2014年4月25日(金)14時から、東京都港区の原子力規制庁で片山啓(かたやま ひろむ)審議官による定例ブリーフィングが行われた。東電福島第一原発の凍土遮水壁について、経産省側と東電側に質問リスト提出したことが報告された。なお、同リストは原子力規制委員会ホームページで公開されている。
2014年4月25日(金)14時から、東京都港区の原子力規制庁で片山啓(かたやま ひろむ)審議官による定例ブリーフィングが行われた。東電福島第一原発の凍土遮水壁について、経産省側と東電側に質問リスト提出したことが報告された。なお、同リストは原子力規制委員会ホームページで公開されている。
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優先的に審査を進めている九州電力・川内原発に関して、規制委は事業者からの補正申請を待っている状態。4月中に提出されるという状況に変わりはないというが、補正申請について、事業者からの具体的な日取りの連絡はまだないという。
補正申請書の受け取り自体は事務的に受け取ることを考えており、受け取ったことは報道メール等で通知し、受け取った補正申請書は、分割してホームページに順次アップしていく予定となっている。
東京電力福島第一原発の汚染水対策の一つ”凍土遮水壁”について、規制委が経産省、東電に質問リストを出したことが報告された。
4月25日の午前中に東電のヒアリングを行った際に質問リストを渡し、経産省にも提出しているという。
質問リストは規制委員会ホームページに面談概要としてアップされ、既に公開されている。
東電福島第一原発の多核種除去設備”ALPS”について、弁やポンプの誤操作によるトラブルが連続していることに関して、片山審議官は「作業手順通りにやっていれば防げたミスというものの、範疇にはいることだ」を述べ、「手順をしっかり確認し、その通りに作業するという基本的なことを改めて徹底すれば、防げるはずだ」との認識を示した。
田中委員長が東電廣瀬直己社長と直接面談し、作業環境を改善するよう伝えている。経営層においても、「現場の環境改善が大切だ」と述べた。
本格稼働時期が当初の予定からは大きく遅れることが予想されるが、「止まった原因を調べて再発防止策をとり、しっかりと稼働するようにしていっていただきたい」との考えを述べた。
九州電力の川内原発は基準地震動の確定、基準津波の確定、他に重大な審査上の問題がないことの三条件をクリアしたことによって、適合性審査書の作成準備に移行した。このプロセスは、川内原発以外の原発にも当てはまるのかという記者の質問に対して、片山審議官は「基本的には当てはまるということになるんじゃないかと思います」と答えた。
規制委員会がスタートした当初は、検討会終了後に委員の会見、ぶら下がりがあり、報道の前に出てくることが多かった。ところが昨今はその機会がない。事務方の記者ブリーフィングによる内容説明ではなく、委員の考えを直接聞きたいが、できないのかという記者の質問に対し、片山審議官は、「検討する」と回答した。