IWJ代表の岩上安身です。
ピューリッツァー賞を受賞した作家・ジャーナリストであり、『ニューヨーク・タイムズ』の海外特派員を15年間務めた、フリージャーナリストであるクリス・ヘッジズ氏が、9日、「奴らに土を食わせろ — ガザにおけるイスラエルの大量虐殺、組織された大規模飢餓の最終段階が始まった。国際社会はそれを止めるつもりはない」という記事を、『サブスタック』上に発表しました。
すでに、『日刊IWJガイド』で、連日お伝えしているように、バイデン政権高官らが、イスラエルに対してガザにおける戦闘を自制し、一時停戦するように呼びかけたことに反発し、イスラエルはガザにおけるジェノサイドの最終段階を開始しました。
- はじめに~全世界の目前で狂気のジェノサイドが最終段階を迎えるのか!? イスラエルのネタニヤフ首相が停戦を拒否し、パレスチナ人を追い込んだガザ南部ラファへの空爆と地上侵攻準備を命令! この緊急事態に対し、本日午後6時から、2月2日収録「『ガザとは何か? イスラエルとは何か?』岩上安身による早稲田大学文学学術院教授 京都大学名誉教授 岡真理氏インタビュー」をフルオープンで撮りおろし初配信します! さらに明日午後6時から、2月7日収録「『ガザ攻撃における植民地主義の視点』岩上安身による 東京経済大学教授 早尾貴紀氏インタビュー」をフルオープンで撮りおろし初配信します!(日刊IWJガイド、2024年2月9日)
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- はじめに~イスラエル軍によるパレスチナ人への最終抹殺、ガザ南部ラファへの地上侵攻が刻一刻と迫る中、ラファへの砲撃が急増、破壊の規模とレベルが著しく激しさを増す! イスラエル兵らは、ガザの建物を爆破したり、ブルドーザーで押し潰す様子を娯楽を楽しむようかのにSNSで世界中に発信! 罪の意識ゼロ! ナチスですらホロコーストを隠したが、シオニスト・イスラエルには、ジェノサイドを隠す気もない! これは「ジュネーブ条約に違反する破壊」と専門家! ラファに避難したパレスチナ人は、「たとえイスラエル軍が侵攻してきたとしても、逃げる場所はどこにもない」「ガザでは絶望が増大」「ラファは絶望の圧力釜」と悲鳴!(日刊IWJガイド、2024年2月10日)
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ヘッジズ氏は、イスラエルは「最後の安全地帯」であるラファに集めたパレスチナの人々に対する爆撃を開始し、それだけではなく、ガザ地区への水・医薬品・食料の供給を阻止し、パレスチナ人を大量に餓死させようとしている、と警鐘を鳴らしています。
仮にガザに住む230万人のパレスチナ人を餓死に追い込めば、それは、ナチスを超えたジェノサイドになる、とヘッジズ氏は次のように指摘しています。
「ナチスは1942年、ワルシャワ・ゲットーにいた50万人の男性、女性、子供たちを組織的に餓死させた。イスラエルはこの数字を超えようとしている」。
ヘッジズ氏は、1998年に自身が取材した、スーダンの大飢饉を参照し、飢餓によって、人間の身体に何が起きるかを詳述し、大人の場合「(餓死するまで)最大40日」と書いています。
ネタニヤフ首相は、7日、現在5ヶ月目に入っているイスラエルの対ハマス戦争を「絶対的な勝利」を達成するまで推し進めると誓い、作戦は「数年ではなく、数ヶ月」で終わる、と述べました。
ネタニヤフ首相の「数ヶ月」という発言と、ヘッジズ氏がいう「最大40日」という数字が重なります。
国際社会は、あからさまに目の前で行われているジェノサイドを、黙って指をくわえて、「終わる」まで見ているのでしょうか。「数ヶ月」はすぐ目の前です。
(※1)Israeli PM Netanyahu rejects proposed ceasefire and hostage deal with Hamas(euronews、2024年2月7日)
IWJは昨年12月、ヘッジス氏によるガザのレポートをご紹介しています。こちらもあわせてお読みください。
以下は、IWJによるクリス・ヘッジズ氏の新記事「奴らに土を食わせろ」の全文仮訳・粗訳です。
奴らに土を食わせろ–ガザにおけるイスラエルの大量虐殺、組織された大規模飢餓の最終段階が始まった。国際社会はそれを止めるつもりはない。
クリス・ヘッジズ(2024年2月9日)
「イスラエル政府は、アントニー・ブリンケン国務長官が提案した戦闘の一時停止に同意する可能性などまったくなく、ましてや停戦に同意する可能性などなかった(※1)(※IWJ注1)。
イスラエルは、ガザのパレスチナ人に対する戦争で、大規模な飢餓というクーデターを起こそうとしている。
イスラエルの指導者達が『絶対的勝利』という言葉を使うとき、それは完全な破壊、完全な抹殺を意味している。ナチスは1942年、ワルシャワ・ゲットーにいた50万人の男性、女性、子供たちを組織的に餓死させた。イスラエルはこの数字を超えようとしている。
イスラエルとその主要な後援者である米国は、ガザに食料と援助を提供している国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)(※2)を閉鎖しようとしている(※IWJ注2)。これは戦争犯罪を犯しているだけでなく、国際司法裁判所(ICJ)に対するあからさまな反抗である。
裁判所(ICJ)は、UNWRAが収集した陳述書や事実を含む、南アフリカが提訴したジェノサイド(大量虐殺)の容疑を、妥当であると認定した。
そして、ICJは、ジェノサイドを防止し、人道的大惨事を軽減するための6つの暫定措置を遵守するよう、イスラエルに命じた。第4の暫定措置は、イスラエルに対し、ガザにおける人道支援と必要不可欠なサービスを提供するための、即時かつ効果的な措置を確保するよう求めるものである。(※IWJ注3)
私が、7年間、記者として取材したガザの状況に関するUNRWAの報告書や、イスラエルによる無差別攻撃の記録は、UNRWAが述べているように、『一方的に宣言された「安全地帯」は、決して安全ではない。ガザのどこも安全ではない』ことを示すものだ。
UNRWAは、パレスチナ人への食料援助だけでなく、大量虐殺を記録する役割も担っており、それはイスラエル政府を激怒させた。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、判決後、ICJに虚偽の情報を提供したとして、UNRWAを非難した(※3)。
UNRWAはすでに何十年もの間、イスラエルの標的となってきたが、イスラエルは、中東全域で590万人のパレスチナ難民に診療所、学校、食料などを支援しているUNRWAを排除する必要があると決定した。
イスラエルによるUNRWAの破壊は、物質的な目的だけではなく、政治的な目的もある。
イスラエルはUNRWAに対し、1万3000人の職員のうち12人が、10月7日の、約1200人のイスラエル人が殺害された、イスラエルでの攻撃の実行犯とつながりがあるとして、証拠を示さずに(※4)、非難を行った(※5)。
その結果、米国、英国、ドイツ、イタリア、オランダ、オーストリア、スイス、フィンランド、オーストラリア、カナダ、スウェーデン、エストニア、日本を含む16の主要援助国が、ガザに住むほぼすべてのパレスチナ人が食糧を依存しているUNRWAへの財政支援を停止した。
イスラエルは10月7日以来、152人のUNRWA職員を殺害し、147のUNRWA施設に損害を与えた(※6)。イスラエルはUNRWAの救援トラックも爆撃している(※7)。
ガザでは2万7708人以上のパレスチナ人が死亡し、約6万7000人が負傷、少なくとも7000人が行方不明となっている(※8)。
国連によれば、50万人以上のパレスチナ人(4人に1人)がガザで飢えに苦しんでおり、飢餓はまもなく至る所に広がるだろう(※9)。ガザのパレスチナ人の、少なくとも190万人が国内避難民となっており、十分な食料だけでなく、清潔な水、住居、医薬品も不足している。
果物も野菜もほとんどない。パンを作るための小麦粉もほとんどない。パスタは肉、チーズ、卵とともに姿を消した。レンズ豆や豆などの乾物の闇市場の価格は、戦前の25倍にも上昇した。闇市場の小麦粉一袋は、8ドルから200ドルに値上がりした(※10)。
ガザの医療システムは、ガザにある36の病院のうち、部分的に機能しているのが3つだけで、ほとんど崩壊している(※11)。約130万人のパレスチナ人避難民が、南部の都市ラファの路上で暮らしているが、イスラエルはそこを『安全地帯』に指定しつつ、爆撃を開始した(※12)。家族連れは、冬の雨の中、薄っぺらな防水シートの下、下水の溜まる中で震えている。ガザに住む230万人のうち、推定90%が家を追われている(※13)。
『第二次世界大戦後、これほどの速さで、人口の全体が極度の飢餓と困窮に陥った例はない』と、タフツ大学世界平和財団の事務局長で、『大飢餓:飢餓の歴史と未来』(※14)の著者であるアレックス・デ・ワール氏は『ガーディアン』に書いている。『そして、それを阻止すべき国際的な義務が、これほど明確なケースはない』(※15)。
かつてUNRWAへの最大の拠出国であった米国は、2023年には4億2200万ドルをUNRWAに提供していた(※16)。そうした資金の打ち切りによって、イスラエルによる封鎖のために、すでに非常に不足しているUNRWAの食糧供給は、2月末か3月初めには、ほぼ停止することが確実となった(※17)。
イスラエルはガザのパレスチナ人に2つの選択肢を与えた。立ち去るか、死ぬかだ。
私は1988年(※1998年の誤記と思われる)、25万人の命を奪ったスーダンの飢饉(※18)を取材した。私の肺には縞模様がある。結核で死んでいく何百人ものスーダン人の中に立っていた時の傷跡だ。私は丈夫で健康で、伝染病と闘っていた。彼らはそうではなかった。衰弱し、やせ細っていた。国際社会は、ガザの場合と同様、ほとんど介入しなかった。
飢餓の前兆である栄養不足は、すでにガザ地区のほとんどのパレスチナ人に影響を及ぼしている。飢餓に陥った人々は、自らを維持するのに十分なカロリーが不足している。
絶望のあまり、人々は、動物の飼料、草、葉、昆虫、げっ歯類、さらには土さえも食べ始める。彼らは、下痢や呼吸器感染症に苦しむ。腐敗していることも多い食料を、少しずつちぎって、配給する。
すぐに、肺から体内に酸素を運ぶ、赤血球内のタンパク質であるヘモグロビンと、筋肉に酸素を供給するタンパク質であるミオグロビンを生成するための十分な鉄分が不足し、ビタミンB1の不足と相まって、貧血(※19)になる。
身体は、自らを糧とするようになる。組織や筋肉が、衰える。体温調節ができなくなる。腎臓が機能を停止する。免疫システムがクラッシュする。
脳、心臓、肺、卵巣、精巣などの重要な臓器が萎縮する。血液循環が悪くなる。血液量が減少する。腸チフス、結核、コレラなどの伝染病が流行し、数千人もの人々が命を落とす。
集中することは不可能だ。衰弱し切った犠牲者は、精神的、感情的な引きこもりや無関心に陥る。彼らは、触られたり、動かされたりするのを嫌がる。
心筋が衰弱する。犠牲者は、たとえ安静にしていても、事実上の心不全状態にある。
傷が治らない。若い人でも、白内障で視力が低下する。ついには痙攣と幻覚に襲われ、心臓が停止する。このプロセスは、大人の場合、最大40日間、続くこともある。子供、高齢者、病人は、より早く死に至る。
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私は、何百もの骸骨のような人間の幽霊が、スーダンの不毛の大地を、悄然と移動していくのを見た。ハイエナは、人肉を食べることに慣れており、日常的に小さな子供を狙い撃ちにしていた。私は村はずれで、白骨化した人骨の塊を見た。歩くのもままならないほど衰弱した数十人の人々は、グループで横たわったまま、立ち上がることもできなかった。その多くは、家族全員(※かつての大家族)の生き残りだった。
見捨てられたマヤ・アブンの町では、破壊されたイタリアの宣教教会の垂木から、コウモリがぶら下がっていた。通りには、草が生い茂っていた。舗装されていない土の滑走路の両側には、何百もの人骨や頭蓋骨、鉄の腕輪、カラービーズ、バスケット、ぼろぼろの衣服の残骸が散乱していた。
ヤシの木は、半分に切られていた。人々は、葉と木の幹の髄を食べてしまっていた。食料が飛行機で届けられるという噂があったのだ。人々は滑走路まで何日も歩いた。彼らが待っても、待っても、待っても、飛行機は来なかった。誰も死者を埋葬しなかった。
今、私は遠く離れて、これが、別の土地で別の時に起きていることを見ている。私は、スーダン人(主にディンカ人)を破滅させた無関心が、今日、パレスチナ人を破滅させていることがわかる。貧しい人々、特に有色人種は、数に入らないのだ。彼らはハエのように殺される。
ガザの飢餓は、自然災害ではない。それは、イスラエルが企てたことなのだ。
このジェノサイドについて書く学者や歴史家が現れるだろう。私たちは過去から学ぶことができる、私たちは違うのだ、歴史は私たちが再び野蛮人になるのを防いでくれるのだ、と誤って信じている。
彼らは学術会議を開催するだろう。そして、彼らは「もう二度と繰り返さない!」と言うだろう。彼らは、より人道的で、文明的であると、自画自賛するだろう。
しかし、新たなジェノサイドが起こきて声を上げるべき時には、彼らは、自分達の地位や学問的立場を失うことを恐れて、ネズミのように穴の中に逃げ込むだろう。
人類の歴史は、世界の貧しい人々や弱者に対する長い残虐行為の歴史である。ガザは、もうひとつの章なのだ」。
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(※1)
Israeli PM Netanyahu rejects proposed ceasefire and hostage deal with Hamas(イスラエルのネタニヤフ首相、ハマスとの停戦・人質取引案を拒否)(euronews、2024年2月7日)
(※2)
What is UNRWA and why is it important for Palestinians?(UNRWAとは何か、なぜパレスチナ人にとって重要なのか?)(ALJAZEERA、2024年2月1日)
(※3)
Netanyahu: UNRWA gave ICJ false information against Israel(ネタニヤフ首相: UNRWAは、ICJに、イスラエルに不利な虚偽の情報を与えた)(The Jerusalem Post、2024年1月31日)
(※4)「イスラエルはわずか6ページの長さの文書で、ガザにいる1万3000人を超える同庁職員のうち12人が10月7日の攻撃に関与したと主張し、英国や米国を含む各国が資金援助を撤回する事態につながった」。
Israel’s evidence of UNRWA Hamas allegations examined(channel4、2024年2月5日)
(※5)「複数の国が、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金提供を停止するきっかけとなったイスラエルの諜報文書には、10月7日のハマス主導がしたイスラエルへの攻撃で、一部の職員が拉致や殺害に参加したとする疑惑が含まれている」。
Israeli intelligence accuses UNRWA staff of kidnap, seizing body(ALJAZEERA、2024年1月29日)
(※6)
UNRWA SITUATION REPORT #70 ON THE SITUATION IN THE GAZA STRIP AND THE WEST BANK, INCLUDING EAST JERUSALEM(UNRWA、2024年1月29日)
UNRWA SITUATION REPORT #73 ON THE SITUATION IN THE GAZA STRIP AND THE WEST BANK, INCLUDING EAST JERUSALEM(UNRWA、2024年2月5日)
(※7)「ガザのメディア事務所は、イスラエル軍が『援助物資、物資、食糧、食料品が行政区域に入ることを阻止し続けていること、また、行政区域に到達しようとするトラックを爆撃し、飲料水のパイプラインや井戸を標的にし、生活のあらゆる側面を妨害していること』も強調した」。
‘We Cannot Deliver Aid Under Fire’ – Israel Bombs UNRWA Relief Truck(Palestine Chronicle、2024年2月6日)
(※8)「パレスチナ保健省によると、イスラエル軍は過去24時間に16件の「虐殺」で少なくとも123人のパレスチナ人を殺害した。/これにより、4ヶ月間のパレスチナ人の死者数は2万7708人以上となり、負傷者は6万7000人以上、行方不明者は7000人以上となり、死亡したり瓦礫の下に埋まったとみられている」。
Live Updates(Middle East Eye、2024年2月9日)
(※9)
The UN says more than 1 in 4 people in Gaza are starving because of war(国連、ガザの4人に1人以上が戦争のために飢えていると発表)(AP、2023年12月22日)
(※10)
Give us our daily bread: Gaza faces flour crisis(私たちの日々の糧をください:ガザは小麦粉危機に直面している)(France24、2023年11月17日)
(※11)
In Gaza’s collapsing health system, deaths are slow, painful and often preventable(崩壊したガザの医療システムでは、死はゆっくりと訪れる。痛みを伴い、しばしば防ぐことができない)(NBC、2024年1月19日)
(※12)「イスラエル軍戦闘機が『安全地帯』ラファを襲撃し、少なくとも12人が死亡する中、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は『完全な勝利』が確実になるまでイスラエルの軍事攻撃を続けると誓約し、イスラエルは『数ヶ月以内に』これを達成すると述べた」。
War on Gaza: Netanyahu rejects Hamas terms for truce as air strikes pummel Rafah(Middle East Eye、2024年2月7日)
(※13)
‘God help us’: Displaced Gazans who fled bombardment now face health crisis in a makeshift tent city(「神よ、我らを助けたまえ」: 砲撃から逃れたガザ人避難民は、仮設のテント村で健康危機に直面している)(NBC news、2023年12月14日)
(※14)
Mass Starvation: The History and Future of Famine(Amazon)
(※15)
Unless Israel changes course, it could be legally culpable for mass starvation(イスラエルが路線変更しない限り、大量飢餓は法的に責任がある)(Alex de Waal、The Guardian、2024年1月31日)
(※16)
Remarks at a UN Security Council Briefing on the Situation in the Middle East(中東情勢に関する国連安全保障理事会での発言)(米国国連代表部、2023年12月19日)
(※17)
Millions at risk of starving in Gaza as Israelis prevent aid deliveries(イスラエル人が援助物資を届けるのを阻止し、ガザで数百万人が飢餓の危険にさらされる)(ALJAZEERA、2024年2月7日)
(※18)
“Crises in Sudan and Northern Uganda”Testimony of Jemera Rone, Human Rights Watch Before the House Subcommittee on International Operations and Human Rights and the Subcommittee on Africa July 29, 1998(「スーダンとウガンダ北部の危機」下院国際活動・人権小委員会および小委員会でのヒューマン・ライツ・ウォッチのジェメラ・ローン氏の証言)(Human Right Watch、1998年7月)
(※19)
Anemia(貧血)(WebMD、2023年8月4日)
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(※IWJ注1)2月8日、バイデン大統領はイスラエルの戦争行為は「行き過ぎ」だと述べ、国務省報道官のヴェダント・パテル氏は「100万人が避難している地域で無計画かつほとんど考えずにこのような攻撃を今進めれば、大惨事となるだろう」と述べた。国家安全保障会議のジョン・カービー報道官は、ラファへのイスラエル軍の地上侵攻は「我々が支持するものではない」と述べた。
翌日9日、米国の警告を無視して、ネタニヤフ首相はラファでは「大規模な作戦」が必要だと述べ、地上侵攻に備えて「ラファの住民を避難させる計画」を作成するよう軍に命令したと述べた。イスラエルはラファの標的を爆撃、住宅2棟や幼稚園などを爆撃し、22人が死亡した。
・Israel seeks to evacuate Palestinians jammed into a southern Gaza city ahead of an expected invasion(AP、2024年2月10日、9日の記事を更新:旧題名Netanyahu orders population of Gaza’s crowded Rafah evacuated ahead of an expected ground invasion)
(※IWJ注2)イスラエルは国際司法裁判所が、イスラエルに「ジェノサイドを手切る限り抑制する」などの命令を出した1月26日、UNRWAの職員が10月7日のテロに参加したと主張、何の検証もなく、即日、米国・日本他欧州主要国がUNRWAへの資金を凍結した。
イスラエルはさらに多くのUNRWAの職員がテロに関与していたと主張している。イスラエル政府高官は、『ウォール・ストリート・ジャーナル』に対し、「この組織(UNRWA)全体がハマスの過激なイデオロギーの巣窟となっている」と述べ、UNRWA自体の閉鎖を求めている。
・【第1弾! 国際司法裁判所がイスラエルに命令を出した同じ日、イスラエルが10月7日のハマスによる攻撃に国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員が関与していたと告発! 調査も待たずに即日、米国初め西側諸国がUNRWAへの資金提供を凍結!日本もただちに追随して資金拠出を当面停止!】これはただの「偶然」か!? イスラエル系米国人ジャーナリストが「ガザでの大量虐殺に関するICJ判決から目をそらすための試みであるように思われる」と指摘!(『AP』、2024年1月28日ほか)(日刊IWJガイド、2024年1月30日)
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・Israeli intel shows 10% of UNRWA workers in Gaza have ties to terror groups – report(Times of Israel、2024年1月29日)
(※IWJ注3)
・国際司法裁判所(ICJ)がイスラエルに対して「パレスチナのガザ地区でジェノサイドを防止するためにあらゆる措置を講じる」よう命じる仮処分命令! 17人の裁判官のうち米国や日本を含む15人の裁判官が支持! ただし「停戦」は盛り込まれず、「ジェノサイド」判断は保留! それでも、ガザのアル・アクサ大学のハイダル・イード准教授は「新しい世界秩序が作られつつある」と、暫定判決の影響に期待! 上川陽子外務大臣もICJの判決を支持すると表明!(日刊IWJガイド、2024年1月29日)
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