「ロシアのエネルギー開発事業サハリン1、2からの撤退について米国からの要請があるのか?」IWJ記者の質問に林大臣は「国際社会と連携し、有効な取組みを適切に検討・対応していく」~3.8林芳正 外務大臣 定例会見 2022.3.8

記事公開日:2022.3.8取材地: テキスト動画
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(取材、文・浜本信貴)

 2022年3月8日午後5時頃より、東京都千代田区の外務省庁舎にて、林芳正外務大臣の定例会見が開催された。

 冒頭、林大臣より、ウクライナ情勢についての報告があった。

 報告の中で、林大臣はロシア軍について、ウクライナに侵攻し、原子力発電所や核関連施設まで攻撃の対象としているとして「東電福島第一原子力発電所の事故を経験した日本として、このようなロシアの蛮行は、決して認められない」と批判した。

 また、ベラルーシについて、「ロシアによるウクライナ侵略を、自国領域の使用を認めることにより、支援をしている」と述べ、「このたびの侵略に関するベラルーシの明白な関与を、我が国として看過することはできません」と批判した。

 その上で林大臣は、ロシアとベラルーシへの追加の制裁措置について、8日に閣議了解を行ったと報告した。

 続いて、林大臣と各社記者の質疑応答となった。IWJ記者は、ウクライナ情勢について、以下のとおり質問を行った。

 「松野官房長官は7日の記者会見で、ロシアの原油・液化天然ガスプロジェクトの『サハリン1、2』について、『エネルギーの安定供給上、重要なプロジェクト』であり、撤退について慎重に判断する姿勢を示されました。この撤退について、林大臣のご意見をお聞かせ下さい。

 また、米国政府、米国資源エネルギー関係者などから、日本政府、または、外務省に対して撤退についての働きかけ、または要請等がきているのでしょうか? ご教示下さい」。

 これに対し、林大臣は、「米国が、ロシア産石油の禁輸の導入を検討しているという報道については承知をしております。我が国としては引き続き、今後の状況を踏まえながら、G7をはじめとする国際社会と連携して、有効と考えられる取り組みを、適切に検討・対応して参りたい、そういうふうに考えております」と答えた。

 林大臣の会見の詳細については、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。

■全編動画

  • 日時 2022年3月8日(火)17:05~
  • 場所 外務省本省 会見室(東京都千代田区)

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