「中立を守る、戦争に関与しないという選択肢はないのか?」ウクライナ情勢についてIWJ記者の質問に林大臣は「ロシアの暴挙には『高い代償』が伴うことを示す」と国際協調を強調!~3.18 林芳正 外務大臣 定例会見 2022.3.18

記事公開日:2022.3.18取材地: テキスト動画
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(取材、文・浜本信貴)

 2022年3月18日午後1時30分より、東京都千代田区の外務省庁舎にて、林芳正外務大臣の定例会見が開催された。

 冒頭、林大臣より、3月18日から21日まで、トルコ共和国及びアラブ首長国連邦(UAE)を訪問する予定である旨、報告があった。

 林大臣は、この訪問において、ウクライナ情勢、国際原油市場の安定化、及び二国間関係の強化を図り、これら3点における連携を確認することが目的であると語った。

 大臣と各社記者との質疑応答で、IWJ記者はウクライナ情勢について、以下のとおり質問した。

 「ウクライナ情勢について、ひとつうかがいます。現在、世界中でロシア批判が席巻していますが、ハンガリーのオルバン首相は、『中部ヨーロッパ諸国は大国にとっての「チェス盤」に過ぎず、ハンガリーは自国軍や兵器を派遣することはない』と述べています。

 林大臣は、この言葉をどのようにお受けとめになられるでしょうか。日本政府は防弾チョッキなどの装備をウクライナに支援していますが、中立を守る、戦争に関与しないという選択肢はないのでしょうか?」。

 この質問に対して、林外務大臣は次のように答えた。

 「ロシアへのウクライナへの侵略は、国連憲章第2条の4が禁じる違法な武力の行使であり、国際法違反であると考えております。

 国際秩序の根幹、これを守り抜くために、毅然と行動し、こうしたロシアの暴挙には、『高い代償』が伴うことを示していかなければならないと考えております。

 我が国としては、ロシアが侵略を止め、国際社会の声に耳を傾けるよう、引き続き、G7をはじめとする国際社会と連携して、適切に対応して参りたいと考えております」。

※国連憲章第2条4項:
 すべての加盟国は、その国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない。

 林外務大臣の会見の詳細は、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。

■全編動画

  • 日時 2022年3月18日(金)13:30~
  • 場所 外務省本省 会見室(東京都千代田区)

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