原発内外の事故やトラブルを防ぐため、どのように規制していくのか。
原子力規制庁で、5月1日(木)、片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われ、原子炉安全専門審査会と核燃料安全専門審査会の審議事項について説明があった。この両審査会の位置付けについては、これから規制委員会での審議が予定されている。
昨年の3月に、規制委員会の場で、適合性審査の進め方の基本方針が議論されている。片山氏は、適合性審査が進捗してきたことから、工事計画認可の対象となるものの特性を踏まえて審査をすると述べ、さらに、使用前検査についても合理的かつ実効的な審査を検討する方針を具体化していくという。「新たな規制が導入されるわけではなく、法定業務を進めていく方法を委員会に報告する」と片山氏は述べた。
以前は使用前検査の主力部隊はJNES(原子力安全基盤機構)だったが、JNESは3月に規制委員会に統合された。片山氏は、「別の組織でやっていたものがひとつの組織の中に入りますのでより実効性ある検査ができる体制にはなっている」と言う。