吉田元所長の聴取録が東電・事故調の説明と異なる件「規制委として内容を知りうる立場にない」~原子力規制庁定例ブリーフィング 2014.5.20

記事公開日:2014.5.20取材地: テキスト動画
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 2014年5月20日(火)14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。政府事故調による吉田昌郎元福島第一原発所長の聴取録について、片山審議官は、「規制委として内容を知りうる立場にない。コメントする立場にない」との見解を示した。

■全編動画

  • 日時 2014年5月20日(火) 14:00~
  • 場所 原子力規制庁(東京都港区)

第8回原子力規制委員会開催の詳細

開催日時

  • 日時:5月21日(水)10:30~ 12:00
  • 場所:原子力規制委員会庁舎 会議室A
  • 議題 1 東北電力株式会社「女川原子力発電所保安規定変更認可申請」(1号炉の高経年化技術評価等)の認可について
  • 議題 2 原子力発電所の新規制基準適合性審査の状況について(原子炉設置変更許可関係)
  • 議題 3 福島第一原子力規制事務所における活動状況について

原子力規制委員会 検討チーム等会議開催予定

  • 5月21日(水)14:00 第20回核燃料施設等の新規制基準適合性に係る審査会合
      更田豊志委員、日本原燃株式会社、再処理施設
  • 5月21日(水)14:30 田中俊一委員長定例記者会見
  • 5月22日(木)14:00 第21回核燃料施設等の新規制基準適合性に係る審査会合
      大村審議官、日本原子燃料株式会社、東海事業所ウラン加工施設
  • 5月23日(金)13:30 第114回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
      島崎邦彦委員、対象事業者は未定
  • 5月23日(金)14:00 定例ブリーフィング

安定ヨウ素剤事前配布のための模擬説明会

 安定ヨウ素剤事前配布のための模擬説明会が開催されることが報告された。5月23日14時からに東京港区にて開催される。道府県および市町村担当者、原子力規制庁職員を対象に、規制庁職員が事前説明会の”模擬”を行う。「これを元に、手順や段取りなどを参考にしてもらいたい」という。

 冒頭の主旨説明と模擬説明会、終了後の規制庁職員へのぶらさがりはプレスオープンだが、自治体職員の質疑応答部分は非公開だ。

 新潟県で安定ヨウ素剤の予算確保をしたが、手配していないというケースがあったことに関して、「模擬説明会の開催タイミングとは特に関連はない」という。

原電・東海第二原発の設置変更許可が申請

 20日、日本原子力発電株式会社から東海第二原子力発電所に関する設置変更許可等の申請が出され、規制庁が受理したことが報告された。

 同原発は、BWR担当チームが審査を行うことになる。島根、女川、柏崎刈羽、浜岡と4プラントを審査しており、審査人員は十分なのかということが懸念されている。片山審議官は「全体の状況を見て、体制も考えることになる」と説明した。

政府事故調聴取録とこれまでの説明内容と異なるが・・・

 これまで非公開だった、東電福島第一原発事故政府事故調の吉田昌郎元所長の聴取録の内容が明らかになり、これまでの事故調や東電の説明とは異なっているとの報道があった。

 このことについて、記者から質問を受けた片山審議官は、「政府事故調の聴取録は内閣官房が管理するもので、規制委として知りうる立場にない。コメントする立場にない」と答えた。

 政府事故調が当時の関係者にヒアリングをしていることは知っており、自身もヒアリングを受けたという片山啓審議官は、ヒアリングをした調書があることは知っていたという。ただ、内容を知る立場にはなかったことを説明した。

 政府事故調、国会事故調の「報告書」は、それぞれでまとめられたものが公表されている。規制委としては、「それらに基づいて事故原因の分析、新規制基準の作成にあたることになるだろう」との考えを示した。

 ヒアリングをした調書そのものを入手し、読むことは考えていないようである。

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