岩上安身が立教大学で講演 対外侵略を繰り返した「栄光の明治」の延長として現代の安倍政権を考える 2014.1.8

記事公開日:2014.1.8取材地: テキスト動画
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(IWJ・平山茂樹)

 立教大学池袋キャンパスで開かれた公開講演会「『国際協力』の今後の展望を語ろう~日本とグローバル社会で今、何が起きているのか」に、岩上安身が講師として登壇。安倍政権がつき進む軍事属国化の現状と、明治維新以降の日本の歴史を重ねあわせながら説明した。

■ハイライト

  • スピーカー:岩上安身(ジャーナリスト、IWJ代表)
  • 討論者:郭洋春氏(立教大学経済学部教授)
  • モデレーター:米川正子氏(立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授)
  • コメンテーター:大塚喬史郎氏(立教大学経済学部4年次)/ 山田月乃氏(立教大学社会学部2年次、育成プログラム受講生)

「栄光の明治」と「暗黒の昭和」はつながっている

 1月7日に東京都知事選への出馬を正式に表明した元航空幕僚長の田母神俊雄氏について岩上安身は、「彼の歴史認識というのは、『日本は侵略戦争をしていない』というものだ」と説明。「しかし、日本は間違いなく侵略をしてきた。それも、作家の司馬遼太郎さんが言うように昭和になって軍部が突然暴走したものではなく、日清戦争のように、『栄光の明治』の時代から侵略は行われてきた」と語った。 

 岩上安身は、明治維新後の侵略思想のイデオローグとして、福沢諭吉が社主を務めた「時事新報」の記事を紹介。「圧制もまた愉快なるかな」といった論説を示しつつ、「世界中で圧制をしきたいというのが明治の時代精神だった」と語った。

「レイシズム」へと転嫁した幕末の「攘夷」思想

 幕末期、維新の志士たちに共有されていた「攘夷」(=外国人憎悪)の思想は、明治維新後、「脱亜」というかたちで、中国人、朝鮮人に対するレイシズム(人種差別)へと転嫁したのだ、と岩上安身は説明。

 明治に胚胎したこのレイシズムが、現代の「ネトウヨ」と呼ばれる若者だけでなく、石原慎太郎氏や田母神俊雄氏をはじめとする右派の政治家・言論人にも受け継がれていると語った。

「レイシズム」の背後に米国の影

(…会員ページにつづく)

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「岩上安身が立教大学で講演 対外侵略を繰り返した「栄光の明治」の延長として現代の安倍政権を考える」への2件のフィードバック

  1. 岩上さんのお話を聴講して より:

    日本と近隣国との国際協力のため、歴史事実を検証する貴重なお話しありがとうございます。
    安倍政権の危険につきまして自らの体験をもとにお話され感銘を受けました。
    歴史についてのお話に関していくつか意見を記します。
    1.ジェノサイドという言葉は第二次世界大戦後のものです。それ以前は「皆殺し」「根だやし」と言うのではないでしょうか。さかのぼりは多少違和感があります。
    2.長州藩の藩主毛利氏は豊臣秀吉のもと朝鮮出兵しています。その後江戸幕府下で外様、国替えなし、幕府の要職なしでした。幕末に「パンドラの箱を開けたように」国内外の闘争をはじめたと考えます。
    3.場所は異なりますが、英国の植民地弾圧(Indian Rebellion of 1857)はむごたらしいものだったようです。植民地へ向けての弾圧は大量死をもたらすことがあると思います。
    4.明治時代の、列強による中国分割の図会を拝見しました。清朝による中国全土支配が弱まる中で書かれものでしょうか。中国は例えばアフリカと様々異なりますので現実にはならなかったのでしょう。
    5.第二次世界大戦から今年2014年で70年弱になります。平和を維持してきた歴史の厚みを総理一代で壊さず、今後も平和の中で育ってきた皆さんが世界に向けてそれぞれ発信していくことが、未来への一筋の光明であると思います。

  2. @55kurosukeさん(ツイッターのご意見) より:

    岩上安身が立教大学で講演 対外侵略を繰り返した「栄光の明治」の延長として現代の安倍政権を考える http://iwj.co.jp/wj/open/archives/118937 … @iwakamiyasumi
    正確な近代史を教えなかった歴史教育がいまの歪な歴史観を生みだした。「過去から学ぶ」ことがいま最も必要とされている。
    https://twitter.com/55kurosuke/status/933239984265486336

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