2014年6月13日(金)17時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。委員候補の田中知氏と石渡明氏の参事就任は、「委員の業務の円滑な引き継ぎのためだ」と主旨を説明。9月までは燃安審会長、ピアレビュー会合座長と兼任となる。
2014年6月13日(金)17時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。委員候補の田中知氏と石渡明氏の参事就任は、「委員の業務の円滑な引き継ぎのためだ」と主旨を説明。9月までは燃安審会長、ピアレビュー会合座長と兼任となる。
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6月13日付けで規制庁参事に任命された田中知氏は、燃安審(核燃料安全専門審査会)の会長、石渡明氏は、敦賀発電所敷地内破砕帯調査のピアレビュー会合の座長を務めている。兼任することについて片山審議官は、「委員就任後に円滑に業務を進めていただくため、参事に就任していただく」と説明した。9月に正式に委員に就任する時には、審査会会長や座長は退任することになるという。
参事就任後、まずは規制庁事務局から審査状況の説明があるが、「かちっとしたプログラム」があるわけではなく、どの程度の頻度で庁舎に来ていただくかなどは、これから調整するということだ。また、参事の立場で審査会合に出る予定はなく、権限上もそういう立場ではない。
6月17日に開催予定の第119回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合では、東北電力東通原発が取り上げられる。同原発は、活断層の問題について決着がつかないと本格的な審査に入らない方針だった。17日の審査会合の内容について、片山審議官は、「まずは事業者から説明を受けるためのもの、事務局から論点提示はしない」と説明した。
現在規制庁は、九州電力川内原発の審査書案作成にリソースを集中し、「精力的に作業中」とのことだが、「具体的な目途が示せる状況ではない」と片山審議官は説明。しばらくはリソースを集中し、状況を見て、今の体制を変えていくことになるという。