「原発推進街宣」に託つけたヘイト街宣が行われた。が、必死のヘイトスピーチも虚しく、ヘイト街宣はすべてカウンターの「ノイズ」にかき消され、ヘイト団体は約2時間後、現場を立ち去った。
2015年10月4日、経産省前テントひろばに「突撃」すると予告した、ヘイト団体「新社会運動」代表の桜田修成氏(本名・桜田修)らは15時頃、経産省の道路を挟んで向かい側にある財務省前に現れた。桜田氏は今年5月にも経産省前テントを襲撃し、脱原発テント側の男性に暴行を働いた容疑で現行犯逮捕されている。
(動画:阿部洋地 写真、記事:原佑介)
「原発推進街宣」に託つけたヘイト街宣が行われた。が、必死のヘイトスピーチも虚しく、ヘイト街宣はすべてカウンターの「ノイズ」にかき消され、ヘイト団体は約2時間後、現場を立ち去った。
2015年10月4日、経産省前テントひろばに「突撃」すると予告した、ヘイト団体「新社会運動」代表の桜田修成氏(本名・桜田修)らは15時頃、経産省の道路を挟んで向かい側にある財務省前に現れた。桜田氏は今年5月にも経産省前テントを襲撃し、脱原発テント側の男性に暴行を働いた容疑で現行犯逮捕されている。
■ハイライト
桜田氏はこれまでにも幾度となく在日コリアンなどを「ゴキブリ」「ウジ虫」と侮蔑し、最近では「南北朝鮮人は殺しあって、日本海に朝鮮人が殺到したら撃沈して撃ち殺す、それが安保法制、集団的自衛権だ」などと述べ、数限りないヘイトスピーチを繰り返してきた。桜田氏ら10数名はこの日の「原発推進街宣」でも、「電気が足りていない」などと訴えつつ、「朝鮮人は出て行け」などと的外れなヘイトスピーチに走った。
しかし、この日は経産省前に反レイシズムを訴える市民らが駆けつけ、数多くのスピーカーで大音量の「雑音(ノイズ)」を流し、ヘイトスピーチを無効化するという「カウンター」を展開した。桜田氏らのいつものヘイトスピーチにわざわざ「声」を被せるのも手間だ、ということだ。
身振り手振りをまじえた桜田氏らのヘイト街宣は、肝心の経産省前からは「口パク」「パントマイム」にしかみえず、桜田氏らの必死の訴えは、彼らを警備する警官など、ごく限られた空間の人間にしか届かずに終わった。
経産省前テントに通う「たんぽぽ舎」の原田裕史さんは、IWJのインタビューに「(ヘイト団体が)論理的に原発行政に対する話をする、もしくはテントに対する抗議をするのであれば、彼らの街宣に大きな音をかぶせる理由にはならない」とし、「しかし」と続けた。
「彼らは口を開けばヘイトスピーチをする。差別扇動は議論の対象にはならない。デマ、憶測も含まれるし、人種差別は論理にもならない。少なくともヘイトスピーチをやめないかぎり、議論の土俵にも登ってこられないだろう」
議論がしたければまずヘイトスピーチをやめるべきだと切り捨てた。
以下、ヘイト街宣に対するカウンター運動の模様を掲載する。