2022年2月4日午前11時30分頃より、東京都千代田区の外務省庁舎にて、林芳正外務大臣の定例会見が開催された。
会見冒頭、林大臣より、トンガにおける火山噴火及び津波被害に対する緊急無償資金協力についての報告があった。
- トンガにおける火山噴火及び津波被害に対する緊急無償資金協力(外務省、2022年2月4日)
質疑応答で共同通信記者は、ウクライナ情勢について次のように質問した。
「ロシアに対して想定される措置とか、直接対話の意思というところでうかがいます。
先日の電話での日米首脳会談で、『強い行動』をとることを調整するということで一致していると思うのですけれど、このロシアへの措置としてどういったものが想定されるのかというところと、欧米の各国というのはロシアとの会談を重ねているわけですけれども、直接対話ということをお考えになっているかどうか、お願いします」。
これに対し、林大臣は以下のように回答した。
「先月行われた日米首脳電話会談では、日本側として、仮に、ロシアによるウクライナ侵攻が起きた場合には、どのような『強い行動』があり得るのかという点について、米国とも緊密に調整しつつ、検討する旨を確認しているところでございます。
ウクライナを巡る情勢については、我が国として昨年12月のG7の『外相声明』にもあるとおり、ロシアに対して、緊張緩和し、外交チャネルでの対話を追求するように求めております。
- ロシア及びウクライナに関するG7外相声明(仮訳)(外務省、2021年12月12日)
昨年の11月ですが、日露外相電話会談では、私からラブロフ外務大臣に対して、情勢悪化を懸念しつつ、高い関心を持って注視していることを伝えたところでございまして、様々なレベルで緊張の緩和に向けて、ロシアへの働きかけを継続して来ているところでございます。
米国をはじめとする関係国と連携をしつつ、引き続き、適切に対応していきたいと考えております。そのような状況において、攻撃があった場合の『強い行動』云々については、述べることは適切ではないので、お答えは差し控えたいと思っています」。
林外務大臣の会見後の日程のため、質疑応答は短時間で切り上げられ、IWJ記者の質問はかなわなかった。
詳しくは、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。