米トランプ政権が中国の通信機器最大手「ファーウェイ」に対し制裁強化!! コロナ禍で米国経済が急速に悪化する中、制裁強化は米国の利益となることはあり得ない」と元外務省国際情報局長・孫崎享氏が断言! 2020.6.2

記事公開日:2020.6.2 テキスト
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(IWJ編集部)

 2020年5月16日の日刊でもお伝えしたが、米国の商務省は15日、中国の通信機器最大手「ファーウェイ(華為技術)」に対し、制裁を強化することを発表した。

 米商務省は2019年5月、米国企業が政府の許可なくファーウェイやその関連会社に半導体などの電子部品を輸出することを禁止していた。

 しかしながら、米国の技術が使われた電子部品が、台湾など米国外で生産されてファーウェイに輸出されていたため、米国は今回、米国製の製造技術を使用していれば、それが外国で製造した半導体であっても、ファーウェイやその関連会社に輸出することは認めないとした。

 トランプ米大統領の強引な対中政策のもと、急激に悪化する米中関係は日本にも多大な影響を与える。IWJは、今回の米中対立の経緯を振り返るとともに、元外務省国際情報局長・孫崎享氏に取材、さらに中国通のエコノミストである田代秀敏氏からコメントをいただいた。

▲孫崎享氏( 2019年10月22日、IWJ撮影)

▲田代秀敏氏(2019年5月31日 IWJ撮影)

記事目次

  • 米トランプ政権が中国の通信機器最大手「ファーウェイ」に対し制裁強化!!
  • 中国は米国の制裁強化に真っ向から対立!
  • 小康状態にあった米中対立! コロナの世界的感染で一変!
  • トランプいわく、米国は中国との断行で5000億ドル(約54兆円)が節約できる!? 中国市場を失うマイナスは考慮を入れずに露骨に中国を威嚇!
  • 米国は中国と協調し、中国から協力を得るべき!? 米中関係悪化の深まり!?
  • 元外務省国際情報局長・孫崎享「トランプ政権の制裁強化が利益になることはあり得ない」と断言!
  • 中国通エコノミスト・田代秀敏氏からコメント! 「世界最多死者への非難をかわすための中国叩きでジリ貧に!」

米トランプ政権が中国の通信機器最大手「ファーウェイ」に対し制裁強化!!

 米国のファーウエイに対する制裁は、120日間の猶予措置を経て実施されるという。ファーウェイ向けの電子部品を作る日本のメーカーなどへの影響が出ることは避けられそうにない。トランプが激化させつつあるファーウェイ叩きと米中経済戦争のとばっちりは確実に日本に飛び火する。迷惑な話だが、日本にとって「他人事」ではすまないのである。

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