日刊IWJガイド・非会員版「G7を途中で切り上げたトランプ大統領はイランに無条件降伏を突きつけ、空母を派遣! 米軍とイスラエルは、イラン全土を破壊するのか!?」2025.6.19号~No.4553


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~<イラン・イスラエル戦争と米国の分裂が、米国内外で同時進行中! その6>イスラエルが13日に始めたイランに対する先制攻撃作戦「ライジング・ライオン」は、初めから、米国のバンカーバスターGBU57の使用を織り込んでいた! イスラエルの所有するバンカーバスターでは、フォルドウの核関連施設を破壊できず! 米国はGBU57をまだ提供していないようだが、今後はわからない! 米軍はイスラエル軍とともに、空爆によってイラン全土を破壊する方向へエスカレートさせるつもりか!?

■6月も19日、下旬にさしかかりました! 6月1日から17日までのご寄付・カンパは、27万8000円で、月間目標額の約8%です! 今期第15期の期末である7月末まで、あと1ヶ月半です! 今期のご寄付の目標額の不足分は、8月から5月までの10ヶ月間で約1863万円にのぼっています! 代表の岩上安身の個人貯金で支えるのは、もはや限界です! 緊急のご寄付、カンパをどうぞよろしくお願いいたします! 会員登録もぜひ、よろしくお願いいたします!

■【中継番組表】

■【IWJ号外】「ジェフリー・サックス教授が、イラン・イスラエル戦争について、『イスラエルによる狂気じみた攻撃が、世界を破滅に導く』と指摘! 破滅は『聖書の黙示録に預言された終末・ハルマゲドンの前兆』!?」を出します!

■【本日のニュースの一撃】

■【第1弾! イラン高官がトランプ大統領の早期会談の申し出を受け入れると明言!】(『ニューヨーク・タイムズ』、2025年6月18日ほか)

■<IWJ取材報告>岩屋外務大臣「G7が分裂・解体しつつあるというご指摘には同意しない。むしろ、世界が分断・対立に向かい、様々な紛争が勃発している中にあればこそ、G7がやはり結束をすることが大事だと思っている」日本政府を含め、G7は結束して、国際法違反のイスラエルによるイランへの先制奇襲攻撃を支持すべき、というのだろうか!?~6.17 岩屋毅 外務大臣 定例会見
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■はじめに~<イラン・イスラエル戦争と米国の分裂が、米国内外で同時進行中! その6>イスラエルが13日に始めたイランに対する先制攻撃作戦「ライジング・ライオン」は、初めから、米国のバンカーバスターGBU57の使用を織り込んでいた! イスラエルの所有するバンカーバスターでは、フォルドウの核関連施設を破壊できず! 米国はGBU57をまだ提供していないようだが、今後はわからない! 米軍はイスラエル軍とともに、空爆によってイラン全土を破壊する方向へエスカレートさせるつもりか!?

 イスラエルが13日に始めたイランに対する国際法違反の先制攻撃作戦「ライジング・ライオン」は、初めから、米国のバンカーバスター技術を織り込んで緻密に設計されたものだったことがわかってきました。

 軍事作戦や軍事技術をアニメーションを使ってわかりやすく解説する米国のYouTubeチャンネル『AiTelly』が、18日に、「イスラエルのバンカーバスター爆弾がイランの核施設に仕掛けられた理由を解説 #イスラエル #バンカーバスター爆弾 #イラン」という番組を配信しました。

※イスラエルのバンカーバスター爆弾がイランの核施設に仕掛けられた理由を解説 #イスラエル #バンカーバスター爆弾 #イラン(AiTelly、2025年6月18日)
https://youtu.be/nXFHV6swYhM

 18日付『AiTelly』は、非常に重要な点を指摘しています。

 イスラエルの作戦は3段階からなり、数ヶ月前から展開され、緻密に設計されていたのです。

 第一段階は、スパイクミサイルを発射し、対空防衛システムを破壊する。

 スパイクミサイルとは、イスラエルのラファエル・アドバンスト・ディフェンス・システムズ社(Rafael Advanced Defense Systems)が開発した多用途・多機能の対戦車誘導ミサイルのことです。

 第二段階は、イラン国内にドローン基地を設置し、イランの強力なS300防衛システムを攻撃する。

 第三段階は、フォルドウ、ナタンズ、エスファハーンといった主要な核施設をバンカーバスター爆弾で爆撃する。

 この作戦のステップを見ると、イスラエルの作戦の目的は、当初から、2つあったことがわかります。

 1つは、昨日もお伝えした、イランの体制転覆。

 もう1つは、フォルドウ、ナタンズ、エスファハーンといった主要なイランの核施設の破壊です。

 そして、もっとも重要な点は、フォルドウ、ナタンズ、エスファハーンといった主要な核施設は、バンカーバスター爆弾を使用しないと破壊できない地中に、ウラン濃縮のための遠心分離装置が存在することです。

 ナタンズおよびフォルドウにある地下施設には、ガス遠心分離機が多数設置されており、天然ウラン(U-238)から核兵器に利用可能な高濃縮ウラン(U-235)が抽出可能となっています。

 中でも、フォルドウの地下施設の破壊が、イスラエルのこの作戦の目的達成には不可欠です。

 インドメディアの『エコノミック・タイムズ』は、6月16日付で専門家の話をこう報じています。

 「複数の専門家によれば、フォルドウはイランの核ミッションの心臓部だという。

 イスラエルがフォルドウを攻撃しなければ、イランの核兵器製造を阻止することはできない。

 問題は、イスラエルがフォルドウを破壊する武器を持っていないことだ。

 地下の建物に侵入できる『バンカーバスター』と呼ばれる特殊な爆弾が必要なのだ」。

※Buried deep and built to last: Iran’s Fordow nuclear site in the mountains poses a colossal challenge for Israel(エコノミック・タイムズ、2025年6月16日)
https://x.gd/P3riCf

 人類を脅かす核・生物・新興技術による脅威の軽減を目的とする、非営利・非党派のグローバルな安全保障組織、核脅威イニシアチブ(NTI)は、フォルドウ核施設を動画付きでこう説明します。

 「フォルドウ燃料濃縮施設(FFEP)は、イランの2番目のパイロット濃縮施設である(最初の施設はナタンズにあるパイロット燃料濃縮施設)。

 この施設は、イランの準軍事組織であるイスラム革命防衛隊(IRGC)と関連するトンネル施設として建設され、コム市近郊の山中に埋設されている。

 施設は2つの濃縮ホールに分けられており、各ホールには8基のIR-1ガス遠心分離機カスケードが設置可能で、合計約3000基の遠心分離機を収容できるよう設計されている」。

※Fordow Fuel Enrichment Plant(NTI、2025年6月18日閲覧)
https://www.nti.org/education-center/facilities/fordow-fuel-enrichment-plant/

 『NTI』の動画からもわかりますが、フォルドウのウラン濃縮施設は、標高が約960メートルの「クー・エ・ダグ・グーイ」山の地下に作られています。

 ワシントンの非営利・超党派の研究機関、『科学と国際安全保障研究所』(ISIS)の2022年の報告書では、フォルドウのウラン濃縮施設は山岳頂上より80~90メートル下にあると分析されています。

※Reports Iran’s Natanz Tunnel Complex: Deeper, Larger than Expected(ISIS、2022年1月13日)
https://isis-online.org/isis-reports/detail/irans-natanz-tunnel-complex-deeper-larger-than-expected/8

 ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の2025年の分析では、

 「フォルドウは、コム近郊の山中にあり、地下80~110メートルに埋設されていると考えられている」と明記されています。

※Three Things Will Determine Iran’s Nuclear Future―Fordow Is Just One of Them(CSIS、2025年6月17日)
https://www.csis.org/analysis/three-things-will-determine-irans-nuclear-future-fordow-just-one-them

 米国の2つのシンクタンクが、標高が約960メートルの「クー・エ・ダグ・グーイ」山の山頂から80メートルから110メートルの深さに、フォルドウの施設が建設されていると分析しているのです。

 要するに、標高約960メートルの「クー・エ・ダグ・グーイ」山の全体でフォルドウのウラン濃縮施設は防御されているのです。

 これでは、ただのバンカーバスター爆弾では貫通できません。核施設へのイスラエル軍による攻撃と、その被害の程度の詳細は、イラン側も発表していないので不明ですが、イスラエルが保有しているバンカーバスターでは貫通できず、破壊できていないのではないか、とも推測されています。

 18日付『AiTelly』は、米国しか保有していない米国製のバンカーバスターGBU57でないと、フォルドウの核施設は破壊できないと明言しています。

 バンカーバスターGBU57は、山の中腹や厚い岩盤層に守られた施設に対して、地下深くまで貫通して爆発します。

 貫通能力は、厚さ60メートルのコンクリートまたは約100メートルの岩盤層と推定されています。

 しかし、このGBU57を投下する場合、イランの対空防衛システムを回避しなければなりません。

 同時に、GBU57の搭載・運用のために内部兵器ベイ(格納空間)の改修が行われ、専用ラックと投下システムが整備された、米軍のB2-A「スピリット」ステルス爆撃機でなければ、バンカーバスターGBU57を、運用できないと言われています。

 B2ステルス爆撃機は、わずか20機しか存在せず(うち運用可能機は十数機)、運用は極めて貴重かつ限定的です。

 イスラエルの「ライジング・ライオン」作戦は、米国製のバンカーバスターGBU57とB2ステルス爆撃機を、米国がセットで提供してくれることを、最初から織り込んでいたのです。

 でなければ、この作戦はまったくの無意味になります。

 しかし、米国は、バンカーバスターGBU57も、B2Aステルス爆撃機も、今のところ、提供していません。もしくは提供していたとしても、使用許可を与えていない、と思われます。

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 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 6月も半月を過ぎましたが、IWJの財政が、危機的状況です!

 6月は、1日から17日までの17日間で、22件、27万8000円のご寄付・カンパをいただきました。これは、目標額の約8%に相当します。92%がまだ足りません。

 ご支援くださった皆様には、感謝いたします。本当にありがとうございます!

 IWJの今期第15期は、昨年8月にスタート、5月末で10ヶ月が経過し、7月末の期末まで、あと1ヶ月半を切りました。

 残念ながら、昨年8月からの今期第15期は、5月までの10ヶ月間で一度も、月間目標額に達していません!

 この不足総額は、寄付部門だけで、1862万9645円にもなります! 現在、こうした不足額は、IWJ代表の岩上安身が、個人の貯金を投じて穴埋めしていますが、資産家でも、金持ちでもない、一介のフリージャーナリストとして半生を生きてきた岩上安身には、限界があります! その限界は近づいています!

 IWJが6月以降も活動を続けられますように、ご寄付・カンパによる緊急のご支援をよろしくお願いいたします!

 今期10ヶ月間の累計のマイナス約1863万円を少しでも埋められるよう、皆様の緊急のご支援をお願いしたいと存じます!

 会費を据え置きながら、より一層、支出を切りつめる努力もしています。

 今後は、土曜日に発行していた『日刊IWJガイド』は、原則として、お休みさせていただきます。もちろん、何か事件などがあれば、『速報』や『号外』などは、週末であっても、発行させていただきます!

 目標額を下げ、支出を切りつめても、収支が改善されないようならば、IWJは今後、活動を続けてゆくことが困難になります!

 第15期が、赤字に転落しないように、無料でご視聴の方は、是非とも有料会員登録を、また、会員・非会員を問わず、緊急のご寄付・カンパによる、財政難のIWJへのご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます!

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預金種目 普通
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 よろしくお願いします!

 岩上安身 拝

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◆中継番組表◆

**2025.6.19 Thu.**

調整中

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**2025.6.20 Fri.**

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「トランプ関税」の衝撃波が世界を襲う! 貿易政策と安全保障政策の融合!? 逆に米国と同盟国に、経済破綻と社会崩壊の危機が迫る!? 岩上安身によるインタビュー第1188回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第1弾 2025.5.2
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https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527726

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https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526058

「戦争をやめさせる」はずのトランプ内閣が、ウクライナ紛争を剛腕で停戦させようとしているのに対し、イスラエルのジェノサイドはなぜ野放し!? その謎に迫る!!【ガザ戦争とハマス】15ヶ月に及ぶ戦争は中東地域に何をもたらしたか? トランプ政権によってパレスチナはどうなるのか? 岩上安身によるインタビュー第1184回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長・宮田律氏 2025.2.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526531

2024年を振り返る! そして1ヶ月後に始まる第2次トランプ政権で、米国は、そして世界はどう変わる!?~岩上安身によるインタビュー第1175回 ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525988

ハミッド・ダバシ氏が指摘「ガザのおかげでヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈した」!「ガザ攻撃における植民地主義の視点」~岩上安身によるインタビュー第1145回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 2024.2.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521575

「イスラエルがどんな戦争犯罪、人道に対する罪を行っても一度も裁かれなかった。こういう国際社会の『伝統』がジェノサイドを可能にしている」!!~岩上安身によるインタビュー第1144回 ゲスト 早稲田大学文学学術院教授・京都大学名誉教授・岡真理氏 2024.2.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521515

イスラエルがパレスチナ・ガザ地区に対して行なっているのは「民族浄化」! イスラエルによる「報復」でもなければ、ハマスとの戦争でもない!~岩上安身によるインタビュー第1138回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 2023.11.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519713

「絶望」に突き動かされたハマスがイスラエルを急襲! イスラエルは、「報復」の名のもとに「民族浄化」を開始! パレスチナ人の「完全追放」まで至るのか!?「第2のナクバ」に~岩上安身によるインタビュー第1137回 ゲスト 放送大学名誉教授 高橋和夫氏 2023.11.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519653

対等な者同士の「ハマス・イスラエル戦争」ではない!「植民地主義とそれへの抵抗であるという基本的な視点が必要」~岩上安身によるインタビュー第1136回 ゲスト 東京大学名誉教授 板垣雄三氏 2023.11.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519527

【IWJ号外】欧州からの入植ユダヤ人がパレスチナの先住民の子孫であるというのは嘘だった! シオニストが虐殺しているパレスチナ人こそが、古代ユダヤ人と血の結びつきのある真のユダヤ人の末裔だった! 2024.10.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524947

【IWJ号外】イスラエルによる、新たな無差別テロか!? ヒズボラへのポケベル使用のテロ攻撃! レバノンで11人死亡、2700人以上が負傷! シリアでは14人負傷! 米国はこのテロを知っていた! 2024.9.18
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https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524108

【IWJ号外】クリス・ヘッジズ氏「ガザのジェノサイドを何もしないで見ている我々は、ネロの暴虐を愉しんでいたネロの客人と同じ」! イスラエルとともに我々も歴史に裁かれる!!(後編) 2024.8.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524118

【IWJ号外】イスラエルがたて続けに国家テロ!! 一昨日7月31日には、イランに滞在していたハマスの最高幹部ハニヤ氏をミサイル攻撃で暗殺! その前日の7月30日にはレバノンでヒズボラのシュクル司令官を殺害! このイスラエルのテロ攻撃に対して、イランのハメネイ師は『報復を行うことは義務だ』と表明!! イラン+ヒズボラとイスラエル+米英との全面戦争に拡大か!? 2024.8.2
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【IWJ号外】ポスト・コロニアル理論の研究者、ハミッド・ダバシ氏が、ガザにおけるイスラエルの蛮行は「西洋文明の最も残虐な性格を示す」もので、その腐った根源に「福音派シオニズム」があると指摘! 2024.2.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521656

【IWJ号外】『ニューヨーク・タイムズ』海外特派員で、ピューリッツァー賞を受賞したフリージャーナリスト、クリス・ヘッジズ氏が「ガザにおけるイスラエルのジェノサイド、組織的な大規模飢餓の最終段階が始まった」「イスラエルの飢餓ジェノサイドはナチスを超える」と、国際社会に向けて警鐘! 2024.2.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521612

【IWJ号外】ミアシャイマー教授が、国際司法裁判所がガザにおける虐殺をめぐる南アフリカとイスラエルの裁判について下した暫定判決に『ICJの命令は、イスラエルの評判に深く永続的な汚点を残すだろう』! 2024.1.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521291

【IWJ号外】元『ニューヨーク・タイムズ』記者クリス・ヘッジズ氏、南アフリカがICJに提訴したイスラエルによるジェノサイドの審理を詳報!「正義を要求し、バイデンの責任を問わねばならない」と訴え! 2024.1.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521043

【IWJ号外】ミアシャイマー教授、南アフリカが国際司法裁判所に提出したイスラエルのパレスチナ人に対するジェノサイドを告発する申請書を「真に重要な文書」として解題! 2024.1.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521023

【IWJ号外】米国の独立ジャーナリスト、エヴァン・リーフ氏が、シオニストが『最終的解決』へと突進している、『ファシストに人間性があると思い込むことは、多くの人々が犯す最後の過ち』だと警告! 2024.1.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/520920

【IWJ号外】10月7日に起きた「ハマスの奇襲攻撃」の真実とは!? イスラエル公営ラジオで、生存者のイスラエル人女性が「イスラエル軍が自国の市民を射殺した」と語る!! 2023.11.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519627

【IWJ号外】スクープ!! 2010年にイスラエルの戦争犯罪の疑いを国際刑事裁判所(ICC)に告発する国連の『ゴールストーン』報告書に関する国連決議を米国が妨害していた!! 2023.11.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519566

【IWJ号外】スコット・リッター「なぜ、私はもはやイスラエルの味方ではなく、これからも二度とそうではないか」(前編)~イスラエルの情報将校「彼(ネタニヤフ)はイスラエルを滅ぼすだろう」! 2023.11.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519532

【IWJ号外】BRICSの主要国、インドがイスラエルに対して連帯表明! 長年対立してきたパキスタンはパレスチナを支持! 両核保有国の関係はパレスチナ問題へどのような影響を及ぼすのか!? 2023.10.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519491

【IWJ号外】トルコのエルドアン大統領がイスラエルのテロ組織のような非人道的行動を「決して認めない」と批判! ハマスを「テロ組織ではなく、領土と国民を守る解放派戦士のグループ」だと擁護! 2023.10.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519357

【IWJ号外】仰天!!! 新しい民族浄化か!? シオニストによるガザ全住民のエジプト強制移住計画!!! ナチズムとシオニズムの相似性がいよいよ浮きぼりになってきた! 2023.10.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519330

【IWJ号外】ハマスの奇襲攻撃から8日!ガザへのイスラエル軍の地上攻撃寸前で、ヒズボラ、イラン等が参戦姿勢示す!(その1) 2023.10.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519165

【IWJ号外】バイデン氏は1986年上院議会で「もしイスラエルが存在しなければ、米国はこの地域の利益を守るためにイスラエルを発明しなければならなかったろう」と、暴言演説!! 2023.10.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519094

【IWJ号外】イスラエルのギャラント国防大臣は、パレスチナ人を「ヒューマンアニマルズ(人畜)」と呼ぶ! しかしこの発言を日本のマスメディアはまったく報じず! 東京経済大学の早尾貴紀教授に取材! 2023.10.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519071

【IWJ号外】イスラエル・ハマス戦争勃発特集・続報!「ハマスの軍事作戦『アル・アクサ洪水』には、無差別爆撃、強制立ち退き、催涙ガス、警棒殴打などの悲惨なイスラエルの暴力の前史がある!」2023.10.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519016

<イラン・イスラエル戦争と米国の分裂、2つのとんでもない出来事が、偶然か、必然か、今、米国内外で同時進行中! その1>米カリフォルニア州で、独立運動が進行中! 2028年の住民投票実現のための署名活動を実施! 世論調査では州内の61%が「米国からの平和的な独立は、カリフォルニア州民の生活を向上させる」と回答! 背景には、貧富の格差が、階級格差、人種格差だけでなく、州間でも大きな格差が!! 一方、民主党バイデン政権下の移民政策に不満を募らせた、共和党の牙城・テキサス州でも、独立の機運が高まっていた! トランプ大統領は2期目の就任前、不法移民を「人ではなく動物」と蔑視!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54755#idx-1

イスラエルとイランの戦争の危険なエスカレーションが続く! イスラエルの先制攻撃に対して、イランもイスラエルに弾道ミサイルとドローンで報復攻撃! イスラエルは攻撃対象を核施設だけでなく、石油・ガス関連施設にも向ける! イラン議員は、ホルムズ海峡封鎖を検討していると言及!! 第3次石油危機の到来か!? 石油・天然ガスを中東に依存している日本経済はこの戦争の直撃を受ける! G7で唯一、停戦を求めた日本! 今こそ独自外交が必要!!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54755#idx-2

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■【IWJ号外】「ジェフリー・サックス教授が、イラン・イスラエル戦争について、『イスラエルによる狂気じみた攻撃が、世界を破滅に導く』と指摘! 破滅は『聖書の黙示録に預言された終末・ハルマゲドンの前兆』!?」を出します!

 米国を代表する経済学者である、米コロンビア大学のジェフリー・サックス教授が、6月17日、「地球経済学、保守主義、大ユーラシア・イニシアチブを専門とする」グレン・ディーセン氏のYouTube番組に出演し、イスラエルによるイランへの先制攻撃について、「核兵器と地域における独占的な地位を利用して、イスラエルの行動に反対する政府を叩き潰し、殺害し、暗殺し、または転覆させる」こと、「イスラエルの500万から1000万人のユダヤ人が、アラブ世界の約4億人のアラブ人の政治を決定する」ことが、「ネタニヤフの1996年からの、最大の夢」だったと指摘しました。

 しかし、サックス教授は、「歴史的に見て、イスラエルと米国のアプローチは失敗するだろう」との見通しを語っています。

 サックス教授は、こうしたイスラエルによる「狂気じみた攻撃」が、「本当に私達全員を、破滅に導く可能性がある」と指摘する一方で、その破滅が、「聖書の黙示録に預言された終末の兆し、ハルマゲドンの前兆だと」して、イスラエルの過激主義を支持する米国内の数百万人のキリスト教福音派の存在に言及し、「恐ろしいこと」だと強調しています。

※Jeffrey Sachs: US Prepares to Join War Against Iran(Glenn Diesen、2025年6月17日)
https://youtu.be/KzfZD2BWcbM

 詳しくは、本日お届けする【IWJ号外】をご一読ください!

■【本日のニュースの一撃】

■【第1弾! イラン高官がトランプ大統領の早期会談の申し出を受け入れると明言!】(『ニューヨーク・タイムズ』、2025年6月18日ほか)

 6月18日付『ニューヨーク・タイムズ』は、イランがトランプ大統領の早期会談の申し出を受け入れると述べたと、次のように報じました。

 「イラン外務省の高官は、公の場で発言する権限がないため氏名を明かすことを拒否したが、イランはトランプ大統領の早期会談の申し出を受け入れると述べた。

 トランプ大統領は月曜日(16日)、特別使節のスティーブ・ウィットコフ氏、あるいはJ・D・ヴァンス副大統領との会談の可能性も示唆した」。

※Iran is open to talks with the U.S., a senior diplomat says, even as the supreme leader rejects the idea.(ニューヨーク・タイムズ、2025年6月18日)
https://www.nytimes.com/live/2025/06/18/world/israel-iran-trump/iran-is-open-to-talks-with-the-us-a-senior-diplomat-says-even-as-the-supreme-leader-rejects-the-idea

 さらに、同日付『ニューヨーク・タイムズ』は、こう続けています。

 「イランの当局者は、外務大臣のアブバシル・アラグチ氏が、イスラエルとの停戦とイランの核プログラムについて議論するための会談を受け入れると述べた。

 アラグチ氏は今週、イスラエルが攻撃を停止すればイランは外交に戻ると述べ、トランプ氏がイスラエルの首相ベンヤミン・ネタニヤフに電話をかけるだけで、この紛争を終結させることができると述べた。

 1979年の革命で神権政治政権が樹立されて以来、イランの当局者と会談した米国の副大統領や大統領はいない。

 また、米国閣僚との会談も極めて稀である」。

 ただし、トランプ大統領は、病的に、方針がコロコロ変わるので、何も信用できません。

 イランの無条件降伏を求めた後に、こんなことを言い出したのです。また、変わるかもしれません。

※Trump calls for Iran’s ‘unconditional surrender’ as Israel-Iran air war rages on(ロイター、2025年6月18日)
https://www.reuters.com/business/aerospace-defense/trump-urges-tehran-evacuation-iran-israel-conflict-enters-fifth-day-2025-06-17/

 現に、18日付『ウォール・ストリート・ジャーナル』は、トランプ大統領が、「イランへの攻撃計画を承認した」と次のように報じています。

 「トランプ大統領は18日(火)夜、上級補佐官らに対し、イランへの攻撃計画を承認したことを伝えたが、テヘランが核開発を放棄するか見極めるため、最終命令はまだ出していないと、協議内容を知る3人が語った」。

※Trump Privately Approved of Attack Plans for Iran but Has Withheld Final Order(ウォールストリート・ジャーナル、2025年6月18日)
https://www.wsj.com/politics/national-security/trump-privately-approved-attack-plans-for-iran-but-has-withheld-final-order-4563c526

 トランプ大統領は、超大国の指導者としてふさわしくない、失格の人間です。

 米国民は責任を持ってトランプ大統領を早期に退陣させるべきです。

★同日付『ニューヨーク・タイムズ』は、1979年のイラン・イスラム革命以降、神権政治政権(theocratic government)が樹立されたとしています。

 「神権政治政権」という言葉を何の説明もなく、このように使うと、イランに対する偏見と誤解を増幅します。

 この文脈では、あたかも、「イラン・イスラム革命」によってイランが「反米に転じた」かのように書かれています。その結果、「イランの当局者と会談した米国の副大統領や大統領はいない」かのように響きます。

 早尾貴紀東京経済大学教授は、ここに悪質な情報操作があることをこう述べています。

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https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■<IWJ取材報告>岩屋外務大臣「G7が分裂・解体しつつあるというご指摘には同意しない。むしろ、世界が分断・対立に向かい、様々な紛争が勃発している中にあればこそ、G7がやはり結束をすることが大事だと思っている」日本政府を含め、G7は結束して、国際法違反のイスラエルによるイランへの先制奇襲攻撃を支持すべき、というのだろうか!?~6.17 岩屋毅 外務大臣 定例会見

 2025年6月17日午後5時18分より、東京都千代田区の外務省にて、岩屋毅外務大臣の定例会見が行われました。

 会見冒頭、岩屋大臣より、G7カナナスキス・サミット(6月15日~17日、於カナダ・アルバータ州)、このサミットにあわせて開催された日米首脳会談、中東情勢(イスラエル・イラン間の攻撃の応酬)、そして、6月16日に韓国・ソウルにて開催された「日韓国交正常化60周年記念レセプション」の4点についての報告がありました。

 続いて、各社記者と岩屋大臣との質疑応答となりました。冒頭の岩屋大臣からの報告事項に関する質問や米国の関税措置に関する日米協議についての質問の他、中東情勢について質問が集中しました。

 IWJ記者は、国際情勢についての認識、および中東情勢に対する政府外務省の外交政策について、以下の通り、質問しました。

IWJ記者「日本の外交方針について質問します。

 米国は、米英豪の同盟関係ともいうべきAUKUSから手を引くことを宣言し、カナダのカーニー首相は、米国との同盟を解消すると発言するなど、いわゆる西側、あるいは、G7のまとまりは急速なスピードで分裂・解体しつつあり、『もう西側は既に存在しない』という欧州委員会委員長のフォン・デア・ライエン氏の発言通りの状況となっているように見えます。

 そこで、イスラエルとイランとの戦争についてですが、日本政府は、既にバラバラの西側と協調するという惰性の外交から、国益を第一に考え、第3次石油危機を避けるための独自の外交を進めるべきではないかと考えます。

 日本は、G7での孤立を恐れず、ガザでジェノサイドを続け、核保有国でもあるイスラエルに対し、強い自制を求め、先制攻撃を仕掛けたイスラエルに対して果敢に停戦を呼びかけ、さらにパレスチナとの二国家共存、パレスチナ国家承認にまで踏み切るべきではないかと考えますが、大臣のお考えをお聞かせください」

岩屋大臣「G7が分裂・解体しつつあるというご指摘には、同意をいたしません。

 むしろ、世界が分断・対立に向かい、様々な紛争が勃発している中にあればこそ、G7が、やはり結束をすることが大事だと思っておりまして、今般のカナダでのサミットにおいても、日本が果たすべき役割というのは、G7の結束をもう一度しっかりと図る、課題によっては、テーマによっては、意見の相違があるであろう中にあって、やはり結束を強固にするために、日本が結び目の役割を果たしていくということだと思いますし、石破総理は、その役割を、今、しっかり果たしていただいていると考えているところです。

 それから、後段の点については、まったく同感でございまして、先ほど来、申し上げておりますように、ガザ情勢についても、今般のイラン・イスラエル間の問題についても、すべての関係者に対して、国際法に則った対話・協議による解決ということを、我々は主張してきているわけです。

 ガザについては、人質解放と停戦に関する合意、せっかくできた合意を、しっかり誠実かつ着実に履行することが、双方にとって重要だという立場ですし、このことについても、イスラエルを含むすべての当事者に対して、交渉に立ち戻って、合意の継続に向けて誠実に取り組むように求めてきております。

 それから、パレスチナの問題については、これも、これまで一貫して申し上げてまいりましたように、当事者間の交渉を通じた『二国家解決』を、一貫して、我々、支持しております。独立国家樹立に向けたパレスチナ人の希望を理解して、これに向けたパレスチナの努力を、支援、日本がしてきたところです。

 しかしながら、その上で、パレスチナの国家承認については、やはり和平プロセスをいかに進展させるかということが大事だと思います。

 現行の状況で、ただ、国家承認をすることが事態の改善解決につながるのかどうかということを、しっかり考えていかなくてはいけないと思っておりますので、『二国家解決』が、最終的な解決だという方針を堅持しつつ、引き続き、総合的に、どの段階でどういう対処が最も有効かということを総合的に検討していきたいと思っているところです」

 トランプ米大統領は、G7よりも、イラン・イスラエル戦争でのイスラエル支援を優先して、サミットを途中で切り上げ、帰国しました。

 IWJ記者が質問で指摘したように、カナダやEU自身が、「西側」という枠組みを否定する発言をしている、という事実に対し、岩屋外務大臣の、「G7が分裂・解体しつつあるというご指摘には、同意をいたしません」という答えは、何の論拠も示しておらず、日本政府の単なる願望にすぎないのではないでしょうか。

 また、岩屋外務大臣は、「G7の結束を、もう一度しっかりと図る」のが日本の役割だ、とも答えました。

 G7は、6月16日、イスラエルへの支持を表明した上で、イランを中東の不安定要因だと非難する声明を発表しました。

※G7、イスラエル支持を表明 「イランは不安定要因」=声明(ロイター、2025年6月17日)
https://jp.reuters.com/world/security/ZMDWVJA32NMZ7EHUWU3BQSUZ5E-2025-06-17/

 岩屋外務大臣の発言は、90発と推定されるイスラエルの核保有は、「自衛権」だと容認した上で、イランが核を保有できる能力があるというだけで、イスラエルによる国際法違反のイランへの先制攻撃を肯定したG7の結論を、「結束」させるのが、「日本の役割」だ、と言っていることになります。

 しかも、このG7の声明は、いつ日本に跳ね返ってきてもおかしくないものです。

 日本は、2023年末時点で、約44.5トンのプルトニウムを保有しており、これは、数千発分の核兵器に相当します。

 兵器転用可能なプルトニウムを大量に保有していることは、イランと同じように、いつ「核兵器製造能力の保持」と言いがかりをつけられるか、わかったものではありません。

 反論して交渉しているうちに、先制攻撃をされても、自衛権も認められない、日本が、そんな目にあわないと、誰が保証できるのでしょうか?

 この後、発行する号外に掲載したジェフリー・サックス教授のインタビューをぜひ、お読みいただきたいのですが、G7のメンバーは、西欧帝国主義の国々であり、白人支配の国々であって、さらにはユダヤ=キリスト教の伝統が現代でも根強く生きている国々です。

 日本も旧帝国主義国家ですが、白人でも、欧州でもなく、ユダヤ=キリスト教の文化的伝統もありません。

 福音派のようなキリスト教原理主義者にして、キリスト教シオニズムも、根づいていませんし、理解も困難です。

 イエス・キリストが再臨するとか、その前に、イスラエルが再建されなければならないとか、ハルマゲンドンこと、世界最終戦争が起きて、世の終わりと最後の審判が来るとか、敬虔な信者だけは、空中携挙(ラプチャー)といって、生きて、肉体を持ったまま、空に吊り上げられて破滅を免れるとか、再臨したイエスが統治する千年王国が支配するとか、そんな話を本気で信じることができるわけがありません。死者が、甦るなど絶対にあり得ないことです。

 しかし、今日、福音派は、イスラエルが力を得て、イスラム教徒らを虐殺して、版図を拡大することを歓迎し、世界的な戦争が起こりそうな気配を聖書の預言が成就する兆しだとして、何百万人もが、喜んでいるとは狂気の沙汰です。

 しかもその狂信がますます支配的な政治力を持っているのです。

 そして、この狂信を狂信だと思える、正気の人々は、彼らの仲間には入れません。彼らも仲間とはみなさないでしょう。

 G7なり、西側諸国なりが、シオニストと、福音派に、忖度するようになればなるほど、日本は疎外されていくだろうと容易に想像がつきます。

 現在、世界では、どのようにウクライナ戦争や、イラン・イスラエル戦争が語られているか、SNSの発達によって、手に取るようにわかります。

 福音派のYouTuberが、今回のイラン・イスラエル戦争を、旧約聖書の三大予言書のひとつ、エゼキエル書の中のエゼキエル戦争とみなして、興奮している様子も見ることができます。

 現在、「悪役」にされているロシアは、エゼキエル書の中に出てくる、終わりの日に、イスラエルをペルシャ(イラン)とともに襲う、北方の「ゴグ」というイスラエルの敵役の国に当てはめられています。

 新約聖書の中で、唯一、預言的な書であるヨハネの黙示録の中にも、「ゴグ」は、出てきます。ユダヤ教徒も、キリスト教徒も、共通して、この終末戦争を期待し、喜び、預言の成就のために、政治的に加速させようとすらするのです。

 我々日本人は、どこまでいっても、異邦人でしかありません。

 トランプ大統領は、明らかに、在米ユダヤ人と、このキリスト教シオニストである福音派の期待を背負って、政権をとった人物です。娘婿のクシュナー氏はユダヤ人であり、娘のイバンカはユダヤ教徒に改宗しました。

 彼が、大統領選挙中に、暗殺未遂にあい、銃弾が耳を貫いて、九死に一生を得た事件で、彼のカリスマ性は、こうした福音派のような人々の目には、「神に選ばれた人物」と映りました。

 こうしたエピソードは、その当時は、戯言のように扱われたのですが、今では、ジェフリー・サックス教授が言っていた通り、近代的で、合理的な理性が、嘲笑われているような現実が、出現していると言えます。

 この排他的な狂信が渦巻く現実と、本気でどうつきあっていくのか。

 異邦人である我々は、どうのみこまれずにいくのか。

 真剣に考えなければいけないでしょう。「なかったこと」には、できない話です。

 会見の詳細については、ぜひ全編動画を御覧ください。

※岩屋外務大臣「G7が分裂・解体しつつあるというご指摘には同意しない。むしろ、世界が分断・対立に向かい、様々な紛争が勃発している中にあればこそ、G7がやはり結束をすることが大事だと思っている」日本政府を含め、G7は結束して、国際法違反のイスラエルによるイランへの先制奇襲攻撃を支持すべき、というのだろうか!?~6.17 岩屋毅 外務大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527862

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、浜本信貴)

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