【IWJ速報6月7日・8日】セベロドネツクでロシア軍が反撃、ショイグ国防相がルハンシク人民共和国の領土の97%はすでに解放されたと発表、降伏したウクライナ軍人の総数は6489名! ロシアからクリミアまでの鉄道と運河が復旧、マリウポリでは水と電気の供給が復旧、ザポリージャ原子力発電所は正常に稼働! 南部ヘルソン州では9月1日からロシア語で授業をする、ロシア国籍の申請ができるようになると発表! 国連安全保障理事会で欧米諸国がロシア軍の性犯罪を非難するも、ロシア大使は「ひとつも証拠がない」と否定し、怒りの退席! 2022.6.9

記事公開日:2022.6.9 テキスト
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 ウクライナ東部の要衝都市セベロドネツクでの激戦が続いている。6月始めには、ロシア軍が9割を制圧したとの情報もあったが、5日にはウクライナ軍が5割を奪還したという情報があった。そして再び、6日、ロシア軍が反撃に出て、ウクライナ軍が再び劣勢に陥ったと、『AFP』など各メディアが報じた。

※【速報7838】AFP、7日「ルガンスク州のハイダイ知事は6日、同州の要衝セベロドネツクでウクライナ軍が再び劣勢に立たされていることを明らかにした。」

 ロシアメディア『RT』は7日、「ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は7日、ウクライナでの特別作戦中に連合軍がドネツ川左岸にあるドンバス共和国の領土の大部分を解放したと述べた」と報じた。ショイグ国防相によると、ルハンシク人民共和国の領土の97%はすでに解放され、降伏したウクライナ軍人の総数は6489名に達するということである。

 ショイグ国防相は、過去10日間でウクライナに外国から供与された軍事装備51台を破壊したとも述べている。その中には、21基の155mm榴弾砲と2基の多連装ロケット砲が含まれている。

 ショイグ国防相は、すでに1200kmの鉄道線路が復旧し、ロシア、ドンバス、ウクライナ、クリミア間の6区間で完全な交通が再開されることになったと述べている。激戦地であったマリウポリでも、住宅地への水と電気の供給が回復し、道路も整備され、社会施設も活動を再開し、平和な生活が確立されているということである。ロシア軍が支配している地域で、インフラの復旧が進み、徐々に日常生活が戻ってきている様子がうかがわれる。

 ショイグ国防相は、現在、地雷除去作業が活発に行われており、マリウポリとベルジャンスクの港は操業を開始している、とも述べた。ザポリージャ原子力発電所は正常に稼働しており、ドネツク人民共和国(DPR)とルハンシク人民共和国(LPR)の管理下にあった33の採炭場、2つの油田、14のガス田が、途切れることなく稼働し続けているということである。

 ウクライナの冶金産業の能力の57%は、ロシア軍が制圧した地域に集中しているため、「ウクライナの民族主義者らは撤退するにあたって、経済のこれら部門に、最大の損害を与えようとしている。次に、ロシア軍はドンバスを解放し、産業施設を保護下に置き、それによって地域経済の発展の可能性を維持している」と、ショイグ国防相は述べた。

 産業活動も回復に使っているようである。

 ショイグ国防相は、ロシア領から、クリミア半島の間の道路と運河が開通し、北クリミア運河を通ってドニエプル川からクリミアまで、妨げられることのない水の供給が再開された、と述べた。

 2014年のロシアによるクリミア併合の後、ウクライナ当局は、水供給に対する巨額の未払い債務を理由に、この運河を経由してクリミアに流入する水の量を大幅に削減した。クリミアにとっては、水確保が死活的に重要な問題であった。

ショイグ国防相「輸送インフラと水供給の回復は、解放された地域での農産業複合体の開発にとって好ましい条件を生み出す。その潜在的な可能性は、年間平均1000万トンの穀物、140万トンの野菜作物である」。

 5月20日にマリウポリを陥落させたことによって、ロシアからクリミアに至る陸の回廊がつながり、クリミアは悲願の水供給を得て、ロシア支配下の地域では、日常生活や産業活動が再開し始めていることがわかる。

※【速報7839】RT、7日「ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は7日、ウクライナでの特別作戦中に連合軍がドネツ川左岸にあるドンバス共和国の領土の大部分を解放したと述べた。」

 東部では激しい戦闘が続いているが、一足先にロシア軍の支配下に入った南部へルソン州では「ロシア化」が進んでいるようだ。

 ウクライナ南部、クリミアの北に接するヘルソン州で、ロシア軍が「ジャーナリストや親ウクライナ派を中心に約600人を拘束している」と、ウクライナ政府が7日、発表した。『AFP』(8日)が伝えた。

 『AFP』によれば、クリミア自治共和国の、ウクライナ大統領府常駐代表を務めるタミラ・タシェワ氏は、拘束されている人々の大半は、ロシア軍の占領後にヘルソン市や周辺地域で「親ウクライナ集会」を組織したジャーナリストや戦闘員であり、「特別に改造された地下室」に監禁されていると説明している。

 タチェワ氏は、詳細は示さなかったものの、これらの人々が「非人間的な状況で拘束され、拷問を受けている」という情報があると、懸念を示した。

※【速報7855】AFP、8日「ウクライナ政府は7日、南部ヘルソン州を支配するロシア軍が、ジャーナリストや親ウクライナ派を中心に約600人を拘束していると明らかにした。」

 『RT』(8日)によると、ヘルソン州の中央部に位置するメリトポリ市の軍民管理局のハリーナ・ダニルチェンコ局長が、「2022年9月1日から、子どもたちはロシア語の5段階評価で勉強することになる」と述べ、学校での授業をロシア語に切り替える方針を明らかにした。一部の学校や科目ででは、すでに切り替わっているとのことである。

 ウクライナ国家管理局のヴォロディミル・サルド局長は、「ウクライナ全土の住民は、公式登録地に関係なく、ヘルソン州でロシア国籍の申請ができるようになる」ことを明らかにした。これは、ウクライナの住民が他地域からへルソン州に多く流入していることから決定された、とのことである。

※【速報7857】2022年9月1日から、南部ヘルソン州メリトポリ市の学校では授業をロシア語に切り替えるということです。一部の学校では、すでに切り替わっているとのこと。(RT、8日)

 『TASS』(7日)によると、ヘルソン州軍民管理局のキリル・ストレムソフ副局長は、「へルソン州はクリミアの足跡をたどることになるだろう」と述べたということである。2014年、ユーロマイダン・クーデターの際、ロシア語話者が9割を占めるクリミアでは、住民投票を実施し、ロシアとの併合を決めた。「クリミアの足跡をたどる」とは、ヘルソン州全体が同じ道のりを辿り、ロシアに帰属することになることを意味しているのだろうか。

 ストレムソフ副局長は、へルソン州当局が近い将来、ロシア連邦の本格的な構成地域としての加盟に賛成する動議を提出するつもりであると述べていた。ストレムソフ副局長は7日、へルソン州は住民投票でロシアへの加盟を決定されれば、その後、立法機関の選挙が行われることになる、と述べた。

 日本のマスメディアでは報じられていないが、ロシア軍支配下にあるへルソン州に、ロシアへ親近感を持つ人々が集まりつつあり、教育や国籍にいたるまで、ロシア化が進められていることが伝わってくる。

※【速報7861】ヘルソン州軍民管理局のキリル・ストレムソフ副局長は、へルソン州はクリミアの足跡をたどることになるだろうと述べた。(TASS、7日)

 ゼレンスキー大統領は7日、英紙フィナンシャル・タイムズのイベントで、激しい市街戦が続くセベロドネツクで、ウクライナ軍は抵抗を続けるのが困難な状況だと述べた、ということである。『ロイター』が8日、報じた。以下、『フィナンシャル・タイムズ』のサイトで、ゼレンスキー大統領のインタビューを見ることができる。
【速報7845】ゼレンスキー大統領は7日、英紙フィナンシャル・タイムズのイベントで、セベロドネツクでウクライナ軍は抵抗を続けるのが困難な状況だと述べた。(ロイター、8日)

 『フィナンシャル・タイムズ』のレポートによると、ゼレンスキー大統領は「我々は(ロシア軍に対して)装備の面で劣っているため、前進する能力がない」とウクライナ軍の劣勢について説明し、「ロシア軍を2月24日の侵攻前の位置まで押し戻せば、ウクライナにとって『重大な一時的勝利』となるが、領土の完全主権が最終目標であることに変わりはない」と主張している。

 ドンバス地方での戦闘は、砲兵力で優位に立つロシア軍がウクライナ軍を粉砕し、領土を少しずつ獲得しており、戦争は消耗戦の様相を呈している。ゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍は1日に60人から最大100人の兵力を失っていると述べた。ゼレンスキー大統領は、西側諸国に長距離重火器の迅速な提供を繰り返し求めてきたが、提供のペースが遅く、ロシアを刺激することへの懸念を持ち続けている国もあることに落胆している、西側への不平不満をまたも口にした。

 ゼレンスキー大統領は、フランスのマクロン大統領が西側諸国に対して、「ロシアに屈辱を与えないように」と警告したことを問題視している。ゼレンスキー大統領は「私は本当に理解できない……ロシアに屈辱を与えるとは。8年間、彼らは私たちを殺してきたのだから。今さら何を言っているんだ?」といらだちを見せたが、これは事実とは違う。2014年のユーロマイダン・クーデターから以降の8年間、ウクライナ国内において不当な暴力にさらされ、殺されてきたのは、ロシア語話者のウクライナ国民である。

 一方で、ゼレンスキー大統領は、英国のボリス・ジョンソン首相が6日、保守党議員による不信任投票を乗り切ったことは「素晴らしいニュース」であり、「非常に重要な同盟国を失わずに済んだのは喜ばしいことだ」と述べている。

※Ukraine’s Volodymyr Zelenskyy says stalemate with Russia ‘not an option’(Financial Times, 2022年6月7日)

 英国は前日の6日、射程80kmの多連装ロケットシステム「M270」をウクライナに供与すると発表したばかりである。

※英、ウクライナに多連装ロケットシステム供与へ 射程80キロ(ロイター、2022年6月7日))

 激しい戦闘が続く、セベロドネツク市内のアゾット化学工場の地下に約800人が避難しているようだと、『AFP』が8日、報じた。

 ウクライナのオリガルヒ、ドミトロ・フィルタシュ氏がアゾット化学工場を所有している。フィルタシュ氏の代理人である米国人弁護士ラニー・デービス氏が、地下には民間人約800人が避難していると語った、とのことである。デービス氏によると避難しているのは、工場の従業員3000人のうちの約200人と、地元住民約600人だということである。

※【速報7847】AFP、8日「セベロドネツクでは依然、激しい攻防戦が続いているが、市内のアゾット化学工場の地下に約800人が避難しているもようだ。」

 『ロイター』(1日)によれば、ルハンシク州のハイダイ知事は6月1日、アゾット化学工場の下には「強力なソビエト時代」の爆弾シェルターがあり、危険な化学物質が残っている可能性があると述べていた。ソ連時代の工場、地下要塞に立て篭もって抵抗するウクライナ側、危険な化学物質、「避難」する住民たち。これらの要素は、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所における攻防とよく似ている。アゾット化学工場は、セベロドネツクにおける第2のアゾフスタリ製鉄所になるかもしれない。

※【速報7850】ハイダイ知事は、アゾット化学工場の下には「強力なソビエト時代」の爆弾シェルターがあり、化学物質が残っている可能性があると6月1日に述べていた。(ロイター、1日)

 『CNN』(7日)によると、ゼレンスキー大統領は7日までに、南部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から退避してロシア軍の捕虜となったアゾフ大隊ら2500人あまりが現在、東部ドネツク、ルハンスク両州で拘束されている可能性があると述べた。ドネツク人民共和国(DPR)の当局者は、アゾフスタリ製鉄所から投降した捕虜の一部を、ウクライナでの人権侵害の疑いで裁判にかける方針を明らかにしている。

 ゼレンスキー大統領は、アゾフスタリ製鉄所を守っていたウクライナ側の兵士らを生きたまま製鉄所から退避させるという作戦の第1段階は達成されたが、「現在は彼らを生きて連れ戻す第2段階にある」と述べた。「生きたまま製鉄所から退避させる」ことは、ロシア、DPR側にとっても、重要な課題だったかもしれない。

 ウクライナ側は、ロシアとの捕虜交換で、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所に立てこもっていた2000人余の兵士全員の引き渡しを求めてきた。ロシアの議員らは、アゾフスタリ製鉄所にいたアゾフ大隊らの兵士を、一般の捕虜交換には出さず、裁判にかけるよう要求している。

 『ロイター』(7日)は、ロシアメディア『TASS』(7日)の情報として、「同国の法執行当局筋の話として、ウクライナ南東部マリウポリで投降した兵士1000人超が捜査のためにロシアに移送された」、と報じた。今後もさらにウクライナ兵の捕虜がロシアに送られると見られている。ロシア軍が、アゾフスタリ製鉄所を1ヶ月も時間をかけて陥落させたのは、アゾフ大隊らの兵士を生きたまま捉えて証言を集めるためだったと思われる。

※【速報7851】CNN、7日「ゼレンスキー大統領は7日までに、南部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から退避してロシア軍の捕虜となった2500人あまりが現在、東部ドネツク、ルハンスク両州で拘束されている可能性があると明らかにした。」

※【速報7852】ロイター、7日「ロシアのタス通信は7日、同国の法執行当局筋の話として、ウクライナ南東部マリウポリで投降した兵士1000人超が捜査のためにロシアに移送されたと伝えた。」

 国連安全保障理事会の会合が、6日に開催された。『AFP』(7日)によると、欧米諸国・地域はロシアに対し、「同国軍の兵士らによるウクライナでの性暴力をやめさせるよう訴え」、これに対しロシア側は「(ロシア兵による性暴力は)デマ」だと否定した、ということである。各メディアが伝えた。

 紛争地における性暴力問題を担当する国連のパッテン事務総長特別代表が「3日時点で、性暴力の訴えが124件あった」と、報告した。

米トーマスグリーンフィールド国連大使「ロシアは兵士によるレイプや暴力、残虐行為をやめさせなければならない。ロシアに対し、ウクライナの人々に対するこの非道で正当な理由のない戦争をやめるよう訴える」(AFP、7日)

ミシェル欧州理事会常任議長「(ロシア軍による性暴力は)拷問、テロ、弾圧の手法だ。恥ずべき戦争における恥ずべき振る舞いだ」(毎日、7日)

 ミシェル議長の発言に対し、ロシアのネベンジャ国連大使は議場を退出した。ネベンジャ大使は、ロシア軍によるウクライナでの性暴力疑惑を否定している。ネベンジャ大使は、「ロシア軍が性暴力を行っているとの(西側諸国の)非難が繰り返されているが、証拠が示されたことはない」と反論していた。

 『TASS』(6日)によれば、ネベンジャ大使は、ミシェル氏はロシア軍による性犯罪について1例の証拠すら示していない、「ロシア兵はどこでも女性をレイプしている」という(流言)が精一杯の「証拠」だと憤りを示した、とのことである。

※【速報7865】AFP、7日「欧米諸国・地域は6日に開かれた国連安全保障理事会の会合で、ロシアに対し、同国軍の兵士らによるウクライナでの性暴力をやめさせるよう訴えた。これに対しロシア側は「デマ」だと否定した。」

※【速報7866】毎日、7日「紛争地における性暴力問題を担当するパッテン事務総長特別代表が報告。3日時点で、性暴力の疑い事例が124件あったと明らかにした。」

※【速報7872】ネベンジャ大使は、ミシェル氏はロシア軍による性犯罪について1例の証拠すら示していない、「ロシア兵はどこでも女性をレイプしている」というのが精一杯の証拠だと憤りを示した。(TASS、6日)

 ネベンジャ大使の声明「ウクライナにおける性的暴力と人身売買の問題に関する国連安保理会会合でのワシリー・ネベンジャ常駐代表の声明」は、「ロシア連邦の国連常設代表部」のサイトで読むことができる。ネベンジャ氏は、ウクライナ人権委員会のリュドミラ・デニソワ氏の嘘、アゾフ・ウクライナ軍らによる拷問やレイプ・殺害について説明している。

 ネベンジャ大使はまず、西側諸国がロシア軍が性犯罪を行っていると非難するのは、「西側諸国のお気に入り」だが、かつて何の証拠も示してこなかったし、今日(6日)の会合でも「何の証拠も提示されなかった」と指摘した。ネベンジャ大使は、今、西側諸国が行っているのは、「まさに第2次世界大戦の最終段階でゲッベルスの子分たちがやったこと(プロパガンダ)」だと批判した。

 ネベンジャ大使は「ブチャでの演出」は、「これまでのところ、この嘘にもとづく根拠のない中傷キャンペーンのクライマックス」となっているが、「現在までに、公式見解の多くの矛盾と反論が表面化」してきたため、「西側諸国のパートナーはそれに言及するのを警戒するようになってきた」と主張した。

 ネベンジャ大使は、「キエフの主張にはどれも証拠がないため、注意するよう勧めたい」と述べている。

 「最近では、ウクライナの人権委員、リュドミラ・デニソワ氏が最もよく証明している。彼女は仕事をしすぎて、キエフ政権から解雇された。その理由は興味深い。占領地における子どもたちの性犯罪やレイプの数々の詳細について、証拠によって確認できないことが問題にされたのである。つまり、デニソワ氏はずっと全世界に嘘をついてきたのであり、これはキエフの当局にとっても衝撃的なニュースであった。だから、ロシア兵に対するあらゆる非難を惰性で楽しんでいた人たちは、キエフが流す情報、いや、偽情報を信用できるかどうか、よく考えてみるよう、呼びかける」。

 ウクライナメディア『プラウダ・ウクライナ』によると、ウクライナの人権委員会リュドミラ・デニソワ氏は、ウクライナ議会で234人の議員の賛成によって、5月31日に解任されている。

 デニソワ氏は、ロシア軍兵士による性犯罪の報告書を作成したが、その記述に対して「非倫理的な言葉遣いだ」、「戦争中の性犯罪は家族の悲劇、困難なトラウマであって、『スキャンダラスな記録』の精神にもとづくべきではない」、「聴衆の感情を刺激するための実例」にすべきではない、などと、ウクライナの報道機関が怒った。

 デニソワ氏が批判された記述の例は、以下のようなものである。

 「生後6ヶ月の女の子をロシア人はティースプーンでレイプした」
 「二人の幼児が口と肛門で、レイプされた」
 「生後9カ月の女の子がロウソクでレイプされた」

 デニソワ氏は、以下のように求められた。

・ロシアの犯罪の検証された事実のみを公開すること。
・司法制度にすでに提出されている資料を報告すること。
・個人的な悲劇を「センセーション」に変える可能性のある、一般向けのメッセージ内のすべての単語を慎重に選択すること。
・犯罪の過度の詳細を避けること。
・正しい用語を使用すること。たとえば、「犠牲者」の代わりに「犠牲者」または「生存者」を使用する。
・被害者を特定できるような不注意な詳細と声明があるが、被害者の機密性と安全性に注意すべきである。

 などである。ウクライナの報道機関は「センセーショナルな資料、汚名、ほのめかし、などは、戦争中の性犯罪の問題を明らかにするのに役立たない」と強く批判している。

※ヴェウホヴァナ・ラダ(ウクライナ議会)が人権委員会デニソワを解任(PRAVA UA、2022年5月31日)

※メディアはデニソワに性犯罪について伝えるよう訴えた(PRAVA UA、2022年5月25日)

 ネベンジャ大使は、「キエフのプロパガンダで性的暴力とされる事例の多くは、当局や「被害者」自身によってすでに反論されている」として、へルソン市の当局は、ロシア軍が同市の11人の女性住民に性的暴力を行使したことを証明する証拠はないと報告したことを取り上げている。ネベンジャ大使は、他にもいくつかの事例を挙げている。
 「『ウクライナ人であるという理由だけでロシア軍にレイプされ殺された少女』として世界を駆け巡ったナスティア・サヴチシンは、自分は元気で、むしろ奇妙なものではあるが、すべてはただの写真撮影会であったと認めている」。

 「ウクライナ大統領府顧問のオレクシー・アレストヴィッチ氏が、ゴストメルでロシア軍にレイプされ辱められたと語った少女が死亡したと述べた。しかし、それはゴストメルではなくマリウポリで起こったことであり、加害者はロシア人ではなく、アゾフのナチスであった。この犯罪には証拠がある」。

 ネベンジャ大使は、その他、「ウクライナ軍第36海兵旅団A-2777部隊の火力支援中隊の副司令官セルゲイ・バティンスキー上級中尉は自らのレイプ殺人犯罪を公開された尋問の中で自白しており、その自白はフィルムに撮られている」「エイダル民族主義者大隊が駐屯していたドネツク近郊のコミュナル鉱山付近でみつかった4人の女性は彼女たちは生前にレイプされ、拷問を受けていた」などといった事例を挙げ、ウクライナの民族主義者らによる犯罪を訴えている。

 ネベンジャ大使は、こうした犯罪歴のある民族主義者らを、ゼレンスキー大統領が3月に釈放したと指摘した。

 ネベンジャ大使は、近いうちに国際社会は真実を知ることになると「予告」した。

 「アゾフ民族主義大隊の約2500人がマリウポリで降伏し、アゾフスタル製鉄所での無意味な抵抗が終わった今、彼らの犯罪はすべて徹底的に調査されている。解放されたマリウポリの住民たちは、このプロセスで積極的な役割を果たしている。

 まもなく国際社会は、キエフ当局とその西側スポンサーが必死に美化しようとしている、ウクライナの民族主義者の組織と武装勢力による、性犯罪を含む犯罪の真実を知ることになる」。

※【速報7873】ネベンジャ大使の声明は、「ロシア連邦の国連常設代表部」のサイトで読むことができます。ネベンジャ氏は、ウクライナ人権委員会のリュドミラ・デニソワ氏の嘘、アゾフ・ウクライナ軍らによる拷問やレイプ・殺害について説明しています。

 ゼレンスキー大統領は、国連安保理会合の翌日の7日、「戦争犯罪の記録を集めた特別出版物を発行する」と表明した。ゼレンスキー大統領は、特別出版物の題名は「The Book of Executioners(死刑執行人の記録)」とし、「ウクライナ人に対して紛れもない極悪犯罪を犯した具体的な個人に関する具体的事実」があると語った、ということである。『ロイター』が7日、報じた。

 ウクライナ側とロシア側の主張は、正面からぶつかりあっている。現段階で確実なことは多いとはいえないが、少なくとも、どちらか一方だけが全面的に清く正しい集団で、どちらか一方だけが性犯罪者の集団であるということはありえない、と思われる。今後とも、引き続き戦時下の性犯罪という視点からも、ロシア軍、ウクライナ軍の両方の行状をウォッチし続けたい。

※【速報7874】ロイター、7日「ゼレンスキー大統領は7日のビデオ演説で、同国に侵攻したロシア軍の戦争犯罪の記録を集めた出版物を発行すると表明した。」

【速報7838】AFP、7日「ルガンスク州のハイダイ知事は6日、同州の要衝セベロドネツクでウクライナ軍が再び劣勢に立たされていることを明らかにした。」
午後8:07 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7839】RT、7日「ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は7日、ウクライナでの特別作戦中に連合軍がドネツ川左岸にあるドンバス共和国の領土の大部分を解放したと述べた。」
午後8:07 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7840】RT、7日「ルハンシク人民共和国の領土の97%はすでに解放された。国防相はまた、降伏したウクライナ軍人の総数は6489名に達し、過去10日間でウクライナに外国から供与された軍事装備51台が破壊されたと述べた。」
午後8:07 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7841】RT、7日「ショイグ氏は1200kmの鉄道線路が復旧し、ロシア、ドンバス、ウクライナ、クリミア間の6区間で完全な交通が再開されることになったと述べた。」
午後8:07 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7842】RT、7日「ショイグ氏は、マリウポリでは住宅地への水と電気の供給が回復し、道路も整備され、最初の社会施設も活動を再開しており、平和な生活が確立されていると述べた。」
午後8:07 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7843】RT、7日「ショイグ氏によれば、地雷除去作業は活発に行われており、マリウポリとベルジャンスクの港は操業を開始しているという。」
午後8:07 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7844】RT、7日「ショイグ氏によれば、ザポリージャ原子力発電所は正常に稼働しており、特別運転中にDPRとLPRの管理下にあった33の採炭、2つの油田、14のガス田が途切れることなく稼働し続けているという。」
午後8:08 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7845】ゼレンスキー大統領は7日、英紙フィナンシャル・タイムズのイベントで、セベロドネツクでウクライナ軍は抵抗を続けるのが困難な状況だと述べた。(ロイター、8日)
午後8:08 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7846】ゼレンスキー大統領は7日、(困難な状況だが)「ウクライナ領土全体を占領から完全解放する必要がある」と強調した。(ロイター、8日)
午後8:08 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7847】AFP、8日「セベロドネツクでは依然、激しい攻防戦が続いているが、市内のアゾット化学工場の地下に約800人が避難しているもようだ。」
午後8:08 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7848】AFP、8日「工場はウクライナの富豪ドミトロ・フィルタシュ氏が所有。同氏の米国人弁護士ラニー・デービス氏は、地下には民間人約800人が避難していると語った。」
午後8:08 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7849】AFP、8日「デービス氏は内訳について、工場の従業員3000人のうちの約200人と、地元住民約600人だと説明している。」
午後8:08 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7850】ハイダイ知事は、アゾット化学工場の下には「強力なソビエト時代」の爆弾シェルターがあり、化学物質が残っている可能性があると6月1日に述べていた。(ロイター、1日)
午後8:09 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7851】CNN、7日「ゼレンスキー大統領は7日までに、南部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所から退避してロシア軍の捕虜となった2500人あまりが現在、東部ドネツク、ルハンスク両州で拘束されている可能性があると明らかにした。」
午後8:09 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7852】ロイター、7日「ロシアのタス通信は7日、同国の法執行当局筋の話として、ウクライナ南東部マリウポリで投降した兵士1000人超が捜査のためにロシアに移送されたと伝えた。」
午後8:09 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7853】ロイター、7日「ウクライナは捕虜交換で、マリウポリのアゾフスターリ製鉄所に立てこもっていた推定2000人の兵士全員の引き渡しを求めているが、ロシアの議員らは一部の兵士を裁判にかけるよう要求している。」
午後8:09 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7854】TASS、7日「ベラルーシ軍は、平和から戦時への移行を実践するための一連の訓練を開始した、と国防省は火曜日に述べた。」
午後8:09 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7855】AFP、8日「ウクライナ政府は7日、南部ヘルソン州を支配するロシア軍が、ジャーナリストや親ウクライナ派を中心に約600人を拘束していると明らかにした。」
午後8:10 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7856】クリミア自治共和国のウクライナ大統領府の常駐代表、タミラ・タチェワ氏が7日述べたが詳細は明らかにしなかった。(AFP、8日)
午後8:10 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7857】2022年9月1日から、南部ヘルソン州メリトポリ市の学校では授業をロシア語に切り替えるということです。一部の学校では、すでに切り替わっているとのこと。(RT、8日)
午後8:10 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7858】メリトポリ市軍民管理局のハリーナ・ダニルチェンコ局長「2022年9月1日から、子どもたちはロシア語の5段階評価で勉強することになる」(RT、8日)
午後8:10 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7859】ウクライナ全土の住民は、公式登録地に関係なく、ヘルソン州でロシア国籍の申請ができるようになるとウクライナ国家管理局のヴォロディミル・サルド局長が明らかにした。(RT、8日)
午後8:10 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7860】RT、8日「この決定は、ウクライナの住民が他地域からへルソン州に多く流入していることから決定された。」
午後8:11 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7861】ヘルソン州軍民管理局のキリル・ストレムソフ副局長は、へルソン州はクリミアの足跡をたどることになるだろうと述べた。(TASS、7日)
午後8:11 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7862】ストレムソフ副局長は、へルソン州当局が近い将来、ロシア連邦の本格的な構成地域としての加盟に賛成する動議を提出するつもりであると述べていた。(TASS、7日)
午後8:11 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7863】ストレムソフ副局長は、7日、へルソン州は住民投票でロシアへの加盟を決定する可能性があると述べ、その後、権力者の立法機関の選挙が行われることになる。(TASS、7日)
午後8:11 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7864】「国家防衛管理センター長のミハイル・ミジンツェフ大佐は、キエフがハリコフ州のゾロチェフスキー穀物倉庫からロシア国境地域のNATO榴弾砲を砲撃しており、アメリカのM777砲だろうと述べた。」(RIA、7日)
午後8:11 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7865】AFP、7日「欧米諸国・地域は6日に開かれた国連安全保障理事会の会合で、ロシアに対し、同国軍の兵士らによるウクライナでの性暴力をやめさせるよう訴えた。これに対しロシア側は「デマ」だと否定した。」
午後8:12 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7866】毎日、7日「紛争地における性暴力問題を担当するパッテン事務総長特別代表が報告。3日時点で、性暴力の疑い事例が124件あったと明らかにした。」
午後8:13 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7867】米トーマスグリーンフィールド国連大使「ロシアは兵士によるレイプや暴力、残虐行為をやめさせなければならない。ロシアに対し、ウクライナの人々に対するこの非道で正当な理由のない戦争をやめるよう訴える」(AFP、7日)
午後8:13 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7868】ミシェル欧州理事会常任議長「(ロシア軍による性暴力は)拷問、テロ、弾圧の手法だ。恥ずべき戦争における恥ずべき振る舞いだ」(毎日、7日)
午後8:13 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7869】ミシェル氏「人々を貧困に追いやり、全地域を不安定化させている。この食糧危機の責任はロシアだけにある」(毎日、7日)
午後8:13 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7870】AFP、7日「ミシェル氏のこうした発言を受け、ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は議場を退出。副大使が代理出席した。」
午後8:13 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7871】AFP、7日「ネベンジャ氏は先に、ロシア軍によるウクライナでの性暴力疑惑を否定。「ロシア軍が性暴力を行っているとの非難が繰り返されているが、証拠が示されたことはない」と反論していた。」
午後8:13 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7872】ネベンジャ大使は、ミシェル氏はロシアへによる性犯罪について1例の証拠すら示していない、「ロシア兵はどこでも女性をレイプしている」というのが精一杯の証拠だと憤りを示した。(TASS、6日)
午後8:13 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7873】ネベンジャ大使の声明は、「ロシア連邦の国連常設代表部」のサイトで読むことができます。ネベンジャ氏は、ウクライナ人権委員会のリュドミラ・デニソワ氏の嘘、アゾフ・ウクライナ軍らによる拷問やレイプ・殺害について説明しています。
午後8:14 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7874】ロイター、7日「ゼレンスキー大統領は7日のビデオ演説で、同国に侵攻したロシア軍の戦争犯罪の記録を集めた出版物を発行すると表明した。」
午後8:14 · 2022年6月8日·Twitter Web App

【速報7875】ロイター、7日「ゼレンスキー氏は特別出版物の題名は「The Book of Executioners(死刑執行人の記録)」にするとし、「ウクライナ人に対して紛れもない極悪犯罪を犯した具体的な個人に関する具体的事実」があると語った。」
午後8:14 · 2022年6月8日·Twitter Web App

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