代用監獄と過酷な取調べ、証拠の隠蔽はこのまま残るのか――袴田事件弁護団長が求める証拠開示、取調べ可視化の必要性 2014.6.11
「新時代の刑事司法制度特別部会」と題した法務省の法制審議会が4月30日に開催され、取調べの録音・録画制度について議論された。加えて、2011年から続いているこの特別部会の議論を踏まえ、検討事項についてまとめた事務当局試案についても説明があった。
- 法務省 「新時代の刑事司法制度特別部会」事務当局試案(PDF)
ところが、その試案の内容によれば、全事件において、例外なく可視化することにはなっていないという。17の市民団体が加入する「取調べの可視化を求める市民集会実行委員会」は、試案の再検討を求め、要望書を谷垣禎一法務大臣、特別部会の各委員へ6月11日(水)に提出し、記者会見を行なった。