20年に及んだアフガニスタン戦争が、米軍のアフガニスタン撤退と、8月15日のタリバンによる劇的なカブール無血入城と衝撃的な結末を迎えた。26日にはイスラム国の地域組織である「IS-K(イスラム国ホラサン州)」によるカブールの国際空港での自爆テロが起こり、米軍のドローンによる報復攻撃で2歳の女児を含む10人の民間人が亡くなった。
再び、アフガニスタンは「テロの温床」となるのか。中東から撤退した米軍と米国の軍産複合体が次に求める戦場はどこになるのか。台頭する中国と向き合うために、いよいよ動き出した「ピボット・トゥ・アジア」が、東アジア情勢を大きく揺るがすことは明白である。そのとき、「日本はどう生きるのか」。9月9日、岩上安身が元外務省国際情報局長・孫崎享氏にインタビューした。
孫崎氏は9月4日に『アメリカは中国に負ける ―日本はどう生きるのか』(河出書房)を上梓したばかりである。この本は米中覇権交代を予告した『不愉快な現実 中国の大国化、米国の戦略転換』(2012年)に増補したものだ。
孫崎氏は新著の中で「CIA『FACTBOOK』によると、2021年5月時点で、購買力平価GDPで中国は22.5兆ドル、米国は20.5兆ドル」と、すでに中国が米国を上回っていることを指摘している。
中国は米国が2001年の9.11テロで、対テロ戦争を始めてから、急激に経済規模を拡大させている。
まず冒頭、アフガニスタンの米軍撤退と米中覇権交替について、お話をうかがった。
米国のアフガン撤退、タリバンによる首都カブールへの無血入城について、孫崎氏は「タリバンとアメリカはある時期から手を結んでますよ」と指摘し、次のように語った。
「根本問題は、タリバンがなぜ戦ったかというと、アメリカが入ってきて、自分たちの社会構造を壊したから。アメリカが攻めることをやめたら、タリバンから攻撃する理由はないんですよ。(続く)
<孫崎氏が語るタリバン、IS-K、米国、中国、ソ連の関係、そして20年前の「9.11」とはなんだったのか。さらに、東アジア情勢に及ぼす影響とは、そのなかで日本が生きるべき道は? 以下、ぜひIWJの会員となってテキストと全編動画を御覧下さい。まだ会員登録されていない方は、ぜひ、会員登録をよろしくお願いします。まだ会員に未登録の方は、ぜひ、会員登録をお急ぎください!>
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