後、シュピーゲル誌は、未確認情報を掲載した謝罪もせず、ロイターの「未確認報道を支持する」という弁明をそのまま転載した。
一方、ロイターは、ウスマノワさんは「ロシアの爆撃」で「心臓が止まる」ほど怯えていたと報じた。
ところが彼女は、ロシアのTVに対しては「正直に言えば、ウクライナにいきたくない」と答え、「ウクライナ軍の『人間の盾』作戦に抗議しているのだ。そして彼女がウクライナ軍を恐れており、相手がロシアのテレビ局だからこそ真実を語ったであろうことが、インタビュアーとのやり取りからわかる。
詳しくは記事本文を御覧いただきたい!
調査報道で定評あるドイツのシュピーゲル誌と、世界的な通信社であるロイター通信が露骨な戦争協力の報道!
西側メディアの情報操作が、また明らかになった。
調査報道で定評のあるドイツのシュピーゲル誌と、世界的な通信車であるロイター通信が、真実を捻じ曲げてまで、米国とNATOの描く「ロシア=加害者・悪魔」、「ウクライナ=被害者・善人」という単純化されたストーリーに沿った報道を行い露骨な戦争協力をしていたのである。
1947年創刊のドイツの日刊紙「junge Welt」は、2022年5月5日、ウェブサイトに、マリウポリのアゾフスタル製鉄所から避難してきたウクライナ人女性、ナタリア・ウスマノワさんの記事を掲載した。
「junge Welt」の記事は、調査報道で定評のあるドイツの週刊誌シュピーゲルが、情報操作をして米国NATOに協力していたという衝撃的なものだ。
この記事のタイトルは、「マリウポリ:鏡/シュピーゲルの中の半分の真実」というものだ。鏡はドイツ語で「Spiegel(シュピーゲル)」、ドイツの週刊誌der Spiegelのことを指している。
「アゾフ連隊が何度も脱出を妨げた」と製鉄所から避難したウクライナ人女性ナタリア・ウスマノワさんが証言! この動画をシュピーゲル誌は削除した!
以下、「junge Welt」の記事の全文仮訳である。
「ハンブルク、月曜日(5月2日)、シュピーゲル誌は、マリウポリの『アゾフスタル』製鉄所からの民間人の避難に関する3分間のビデオをウェブに掲載しました。そのビデオでは、ウクライナ紛争前にこの工場に勤務し、子どもや夫と一緒に避難していたナタリア・ウスマノワさんが発言しています。
『アゾフ』連隊は、ぞっとするような2ヶ月の間に何度も脱出を妨げたと、彼女はシュピーゲルの動画で説明しました。
『私たちは脱出を試みました。人道的回廊や避難について知っていましたが、外に出されることはありませんでした』
また、このインタビュー抜粋が作られた元動画も、水曜日(5月4日)にYouTube(※)で発見されました。
『彼ら(アゾフ連隊)は私たちをバンカー(地下壕)に閉じ込めたのです』とウスマノワさんはそこでより明確に述べています。『彼らは表向き私たちの安全を心配しているふりをしていました』。何度も何度も「地下壕に戻れ!」とウスマノワさんは怒鳴られました。避難後、一家はウクライナに帰らないことを決めました。『私にとってウクライナは国家として死んでいます』」
訳注※)この元動画は次のとおりである。
Azovstal – Eine Frau berichtet
https://youtu.be/tukuRh3eVF0
※本記事は「note」でも御覧いただけます。単品購入も可能です。
https://note.com/iwjnote/n/n9d0d54845635