【IWJ号外】クリス・ヘッジズ氏「ガザのジェノサイドを何もしないで見ている我々は、ネロの暴虐を愉しんでいたネロの客人と同じ」! イスラエルとともに我々も歴史に裁かれる!!(後編) 2024.8.3

記事公開日:2024.8.3 テキスト
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(文・IWJ編集部)

特集 中東

 IWJ代表の岩上安身です。

 「クリス・ヘッジズ氏「ガザのジェノサイドを何もしないで見ている我々は、ネロの暴虐を愉しんでいたネロの客人と同じ」! イスラエルとともに我々も歴史に裁かれる!!」(後編)をお届けします。

 ガザでのジェノサイドを続けながら、ヒズボラやイランを挑発し続ける「暴君ネロ」のごときイスラエルですが、それを傍観している「私達が、ネロの客人なのです」という、クリス・ヘッジズの言葉は、急速に緊張を高める中東情勢の前で、重みを増しています。ぜひ、IWJ会員となって、全文をお読みください。

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ネロの客人
クリス・ヘッジズ

2024年6月16日
https://chrishedges.substack.com/p/neros-guests

前編の続き)

 ガザでのジェノサイド[16]は、ハマスの『レジスタンス勢力の戦士達』を、『グローバル・サウス(南半球)[17]の英雄[18]』に変えました。

 イスラエルは、ハマスの指導者を一掃するかもしれません。しかし、過去から現在に至るまで、パレスチナの指導者達が数多く暗殺されても[19]、抵抗を鈍らせる効果は、ほとんどありませんでした[20]。

 ガザでのジェノサイドは、家族を殺され、コミュニティを破壊され、心に深い傷を負い、怒れる若い男女らの新しい世代を生み出しています。彼らは、殉教した指導者の代わりを務める覚悟を決めています。

 イスラエルは、10月7日以前から、自分自身と戦争していました(※内戦状態にありました)。イスラエル国民は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相による、『司法の独立の廃止』を阻止するために抗議していました[21]。現在権力を握っている(※ネタニヤフ政権の)『宗教的偏執者』と『狂信者』ら[22]は、イスラエルの世俗主義に対して断固たる攻撃を仕掛けていました。

 イスラエルの団結は、『ネガティブな団結』です。イスラエルは、『憎しみ』によって結びついています。そしてこの『憎しみ』でさえ、イスラエル政府が、ガザで囚われているイスラエル人の人質を放棄している[23]と、非難するデモ参加者[24]を抑えるには十分ではありません。

 『憎しみ』は、『危険な政治的商品』です。

 パレスチナ人の『人間の動物(human animals)』[25][iwj-8]は、根絶やしにされたり、鎮圧されたりすれば、ユダヤ人の『背教者』や『裏切り者』に取って代わられるでしょう。憎しみの政治は、市民社会の破壊をめざす者達に利用され、恒久的な不安定を生み出します。

 イスラエルは10月7日、ナチス・ドイツでユダヤ人の権利を剥奪した『人種差別的なニュルンベルク法[26]』に似た[27]、『非ユダヤ人に対する一連の差別法[28]』を公布し、この道をかなり進めました。

 『共同体受入法(The Communities Acceptance Law)』は、ユダヤ人だけの入植地が、『共同体の基本的な考え方への適合性』を理由に、居住申請者を締め出すことを許可する[29]ものです[iwj-9]。

 アイザイア・バーリン[iwj-10]が、『イスラエルの良心』と呼んだ、イェシャヤフ・レイボヴィッツ[iwj-11]は、イスラエルが政教を分離せず、占領を終わらせないのであれば、ユダヤ教を『ファシズム的なカルト』へと歪める腐敗したラビを生み出すだろう、と警告しました[30]。

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