【号外第34弾】ブチャで起きたロシアによる「大量虐殺」は「見せ物」だった!? ウクライナで人道支援に従事したアドリアン・ボケ氏が、ウクライナ軍の悪行を暴露!(前編)なおIWJは経済的に大ピンチです! 2022.6.2

記事公開日:2022.6.2取材地: テキスト動画
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特集 ロシア、ウクライナ侵攻!!
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 IWJ代表の岩上安身です。

 号外の第34弾をお送りします。

【号外第34弾】ブチャで起きたロシアによる「大量虐殺」は「見せ物」だった!? フランス陸軍の特殊部隊の元隊員で、ウクライナで人道支援に従事したアドリアン・ボケ氏が、出演したフランスのラジオ番組で、ウクライナ軍の悪行を暴露!(前編) なおIWJは経済的に大ピンチです! ぜひ、IWJの活動をご寄付・カンパでご支援ください!

 5月10日、フランスの「スュド・ラディオ」というラジオ局で「『私はアゾフによって犯されたおぞましい犯罪の数々を見た』ウクライナから帰還したアドリアン・ボケ氏が語る」という番組が放送されました。

 アドリアン・ボケ氏とは、フランス陸軍特殊小銃隊の元隊員で、ロシアによるウクライナ侵攻に伴い、現地ウクライナで人道支援に従事していた人物です。

 ボケ氏はウクライナで、約16日ほど滞在し、看護師として怪我人の手当や、医療機器や医療物資などが不足している地域へそれらを運搬する作業に携わっていました。

 ボケ氏は出演したラジオ番組で、支援業務に従事している最中に経験した出来事を詳細に、赤裸々に語っています。それは、西側メディアが毎日垂れ流している、「ロシアによる戦争犯罪」ではなく、勇敢視されているウクライナ軍による戦争犯罪でした。さらに、多くの民間人が後手に縛られ、ロシア側に殺害されたとされるブチャでの事件も、ボケ氏は「見せ物」であると述べています。

 ボケ氏は、ロシア側が戦争犯罪を犯していない、ということではなく、ウクライナ軍による戦争犯罪があまりにも報道されないため、多くの人が真実を知ることができないと、指摘しています。

 IWJはボケ氏が出演したラジオ番組の一部を仮訳しましたので、前後半に分けてお届けします。今回の号外第34弾では、前半部分をお届けします。

 以下、番組内でのやり取りになります。

 また、IWJはボケ氏が出演した番組の動画に、日本語字幕を付加しました。字幕付き動画は、会員様ページに掲載してあります。ぜひ、会員登録していただき、ボケ氏の動画を御覧ください!

MC「今日お迎えしているのは、元フランス陸軍特殊小銃隊員で、マックス・ミロ社から上梓された『立ち上がれ、そして歩くんだーー科学の力で』の著者、アドリアン・ボケ氏です。氏はまた、16日間の激乱のウクライナ滞在から帰国されたばかりでもあります。今日の番組はこうしたことについてお話をうかがいます(中略)」

(会員限定・インタビュー動画あり。続きを読む: https://iwj.co.jp/wj/member/archives/506699

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 IWJでは、今期第12期の年間の予算を立てる上での見通しとして、代表である私、岩上安身への報酬をゼロにすることを筆頭に、支出をぎりぎりまでにしぼった上で、IWJの運営上、1カ月の間に必要なご寄付・カンパの目標額を月額400万円と見積もらせてもらっています。

 昨年8月から始まったIWJの今期第12期は、6月で11カ月目に入りました。

 今期スタートの8月1日から4月30日までの9カ月間の累計の不足分は、309万5534円となっています。

 また、5月は1日から31日までの31日間で、暫定ですが、176件、192万3080円、目標額の48%分に相当するご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます! 5月分の正確な集計は、確定しだい、お知らせさせていただきます。とはいえ、暫定的な集計とはいえ、月間目標の5割にも届かず、5月の未達成分は207万6920円となります。

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 今期は残すのは6月と7月のあと2ヶ月となりました。今期末までの残り2カ月でこの赤字を削って、不足分をゼロにすべく、どうか皆さまのお力で、ご支援ください!

 IWJの会員数は現在3241人です。そのうちサポート会員は1108人です(2022年4月30日現在)。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1596円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが全員1人4669円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます!

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

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 この故障を完全に修理することができないと、再配信ができません。現在、対応中ですが、いまだに再配信ができず、ご不便をおかけしていて、申し訳ありません。1日も早く復旧できるように、ご支援と、ご理解をたまわれればと思います。

 引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 ロシアによるウクライナへの侵攻と、それに対する世界中からの反発・非難は、米英とNATOによる、ウクライナへの事実上の「参戦」という段階に至っています。

 米国の真の狙いは、実現できるかどうかは別として、恒久的に米軍が欧州を軍事的に支配し、ロシアを米国に抵抗できないレベルにまで弱体化することにあります。それが米国の単独覇権の維持・強化になると、一般の米国国民はともかくとして、少なくとも米国の支配的な一部、軍産複合体やネオコンらは思っているからです。

 ロシアのウクライナ侵攻は、その米国の単独覇権の維持・強化戦略を推し進めるための口実として、巧妙に利用されました。

 バイデン大統領は、5月3日、「ロシアとの戦いは、民主主義と中国などの専制主義との戦いの戦線のひとつに過ぎない」と指摘したと、『AFP』は伝えています。

 また、同日『RT』は、「中露に対する『文明の戦い』の最初の『実戦の戦闘』を戦っている」とバイデン大統領の言葉を伝えました。

 これらのバイデン大統領の言葉を、驚くべきことに日本のマスメディアはほとんど報じていませんが、これは重要な発言です。

 バイデン大統領の本音が、ぽろりとこぼれ出たのでしょう。「主体」は米国であり、「民主主義」対「専制政治」というイデオロギー上の戦いのために、中国とロシアに対する「文明の衝突」をこれから戦うというのです。そして、「ウクライナはその最初の実戦なのだ」というわけです。

 次の標的は中国です。当然、「実戦」は、これからも続く予定なのでしょう。

 そして、さらに5月23日の訪日の際の記者会見で、バイデン大統領は「台湾を守るために軍事介入するか?」という記者の問いに対して、はっきりと「YES」と答え、「そう約束しましたから介入します」と明言しました。

 IWJは、侵攻直後から、このウクライナ侵攻から始まった動きが、極東に飛び火して、台湾をめぐる米中の対立と連動する可能性があると、散々、警鐘を鳴らしてきました。バイデン大統領の一連の発言は、対露戦線と対中戦線を直接、つなげるものです。2つの地域での戦争を連動させようとしている「主体」は米国なのです。

 バイデン大統領は、彼が口にしている言葉通り、ロシアの次の標的は中国だ、と言わんばかりに、中国の排除を目的としたIPEFをひっさげて、アジアへやってきました。

 問題なのは、日本の岸田総理はIPEFの中身が何なのか、まだわからない段階で参加を表明してしまっていることです。しかも、TPPやRCEPなど、日本が既に参加している自由貿易協定のルールと、IPEFのルールが異なる場合、どちらを優先するのか、など、大切なことが国内で何も議論されていないうちから、バイデン政権の方針に盲従を表明してしまっているのです。これは、国会軽視もはなはだしいというべきでしょう。

 米国の「同盟国」という名の「従属国」である日本は、国民の大多数が気づかないうちに、米国が段取りしたロシアと中国を相手に「世界大戦(もしくは代理戦争)」を戦う「連合国」のメンバーに加えられています。日本国民はまず、1人でも多く、この事実に気づかなければなりません。

 極東まで米国が戦線を広げてきた場合、ウクライナや東欧・西欧がそうであるように、日本が米国にとって都合の良い対中ミサイル最前線基地とさせられてしまう危険性があります。自民党が提言している「敵基地攻撃能力」改め「反撃能力」という名称での、中国本土に届く中距離ミサイル配備計画は、その一環です。

 日本がウクライナのような運命をたどり、国土を戦場として提供して、米国の「代理戦争」の道具と化してしまうようなことは絶対に避けなければいけません!

 日本が台湾有事によって、米国の戦争に巻き込まれた時、中国だけでなく、北朝鮮やロシアをも同時に相手して、日本が戦わなくてはならない可能性が出てきます。しかもミサイル戦の時代であり、日本全土がミサイルの射程距離内に収まっているので、すぐに列島全土が戦場となりえます。

 米国の支援があっても、そんな戦いを現実に遂行できるのか、その上で、核を保有したその3カ国に勝つことができるのかといえば、誰が考えてもまったく不可能でしょう。

 勝敗以前に、日本は開戦早々、全土をミサイルで空爆されて、軍事拠点と重要なインフラを破壊されます。日本は現在のウクライナのような状態となり、経済や、国民生活は破綻します。

 ウクライナの今年のGDPは、現時点で昨年の半分となる予想です。日本も参戦した場合は、GDPはそうしたレベルにまで落ちるでしょう。

 そんな状態に陥ったとき、少子高齢化に直面している「老いた」日本国民が、過酷な現実を受け入れ、乗り切れるでしょうか。仮に敵国に対して、日本列島に配備された自前のミサイルによって一時的に一定の痛撃を与えることができたとしても、相手には最後の手段として、3カ国とも核攻撃というカードが残されています。日本に勝ち目はありません。

 米国から核弾頭をシェアリングされ、中距離ミサイルの弾頭を核弾頭に切り替えたとしても、核抑止が効くかどうか。

 日本に配備されたミサイルの弾頭を、通常弾頭から核弾頭に取り替え終わるまで、中・露・北朝鮮という、すでに核を保有済みの3カ国が、おとなしく待っているほどお人よしだとは思えません。

 イスラエルのように沈黙のうちに、秘密裏に核武装を行うのではなく、元首相の安倍晋三氏のような人が、国民的雑誌『文藝春秋』5月号で「ニュークリアシェアリング(核共有)」の必要性を鐘や太鼓を鳴らすように宣伝しているのですから、始末におえません。かえって敵の先制攻撃を誘発してしまうリスクとなります。

 しかも、日本は島国です。

 海上を封鎖されれば、エネルギー資源もなく、食糧自給もできない日本は、たちまち身動きもできなくなり、国民は飢餓に直面します。ウクライナ国民の多くは陸続きの隣国ポーランド等へと難を逃れましたが、日本国民の多くは陸伝いに「難民」になることもできません。海を越えていこうとしても、渡航の安全性は保証されていません。

 どこをどう考えても、米国と同調し、ロシアに制裁を下し、いたずらにロシアとの緊張を高めることは、日本にとって負担やリスクが増えるだけで、何もメリットがありません。

 同様に、米国に同調して、中国に対していたずらに敵対的となり、ミサイル配備や、ニュークリアシェアリングの可能性を大声で喧伝して回るなど、自ら戦争リスクを高めるだけですし、日本が火ダルマになるだけで何のメリットもありません。

 日本には原発が54基(そのうち稼働中のものは9基、稼働していない原発もプールに燃料がたくわえられている)存在するのです。これらは核自爆装置のようなものです。自国にミサイルが飛んでくる可能性のある戦争を、日本は遂行できるような国ではないのです!

 IWJは、中立の立場を守り、ロシアとウクライナの間でどのような確執が起きてきたのか、8年前、2014年のユーロ・マイダンのクーデターの時点から、ずっと注目して報じてきました。ぜひ、以下の特集を御覧ください。

 2022年の2月23日、それまで何の前提もなく突然、ロシアのプーチン大統領が狂気にとりつかれて、ウクライナに侵攻し始めたのではありません。

 そこに至るプロセスがあります。独自取材を続けてきたIWJだからこそ、この事態に対してしっかりと客観視する視点をもつことができた、と自負しています。

 ロシア軍によるウクライナへの「侵攻前」のプロセスを伝えず、「ロシア侵攻」のみを大騒ぎして伝える思考停止のイエローペーパーに頼っていては、真実は見えてきません。

 公平に見て、ウクライナと米国のプロパガンダは、ロシアのプロパガンダよりはるかに巧みで、大胆かつ強引であり、ウクライナをロマンチックに見せたり、ロシアを悪魔に仕立て上げたりして、ハリウッド映画のように、多くの人を惹きつけています。

 しかし、その米国とウクライナのプロパガンダを、日本のマスメディアまでが鵜呑みにして垂れ流ししているようでは、ジャーナリズムの本来の役割を放棄していると言わざるをえません。

 我々IWJは、どんなに石つぶてを投げられようとも、メディアの王道を歩み、客観的で、中立的で、事実にもとづいた、公正な報道をし続けます。

 米国につき従っていきさえすれば、安全で繁栄も約束される、というのは、第二次大戦後の米国が、ゆるぎなく、軍事力も経済力も圧倒的に強大で、余裕があり、そしてまだしもモラルが残っていた時代の話です。現在の米国は、昔日の米国ではありません。

 既存の大手新聞、テレビなどの御用マスメディアは、日本政府と同様、米国追従を続けていますから、それらに頼っていては、こうした現実は、まったく見えてきません。現実には記者クラブメディアは国民の目を真実からそらせるような情報操作ばかり行い続けています!

 IWJは、国民をないがしろにして戦争準備を進める政府と、そのプロパガンダ機械と成り果てたマスメディアに対して、これでいいのか! と声を上げ続けていきます!

 こうしたことがIWJに可能なのは、市民の皆さまに直接、支えられているからです。特定のスポンサーに頼らずとも、活動することができる独立メディアだからです! 何者にも縛られず、権力に忖度せずに、真実をお伝えしてゆくことができるのは、市民の皆さまのご支援のおかげです!

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!

 その会費と、ご寄付・カンパの両方によって、支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとして活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると自負しています。

 本年、2022年は、7月に参院選もあります。主権を外国に売り渡すがごとき、売国的な改憲勢力は、改憲による緊急事態条項の憲法への導入を狙っています。この緊急事態条項は、国民主権と議会制民主主義を根こそぎ奪うものです。その先には、終わりのないファシズムと、国民の声に一切耳を貸さない、問答無用の戦争が待ち受けています。今年は、本当に日本の分水嶺の年となります!

 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身拝

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■「私はアゾフによって犯されたおぞましい犯罪の数々を見た」ウクライナから帰還したアドリアン・ボケ氏が語る(IWJによる字幕付き)

<ここから特別公開中>

ベルコフ「こうしてあなたは活動を、ただし今度は軍事的ではない活動を再開されたというわけですね。そして、特殊部隊だったあなたが、それを絶たれてとても辛い日々だったともおっしゃいました。しかし、あなたは人道支援活動にお行きになった。ほんのつい最近のことですが、どのような経緯でウクライナに行くことになったのですか?」

ボケ「実は、もともとお断りしていたんです。僕には陸軍時代の元同僚が何人かいまして、今は看護師をやっていますが、当時は嘱託の医療隊員、つまり戦闘の場での救急隊員ですね、彼らはもう何週間も前から人道医療支援のためにウクライナに渡っていたんですね。

 僕は『行かない』と言ったんですが、『行ってくれ』と何度も頼まれては『行かない』と答えることを繰り返しているうちに、パリで会った元同僚の一人に説得されてしまいました。つまりはその時考えが変わったわけですね。『わかったよ、OK、君たちに協力しに行くよ』と」

ベルコフ「支援しに行ったのは看護師としてですか」

ボケ「ええまさしく。基本的に現地住民の方々のためです。女性や子どもたち、難を逃れるすべての人々を助けるために。ウクライナの人々は…」

ベルコフ「現地に出発されたのはいつですか」

ボケ「向こうに着いたのは、えーと、10日ほど前ですね。つまり向こうには1週間弱…」

ベルコフ「なるほど、では16日ほど滞在されたわけですね」

ボケ「その通りです。2度に分けてですね」

ベルコフ「そうですか、2度に分けて、と。場所はキエフ(キーウ)ですか、どこに行かれたのでしょうか」

ボケ「キエフ(キーウ)、それからブチャ、あの有名なブチャですね…」

ベルコフ「世間では、その話題でもちきりのブチャですね」

ボケ「そうそう、話題の。それから活動拠点はリヴィウにもありました。当地第3の都市ですね、あの(地図上で)左の方の、特にリヴィウにいたんですが、最後の空爆の際は、ミサイルが5発着弾しましてね。で、僕たちは主に何をしてたかというと、いわゆる医療機器や医薬品の運搬ですね。急設の病院とか、孤児院にも運びます。孤児院ではものすごく物資が不足していましたから。それから手当てを…」

ベルコフ「医薬品を持っていって、そこで手当もする、と」

ボケ「手当ての方がメインです」

ベルコフ「なるほど」

ボケ「なりゆきでウクライナ軍とのネットワークも作ることになったんですが、彼ら、程なく医薬品や医療物資やその他、色々と要求してくるようになりました。止血器とかイスラエル製圧迫式止血帯とか、そういう必要なものすべてですね。要は、物資のレベルでも彼らを支援する羽目になったわけですよ。

 僕はこの戦争に参加するためじゃなく、人道的支援のために行ったのに。そこははっきりさせておきますけど、残念ながら、事はすべてそのように運んだわけではありませんでした。というのも…」

ベルコフ「すぐにもお話をお聞きせねばなりませんが、ここでいったん、小休止に入ります。続きはその後で。あなたには目撃したことがある。あなたはご自分で現地に行かれた。多くの人々が現地に行ってもないのに語っていますが。このことについて、これから話をしていただきましょう。目撃したことをお話しいただきます」

(小休止)

ベルコフ「アドリアン・ボケ氏。マックス・ミロ社から出版された『立ち上がれ、そして歩くんだ』の著者。勇気と戦いの物語をここでお話しいただきましたが、折りしも看護者として、そして医薬品や医療物資の届け役として、数日前までウクライナにいらっしゃったわけですね、2週間の滞在を経て。

 で、あなたは何を目撃されたのですか。諸々の出来事があって、それについて放送前にもお聞かせくださったわけですが、やはり色々なことが起こってあなたはそこに立ち会われた。検証することが大事だ、語ることすべてに責任をもつとあなたはおっしゃる。思うに、とても恐ろしいことを体験されたのではないですか?」

ボケ「その通りです。すべて僕自身の責任において、あなた方にお話ししたいと思います。僕は現地で戦争犯罪を目撃しました。それはもうたくさんの戦争犯罪を。少なくとも現地にいた間に、目の当たりにした戦争犯罪は、ウクライナ軍によってなされました。ロシア軍によってではありません。ロシアの戦争犯罪がなかったと言いたいのではありません。ウクライナ軍のレベルでもあったという意味なんです」

ベルコフ「あなたご自身が目撃されたんですもんね」

ボケ「なのにみんな、そのことについて話さない。フランスに帰国して、僕はひどくショックを受けました。テレビ局のスタジオに呼ばれた人たちですら、政治的党派を問わず、その8割方が現地に行ってもないのに、よくもまああれこれ話ができるものですよ。もう耐えられません。

 というのも、僕が現地で見たこととテレビで聞く話とでは、あまりに隔たりがあるからです。嫌悪感しかないんですが、アゾフ隊についてお話しさせてください。アゾフ隊は基本的にーー」

ベルコフ「あなたは、ありのままの彼らを見たんですよね? キエフ(キーウ)とか、彼らはあちこちにいるんですか?」

ボケ「それはもう、至るところに」

ベルコフ「アゾフタリとか、基地とか、病院とか、至るところにですか?」

ボケ「西部のリヴィウにさえいましたよ。腕にあの印、ご存知の通りのあのネオナチの印をつけて。

 これ言っておかなくてはなりませんが、私にとってひどくショックだったのは、欧州が私からするとネオナチに他ならない軍隊に武器を供与していることです。腕にネオナチの印のある者らに。なのに誰もそのことを話題にしない。

 見ればわかるじゃないですか、だって、あの昔ながらのSS(親衛隊)の印をこれ見よがしにつけてるんですよ、そういう輩がウクライナ中にうようよと」

ベルコフ「至るところで見られる、と」

ボケ「至るところでですよ、それがまかり通ってるんですよ。確かに僕はそういう輩と協働しましたとも。彼らに医薬品とか提供しましたよ。でも、彼らが僕の目の前で一体どんなことをしゃべっていたか、わかりますか? 僕は、ウクライナ語も、ロシア語も、少しわかりますし、英語を話している人もたくさんいるんですが、彼らは、『ユダヤ人や黒人とすれ違ったら、バラしてやろうぜ』なんて言い合って笑い興じるんですよ」

ベルコフ「はっきりと」

ボケ「ええ、ええ」

ベルコフ「あなたの前で、そんなこと言うんですね?」

ボケ「そうですよ、僕の前でですよ。そんな会話をしながらメッチャ笑い転げてたんです。ユダヤ人や黒人たちのことをそういうふうに言う奴らなんです。

 これが第1点。こんなこと賛同できるわけないじゃないですか。でも現地で僕は大したことはできなかった」

ベルコフ「それから何を目撃されたのですか、あなたがおっしゃるにーー」

ボケ「捕虜になったロシア兵たちが、殴られたりして虐待されているのを見ました。両手を縛られて、納屋みたいなところに入れられていて。小型のトラックで3、4人ずつ運ばれてくるんですが、トラックから下ろすたびに、何というか、ウクライナのアゾフ隊の兵士らが彼らに尋ねるんですね、『将校はどいつだ、将校は?』と。

 その目的をこれから説明しますが、問いに答えようと答えまいと、捕虜の兵士はトラックから下されるたびに、ひとりひとり膝にカラシニコフを1発ずつ打ち込まれていた。彼らは無防備なんですよ、しかも縛られてるんですよ?

 今お話ししていることは、証拠の動画もあります。そうじゃなきゃこんなこと公に話せません。僕は動画を持ってます。そこにはロシア兵が膝に弾を打ち込まれている様子が映ってます。

 なんでこんなことをするのかわかりません。だって、訊ねても答えてくれなかったんですから。そして、不幸にも『私が将校だ』と言ってしまった人は、頭に弾を打ち込まれていました。これがブチャで起こっていることでーー」

ベルコフ「組織的に」

ボケ「ウクライナで起こっていることです。少なくともウクライナのアゾフ隊は、やりたい放題ですよ。僕はそこにいたんです。見たんです。そこで起こったことを見たんです。でもみんなそのことについて話さない。

 もっともっとひどいことを、これからお話しします。空爆のことをテレビなんかでずっとやってますよね、向こうで何人かのアメリカ人ジャーナリストに会ったんですが、とある小さな公園に爆弾が着弾したときにですねーー」

ベルコフ「それはどこですか」

ボケ「ブチャの近くです、ブチャの東側ですね。で、そのアメリカ人たちは映像を撮っていて、『ロシアの爆弾が公園に着弾したな、全くもって許し難いことだ』なんて話してるもんですから、僕は彼らに近づいていって『何でそんなこと言うんですか』というようなことを言いました。すると彼ら、『あー、大したことじゃないよ、いい絵になるよ』と。

 こうした空爆の実態がどういうものだったかご存知ですか?こう、小さな砲弾がありますよね、小さな砲弾があるとしてですね、標的たるロシアの拠点が数週間前まであって、アゾフの一小隊がいると。実際僕はそういう人らと一緒にいて、小型の迫撃砲をこう、調整しているところを見るわけです。目標地点に弾を送るためにですね、手で調整するわけですが、これがまたちゃんと調整できていないこともしばしばで、2、3回に1回はちゃんと調整できてない。つまり、そういう砲弾はーー」

ベルコフ「公園にーー」

ボケ「ロシアの兵や物資があるところの100メートル先の、小さな公園とかに落ちるんですよ。それがロシアの砲弾だということにされてる。こんなこともうやめなければいけませんよ。

 戦争の単純なルールをひとつ思い出していただきたいんですが、例えば、ウクライナ軍とロシア軍がこう対峙していて、互いに撃ち合っているとしましょう。あなたは町の中にいて、その上を両軍の砲撃があっちからもこっちからも飛び交っているという状況です。で、ウクライナ軍が的を外したら砲弾はどこへ落ちます?ロシア軍のとこじゃないですよね、ウクライナの人々の民家や建物に落ちますよね?

 もちろんロシア軍にも同じことが言えるんですが、どうしてみんなこのことを話題にしないんですかね。ブチャの地上に着弾した全ての空爆、全ての爆弾、全ての砲弾が、ロシア軍によるものとされてる。やめてくださいよ、よく考えるべきでーー」

ベルコフ「両方からなされることですよね」

ボケ「当たり前のことですよ。本当にもう、当たり前のことじゃないですか。まだあるんですよ。くどいかもしれませんけど、構いませんよ、結果がどうなろうと、責任は僕が引き受けますから」

(後編へ続く)

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