【IWJ号外】(9月2日付その2) 日本では「もうすぐロシア敗戦」「もうすぐロシアは国家として破綻」というロシア叩き報道が続いてきたが、どれも真っ赤な嘘!! 2022.9.3

記事公開日:2022.9.3 テキスト
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(取材、文・IWJ編集部)

 9月2日付け号外の第2弾です。

■日本では「もうすぐロシア敗戦」「もうすぐロシアは国家として破綻」というロシア叩き報道が続いてきたが、どれも真っ赤な嘘!!ロシアは、ルーブルの急騰を抑えるため、人民元など「友好国」の通貨で700億ドル分の外貨購入を検討! ロシア国債も市場復帰! ガスプロム社は2022年上半期最高益をあげ、株価は30%増、最大株主のロシア政府には1.4兆円の配当、ロシア産の格安石油は産油国サウジアラビアなど中東諸国にも販路拡大して、2021年を大きく上回る増収! 欧米諸国による経済制裁を梃子に、ロシアは「新しい世界における新しい機会」への道を進む!米国の対露攻略戦略は完全な裏目に!! ロシアは、ドル支配の経済システムから離れ、新たな非ドル決済の経済システムへの移行を呼びかける!

 ロシアはルーブルの急騰を抑えるため、「今年、最大700億ドル分(約9兆8114億円、1ドル140円で算出)の外貨を購入することを検討している」と、『ブルームバーグ』が1日、スクープしました。8月30日に、政府高官とエルビラ・ナビウリナ総裁らロシア中央銀行当局者による特別の「戦略的」計画会議で、この計画が支持を得た、としています。

 『ブルームバーグ』によると、今回、ロシアが購入する外貨は、世界の基軸通貨といわれているドルやユーロではなく、中国人民元など「友好的」な国の通貨が対象だということです。その後は投資資金を確保するため、3年から5年をかけて、保有する人民元を海外投資に用いる計画だとされています。

 「計画会議の提案は、ウラジーミル・プーチン大統領のウクライナ侵攻をめぐって、米国とその同盟国が課した広範な制裁の中で、クレムリンがその戦略を見直す中、ドルとユーロの貯蓄を中心に構築された 10 年以上の経済政策からの転換を表している」(ブルームバーグ、1日)

 ロシアが何年もかけて積み上げてきた外貨準備高6400億ドル(約89兆7043億円)の約半分にあたる3000億ドル(約42兆489億円)は、現在、欧米諸国による経済制裁で凍結されています。700億ドルは、凍結されている3000億ドルの4分の1か5分の1に相当します。

 『ブルームバーグ』によると、計画会議は、ロシア政府は原油相場の変動に対応するため、ドルやユーロでの外貨準備を確保してきましたが、「凍結された3000億ドルはロシアの役に立たない。むしろ脆弱性と機会喪失の象徴だ」と認めています。

 『ブルームバーグ』は対露経済制裁の影響を認める計画会議の発言を、非公開書類のコピーで確認した、と説明しています。しかし、ロシア政府と中央銀行の広報は、この計画に関するコメントの要請にすぐには応じなかったということです。

 ロシアの人民元による外貨準備高は近年増加傾向にあり、2022年1月1日時点で、1000億ドル(約14兆円)を突破していました。これは、外貨保有高の17.1%にあたります。『ブルームバーグ』は、この計画が実施されれば、「人民元保有高は 1800 億ドルに達する可能性がある」と指摘しています。

 ロシアの通貨ルーブルは、2月24日のウクライナ侵攻直後、それまでの1ドル80ルーブルから135ルーブルまで急落しましたが、その後6月には逆に1ドル53ルーブルまで高騰、現在は60ルーブル前後を維持しています。ロシアは70-80ルーブルが適正値として、ルーブルの急騰を抑えたい意向です。

 プーチン大統領は、「ロシア版ダボス会議」といわれる、サンクトペテルブルグ国際経済フォーラムで、米国が主導するドル支配の経済システムとは別の、新たな非ドル決済の経済システムへの移行を呼びかけました。

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