2020年4月19日(日)、新宿アルタ前広場にて、「差別・排外主義に反対する連絡会」の主催により、「コロナに乗じたヘイトをやめろ!4.19緊急アクション」が開催された。午後5時15分から、参加団体代表者による連帯のスピーチ集会が行われ、それに続いて、午後6時より、参加者によるデモ行進が行われた。
冒頭、主催団体「差別・排外主義に反対する連絡会」の軽部氏より、「今や、単なるヘイト集団や民族差別的なものにとどまらない、すさまじい差別や、排除・排外がこの社会を覆い尽くそうとしている。そんな中、自粛を強制され、『すべて政府と東京都の言うことを聞いてろ』、という強権的な環境、ものも言えない環境の中で、私たちは、敢えて今日のデモを提起した。
子供が公園で遊んでいるだけで通報されて公園が使えなくなり、国内で集会をする場所がまったくなくなり、また、風俗産業で働く人たちを補償から除外しろと言われたり、ネットカフェ生活者や野宿者など、いろんなところで、生きていくことすら大変な中で、差別や排除・排撃の嵐にさらされている人々がいる。
私たちは、これまで、個別の課題に取り組んできたが、そうした細分化されたデモではなく、現在のような緊急事態下における、一切の差別を許さない、幅広い連携をもった行動を取り組もうということで、今日はその第一弾として、このアクションを提起した」と、経緯を含め、あいさつをした。
続いて、「無償化連絡会」、「反天皇制運動連絡会」、「茨城反貧困メーデー実行委員会」、「沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志」、「『要請するなら補償しろ』デモ実行委員会」などの団体代表者による活動報告、および、連帯表明のスピーチが行われ、各分野・領域での差別やヘイトの現状についての情報が共有された。
そして、午後6時、参加者全員でのシュプレヒコールの後、アルタ前広場から、靖国通り、明治通りをへて、アルタ前広場に戻ってくるデモ行進が行われ、外出自粛要請のため通常より静かな新宿の街に、「コロナに乗じたヘイトをやめろ!」「ヘイトをあおるデマはやめろ!」などのコールが響きわたった。