2023年12月25日午後6時より、東京都千代田区のたんぽぽ舎にて、アカデミックジャーナリストの浅野健一氏が選ぶ講師による「人権とメディア」連続講座の第2回目が行われた。
今回の講師は、元日本赤軍の重信房子氏で、「イスラエル(ネタニヤフ政権)によるジェノサイドを許すな」と題した講演が行われた。
第1回目は、12月23日、同じくたんぽぽ舎にて、現代イスラム研究センター理事長の宮田律(おさむ)氏を講師として「ガザ紛争の背景~台頭するイスラエル極右の世界観と米国のダブルスタンダード」と題する講演が行われた。詳細は、以下のIWJ記事をご参照頂きたい。
重信氏の講演に先立ち、浅野健一氏が次のように語った。
「重信さんが、昨年(2022年)5月に解放されてから、公開の場で、パレスチナ問題で講演するのは初めてのことだと聞いています。
クリスマスの日に、歴史的な集まりだと、私は思っています。(中略)
私は、重信さんが日本に帰国後、重信さんを支えた人たちが多数逮捕され、教員などが職を奪われたことを覚えています。日本の記者クラブメディアによるすさまじいバッシングでした。
イスラエルによるパレスチナ侵略が連日ニュースになっていますが、和光(晴生)さん(日本赤軍元メンバー)らのパレスチナ連帯の思想と闘いを『過激派』として非難・排斥した、日本国と記者クラブメディアの犯罪は万死に値します。
ジャカルタ特派員になる前、何人かのリベラル学者から、『浅野さん、くれぐれも日本赤軍とだけは接触しない方がいい』と忠告されたことを思い出します。こういう偏見ラベリングが問題だと思います」。
重信氏の講演は、約90分に及んだ。