「警察予備隊は(米国の)傭兵にする!」「その時(隊創立)の一番の中心人物たちが考えていた事!」~9.8「朝鮮戦争の正体、朝鮮戦争とはなんだったのか。朝鮮戦争は日本に何をもたらしたのか」―講演:孫崎享氏 2020.9.8

記事公開日:2020.9.23取材地: テキスト動画
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(取材、文・渡会裕)

特集 元外務省情報局長 孫崎享氏
※21/4/7リード追加

 2020年9月8日、東京千代田区神田のスペースたんぽぽで、元外務省国際情報局長の孫崎享氏による講演「朝鮮戦争の正体、朝鮮戦争とはなんだったのか。朝鮮戦争は日本に何をもたらしたのか」が開催された。

 講演は、孫崎氏の著書『朝鮮戦争の正体』をもとに、朝鮮戦争はなぜ起こったか、朝鮮半島の分断、朝鮮戦争の開始、日本の関与と、警察予備隊形成過程などについて行われた。

 孫崎氏は警察予備隊発足の目的について、当時の首相、吉田茂の「(米国の)要請の目的は朝鮮戦争のために前線に移動した米国部隊の欠陥を補い、国内治安維持の実力を強めんとするものと解釈された」との見解をあげ「これがずっと、日本の警察予備隊をなぜ作らなければならなかったかという解釈になってきた」とのべた。

 その上で、当時の警察予備隊人事課長・加藤陽三氏の「軍隊といってよい、しかも米国の要請に応じて使用されるおそれが多分にある」「労働大臣・保利茂官邸で、昨夜に引き続いて予備隊の問題を審議した」「自分はこれが米国の傭兵であってはならないことを主張した」との言葉を披露して、「要するに、警察予備隊が作られたときには(米国の)傭兵にする、そのような形で警察予備隊が作られているという事を、その時の一番の中心人物たちが考えていた」と明らかにした。

■ハイライト

  • 日時 2020年9月8日(火)19:00~21:00
  • 場所 スペースたんぽぽ(東京都千代田区)
  • 主催 たんぽぽ舎

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