【特集】「朝鮮人を殺せ」と叫ぶ排外デモ――高揚する歪んだナショナリズムの正体とは~IWJが追ったヘイトスピーチ問題

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 「いい朝鮮人も、悪い朝鮮人も、みんな殺せ!」――。東京の新大久保や、大阪の鶴橋といったコリアン・タウンで、在日朝鮮人の人々を口汚く罵る「ヘイトスピーチ」が垂れ流されている。中心となっているのは、「在日特権」なるものが存在すると主張し、その撤廃を求める団体・「在特会(在日特権を許さない市民の会)」だ。

 当初、このようなヘイトスピーチは、ただただ垂れ流されるばかりだった。しかし、次第に、これ以上は放置できないとする「カウンター」の動きが現れ始めた。「カウンター」の人々は、「仲良くしようぜ」といったプラカードを掲げて沿道を埋めつくし、ヘイトスピーチを行う在特会への抗議を行った。

 「カウンター」の動きは、政治家やジャーナリストら、有識者をも動かすことになる。民主党の有田芳生参議院議員は、このヘイトスピーチ問題の解決を図るべく、院内集会を積極的に開催。『ネットと愛国~在特会の「闇」を追いかけて』で講談社ノンフィクション賞を受賞したジャーナリストの安田浩一氏や、新右翼・一水会最高顧問の鈴木邦男氏らと連携しながら、この問題に対して警鐘を鳴らしてきた。

 IWJは、カウンター行動が盛んになった当初から、本格的にヘイトスピーチ問題を取材。在特会側の醜悪なヘイトデモと、在特会側よりもはるかに大勢が声を上げたカウンター側の行動、さらに市民がヘイトスピーチ問題の解決を訴え、差別のない世界を願って開催した「東京大行進」など、院内集会や講演会に限らず、様々な取材を行ってきた。

 以下、多数あるアーカイブ動画の中から、選りすぐりのものをピックアップ。ヘイトスピーチ・排外差別デモ問題の核心とは何か。そして、現場では実際にどのようなことが起こっているのか。ぜひ、ご覧いただきたい。

岩上安身インタビュー

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