2022年4月22日、午後1時45分より、東京都千代田区の外務省庁舎にて、林芳正外務大臣の定例会見が開催された。
会見冒頭、林大臣より、本日の閣議にて配布された、2022年(令和4年)版の「外交青書」についての説明・報告があった。
- 外交青書(2022[令和4]年版)(外務省、2022年4月22日)
続いて、各社記者と林大臣との質疑応答となった。IWJ記者は、4月20日に米国ワシントンDCで開催された「G20財務大臣・中央銀行総裁会議」の内容について、以下のとおり、質問をした。
「4月20日のG20財務相会合にて、ロシアのシルアノフ財務相とロシア中銀総裁の発言時に、米英加の3か国と欧州中央銀行のラガルド総裁らが退席・ボイコットしましたが、G7に含まれないインド、中国、ブラジルなどを含む16か国は退席しませんでした。
この16対4という数字は、これまで米国を中心とするG7のロシアへの厳しい制裁措置などに対し、G20の国々が、決して納得しているわけではないということを示しているように思えます。また、BRICSなどいまだ成長し続ける国々が参加するG20は、経済成長のけん引役でもあります。
日本は、今回、ボイコットはしませんでしたが、これまで、G7に同調し、ロシアに厳しい経済制裁を課しています。日本は、G7の一員として、今後も米国などと足並みをそろえていくのか、または経済を重視し、G20の国々との関係を深めていくのか、どちらなのでしょうか。大臣のお考えをお示しください」
これに対し、林外務大臣は次のとおり回答しました。
「20日に行われましたG20の財務大臣・中央銀行総裁会議では、日本を含む多くの国から、ロシアのウクライナ侵略が、世界経済が直面する多くの困難(の)元凶であることを厳しく非難する発言があったというふうに承知をしております。
G20におけるロシアへの対応については、引き続き、議長国であるインドネシアを始めとする、G20のメンバーと議論をしながら、今後の情勢をよく踏まえた上で、政府として適切に対応して参りたいと考えております」。
記者会見の詳細については、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。