2014年5月20日(火)14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。政府事故調による吉田昌郎元福島第一原発所長の聴取録について、片山審議官は、「規制委として内容を知りうる立場にない。コメントする立場にない」との見解を示した。
2014年5月20日(火)14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。政府事故調による吉田昌郎元福島第一原発所長の聴取録について、片山審議官は、「規制委として内容を知りうる立場にない。コメントする立場にない」との見解を示した。
記事目次
■全編動画
開催日時
安定ヨウ素剤事前配布のための模擬説明会が開催されることが報告された。5月23日14時からに東京港区にて開催される。道府県および市町村担当者、原子力規制庁職員を対象に、規制庁職員が事前説明会の”模擬”を行う。「これを元に、手順や段取りなどを参考にしてもらいたい」という。
冒頭の主旨説明と模擬説明会、終了後の規制庁職員へのぶらさがりはプレスオープンだが、自治体職員の質疑応答部分は非公開だ。
新潟県で安定ヨウ素剤の予算確保をしたが、手配していないというケースがあったことに関して、「模擬説明会の開催タイミングとは特に関連はない」という。
20日、日本原子力発電株式会社から東海第二原子力発電所に関する設置変更許可等の申請が出され、規制庁が受理したことが報告された。
同原発は、BWR担当チームが審査を行うことになる。島根、女川、柏崎刈羽、浜岡と4プラントを審査しており、審査人員は十分なのかということが懸念されている。片山審議官は「全体の状況を見て、体制も考えることになる」と説明した。
これまで非公開だった、東電福島第一原発事故政府事故調の吉田昌郎元所長の聴取録の内容が明らかになり、これまでの事故調や東電の説明とは異なっているとの報道があった。
このことについて、記者から質問を受けた片山審議官は、「政府事故調の聴取録は内閣官房が管理するもので、規制委として知りうる立場にない。コメントする立場にない」と答えた。
政府事故調が当時の関係者にヒアリングをしていることは知っており、自身もヒアリングを受けたという片山啓審議官は、ヒアリングをした調書があることは知っていたという。ただ、内容を知る立場にはなかったことを説明した。
政府事故調、国会事故調の「報告書」は、それぞれでまとめられたものが公表されている。規制委としては、「それらに基づいて事故原因の分析、新規制基準の作成にあたることになるだろう」との考えを示した。
ヒアリングをした調書そのものを入手し、読むことは考えていないようである。
■jaikoman氏によるツイート