2014年6月3日(火)14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。東電福島第一原発の凍土遮水壁について、6月4日の規制委員会で現状の報告をし、具体的な議論は6月6日の検討チームで行うとの方針が示された。
2014年6月3日(火)14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。東電福島第一原発の凍土遮水壁について、6月4日の規制委員会で現状の報告をし、具体的な議論は6月6日の検討チームで行うとの方針が示された。
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6月5日の委員会について、議題1の詳細説明を求める質問が記者から上がった。
三相交流外部電源の一相が解放故障した際、原子炉がトリップしたが、故障を検知できず、非常用DG(ディーゼル発電機)が起動できなかった事象が2012年1月にアメリカで発生している。その対策をNRCと事業者とで議論、検討しているという。
それを踏まえ、アメリカでどのような対応を行っているのか、日本ではどのような対応が可能なのかについて議論することになるという。その対応を規制基準に反映するのか、バックフィットに活かすのかなどを含めて議論するだろうということだ。
東電福島第一原発の凍土式遮水壁について、6月5日の委員会では、これまでどういう審査を行い、どういう状況なのかを報告するのが主目的だと片山啓審議官は説明した。委員会では報告のみを行い、何かを決定することはないという。
残っている検討項目や、これからどのように進めていくかなどは、6月6日(金)に開催される”特定原子力施設監視・評価検討会”で議論する方向であり、工事を進めるにあたって地下埋設物の影響、地下水の推移管理、地下水の監視、緊急時の対応などが議論される見込みだ。
東電から報道関係者向けに、核物質防護上、空撮や望遠カメラ等での撮影を遠慮するようなお願いの一斉メールが送られた。
この東電からメディアへの要請は、規制庁からの要請ではないが、事前に東電から連絡があったと片山啓審議官は説明した。核物質防護上の配慮から行っている要請であり、メディアに注意喚起するのは不自然ではないとの考えを示した。
■jaikoman氏によるツイート