差別反対を訴える「東京大行進」の裏で行われたヘイトデモ〜カウンターの男性「在日で何が悪い!在日の祖国は日本だ!」 2014.11.2

記事公開日:2014.11.3取材地: テキスト動画
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(IWJ・ぎぎまき)

 昨年に続き、2度目となる差別撤廃を訴えるデモ「東京大行進2014」が新宿で開催された11月2日、同じ時刻に合わせ、上野駅周辺では、在特会主催によるヘイトデモが行なわれた。このデモは、在特会の桜井誠会長の著書を宣伝する名目で開催されたものの、参加者からは特定の国籍を名指しして「抹殺しろ」など、差別を煽動するヘイトスピーチが繰り返された。

■ハイライト

  • 日時 2014年11月2日(日)12:00〜
  • 場所 練成公園(東京都千代田区外神田)

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カウンターの男性「東京大行進の参加者と志は同じです」

 この日、普段からヘイトデモに抗議するカウンターの多くが「東京大行進」に参加していたこともあって、抗議に駆けつけた市民の数はごく僅か。中には、「差別デモに反対しています」と書かれたプラカードを一人掲げていた男性の姿があった。

 抗議に参加した理由を聞くと、その男性は、「差別を反対するという意味では、場所は違うだけで(東京大行進の参加者と)志は同じだと思っている」と話し、東京大行進は知人に委ね、自分はカウンターとして抗議の声をあげたかったと語った。

「在日で何が悪い。在日の祖国は日本だ!」

 時間が経つにつれ抗議の声は増えていったものの、この日、カウンターとして参加した市民の数は約10人。1人のカウンターを複数の警察が囲むという過剰警備によって、移動の自由は制限されたが、そんな中、声を張りあげながら桜井氏に抗議し続けた男性がいた。

 「文句があるなら韓国政府に言え。在日は関係ない。在日で何が悪い。在日の祖国は日本だ。日本が大好きだ。日本で一生懸命生きてきたんだ」

 IWJのインタビューに応じることはなかったその男性は、桜井氏の著書を手に、「これを読んだ上で批判している」と訴え、韓国政府に対する批判を一部認めながらも、それによって在日韓国人を直接攻撃する桜井氏のやり方を強く非難した。

「差別だと思うが、法に触れなければいいのでは」

 デモ隊が通りすぎるのを眺めていた40代の男性は、「ヘイトスピーチを初めて聞いた」という。感想を求めるとその男性は、「(在特会の主張について)これは差別ではないんですか。主張する内容はおかしいと思いますね」と首を傾げた。しかしその一方で、「法に触れなければいいのでは」という認識を示し、規制する必要性は否定した。

 今年7月に開かれた国連の自由権規約委員会や、8月の人種差別撤廃委員会は共に、デモやネット上でのヘイトスピーチを禁止するため、法整備に向けた適切な措置を講ずるよう日本政府に強く求めた。これまで、「表現の自由」を制約する恐れがあるとして、慎重な姿勢を見せてきた日本政府だが、それについても、特定の人種を攻撃し、差別や憎悪を煽動するヘイトスピーチは「表現の自由」に含まれないことを、委員会は明確に勧告している。

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「差別反対を訴える「東京大行進」の裏で行われたヘイトデモ〜カウンターの男性「在日で何が悪い!在日の祖国は日本だ!」」への1件のフィードバック

  1. より:

    「取材する意味がない」と言うなら取材するなよ。
    誰も取材してくれなどと言ってないはずだ。中継する必要ないなどと何度も言いながらなんで取材する?アホか
    在特会の主張は、どんどん一般市民へ受け入れられているよ。

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