【特集】戦争の代償と歴史認識

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 日本では今、歴史修正主義の嵐が猛威をふるっている。安倍総理の「お友達」による、歴史認識についての問題発言が連発しているのだ。私人ならともかく、それらがいずれも公人によるものであるとなれば、捨て置くわけにはいかない。

 1月25日、新しくNHKの会長に就任した籾井(もみい)勝人氏(日本ユニシス前社長)は、就任会見で、旧日本軍の従軍慰安婦について、「戦争をしているどこの国にもあった」と発言した。重ねて、「なぜオランダにまだ飾り窓(売春街)があるんですか」などとも述べ、売春婦はどこにでも存在する例としてオランダを持ち出しながら、あたかも旧日本軍による従軍慰安婦の徴用に問題がなかったかのように発言した。

 同じくNHKの経営委員である作家の百田尚樹氏は、東京都知事選の応援演説で、自らの歴史観を披露。「1938年に蔣介石が日本が南京大虐殺をしたとやたら宣伝したが、世界の国は無視した。なぜか。そんなことはなかったからだ」「極東軍事裁判で亡霊のごとく南京大虐殺が出て来たのは、アメリカ軍が自分たちの罪を相殺するためだ」などと、持論を展開した。

 このように歴史修正主義的な発言が連発し、それに対して多くの若者が共感を寄せているという現状。こともあろうに安倍政権は、このような動向に対して、お墨付きを与えるような動きを見せている。

 2月28日、菅義偉官房長官は、第二次世界大戦中の慰安所が、「当時の軍当局の要請により設営された」ものであり、慰安婦の移送について「旧日本軍が直接あるいは間接に関与した」のものであることを認め、「お詫びと反省」を表明した「河野談話」について、検証を行う作業チームを作ると発言した。

 公人から歴史修正主義的な発言が相次ぐのはなぜなのか。日本のナショナリズムと歴史認識はどこへ向かうのか。岩上安身とIWJが取材した記事を、一挙ラインナップ。

岩上安身のIWJ特報!

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【第225-234号】岩上安身のIWJ特報!安倍政権の歴史修正主義に加担するNHK ~「公共放送」としての本来の姿を取り戻すことはできるか 元NHKプロデューサー・永田浩三氏インタビュー 2015.12.1

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【IWJ特報!119・120・121・122号】旧日本軍による隠されたジェノサイドの真実 ~北海道大学名誉教授・井上勝生氏インタビュー(ePub版発行しました!)

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【第119-122号】岩上安身のIWJ特報!旧日本軍による隠されたジェノサイドの真実~北海道大学名誉教授・井上勝生氏インタビュー 2013.12.29

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【第140-142号】岩上安身がIWJ特報! 歴史修正主義者の詭弁を徹底論破! 能川元一氏インタビュー 第1部〜南京大虐殺編 2014.5.2

 過去の罪を素直に認める者に対し、「自虐史観」とトンチンカンな非難を繰り出す愚か者がいる。開き直りのあとに抗議を受けては謝罪を繰り返すという「自爆」を性懲りもなく繰り返す者こそ「自爆史観」の持ち主と呼ばれるべきである。  どんな人間であれ、どんな国であれ、自らが振るった暴力の忌まわしい過去を喜々として思い出し、自ら吹聴して回りたいものなどいるわけがない。それは人の情である。  しかし、忘れてしまいたい恥ずかしい過去を本当に忘れてしまうのは...

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