【第549-552号】岩上安身のIWJ特報!「この国(日本)には考える場所がない」東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ危機」が同時に迫る!(第2回) 岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー 2022.5.1

記事公開日:2022.5.1 テキスト独自
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(IWJ編集部)

 2022年1月27日に行われた岩上安身による孫崎享氏インタビューの最終回である。なお続編のインタビューが1月31日に行われ、引き続き「岩上安身のIWJ特報!」としてお届けする予定だ。 

▲元外務省国際情報局長 孫崎享氏(IWJ撮影)

 ビクトリア・ヌーランド米国務次官は、次官補だった2014年当時、ウクライナの親ロ政権を倒した「ユーロマイダン」事件に関与。新政権の人事にまで口出ししたことが暴露された。 

 孫崎享氏は、ウクライナを陰で操るヌーランド氏を、リチャード・アーミテージ氏ら「ジャパンハンドラー」同様と指摘する。一方、岩上安身は、2022年のウクライナ紛争にもヌーランド氏が関与するため、「ロシアの偽旗作戦」という米国の発表自体、ロシアへの武力攻撃の口実の「偽旗作戦」ではないかと疑問を呈した。 

 しかも、ヌーランド氏を国務次官に抜擢したバイデン大統領は、「ユーロマイダン」事件当時、オバマ政権におけるウクライナ担当の副大統領だった。同年、息子のハンター・バイデン氏がウクライナの天然ガス会社の取締役に就任、月約5万ドルの報酬を得て便宜を図ったという「ウクライナ疑惑」が発生している。孫崎氏は「ウクライナ問題の中核はバイデンだ」と喝破。米政権の「闇」に光が当てられていく。 

 さらに孫崎氏は、ウクライナをはじめ、米国本土から離れた場所で紛争の火種を仕込み、危機を作り出す米政権のやり口は、台湾問題も同様だと指摘。岩上安身は、日本列島への中距離ミサイル配備で中国と対峙させる、米国の戦略に乗せられず、どのように国益を守るべきか問うのである。 

記事目次

  • 暗躍するウクライナハンドラー、ヌーランド米国務次官はマイダン事件にも関与! 反政府デモ隊を激励、新政権の人事にも口出し! 
  • 「ロシアの偽旗作戦」との米国の発表自体、ロシアへの武力攻撃のための「偽旗作戦」!? ウクライナでつながるヌーランドとバイデン!
  • オバマ政権当時、バイデン副大統領はウクライナ問題を担当。その息子は月5万ドルの高額報酬でウクライナのガス会社の取締役に!
  • 米本土から離れた火種を仕込み、危機を作り出す米国! それに乗せられず、どのように日本の国益を守るべきか?
  • ロシアとの戦争は「ない」と表明するウクライナ大統領を無視!? 「ロシアはやるぞ!」と焚きつけてきた米バイデン大統領!
  • ウクライナのNATO加盟の件は「今は不安定な状況だから、しばらく棚上げ」と言えば終わりだったはず!
  • 平常時の力関係の変更は困難でも、危機があれば逆転可能! 「それで誰が損をして、誰が得をするのか」
  • バイデン政権の指揮をとっているのは軍産複合体と金融界! 空売りを仕掛けて危機を演出すれば濡れ手に粟!?
  • プーチン大統領の「要塞ロシア」戦略! 外貨準備の積み増し、金の購入、対中輸出の開拓などで守りを固め、西側諸国の経済制裁を無効化へ!?
  • 米国にとって本当の脅威は中国!「ウクライナの問題は人為的に作られている危機ではないか」
  • 「米国にとってのファクト」と「ロシアの見るリアル」の違い! ドンバスで抑圧されたのはロシア系住民か、ウクライナ人か?
  • 地域、民族がマトリョーシカのように重なるロシア! 揉め事の解決には複雑な手順が必要。それを無視して「侵略、占領」と騒ぐのは乱暴すぎる!
  • 米国は中国との国交回復の際、「台湾独立は支援せず」としたはず。クリミアがウクライナのものと言うなら、台湾は中国のもの!?
  • ウクライナや台湾の問題で、当事国を差し置いて現状維持を覆そうとしているのは、他ならぬ米国ではないか?

暗躍するウクライナハンドラー、ヌーランド米国務次官はマイダン事件にも関与! 反政府デモ隊を激励、新政権の人事にも口出し! 

(米ロのプロパガンダ合戦、特に米財務省が、ウクライナの国会議員らをロシアのサイバー攻撃に協力したとして、制裁対象にした話題から続く)

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