2014年4月15日(火)14時から、東京都港区の原子力規制庁で森本英香次長による定例ブリーフィングが行われた。東電福島第一原発で発生した、ポンプの誤動作による滞留水の流入問題について、規制庁は原因究明と再発防止策、汚染水の回収を指示していることが報告された。
2014年4月15日(火)14時から、東京都港区の原子力規制庁で森本英香次長による定例ブリーフィングが行われた。東電福島第一原発で発生した、ポンプの誤動作による滞留水の流入問題について、規制庁は原因究明と再発防止策、汚染水の回収を指示していることが報告された。
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4月21日(月)更田委員が、JAEA(独立行政法人日本原子力研究開発機構)の核燃料サイクル工学研究所(東海村)等を視察する予定。
特に予定なし
16日の委員会、議題 2に取り上げられる「高速増殖原型炉もんじゅ」は、多数の機器点検漏れが発覚し、法人としての体質が問題視されている。しかし規制委は、もんじゅの保守管理体制と品質保証体制が「再構築の途上である」との認識であることがわかった。
16日の委員会では、再構築を行っている事業者の保守管理や品質保証に係る業務の改善に向けた取り組み状況を確認し、途中経過の状況を規制委員会に報告するものだという。
JAEA(独立行政法人日本原子力研究開発機構)が、プルトニウム溶液の固化安定化処理を開始する予定になっている。これに伴い、4月21日に更田委員が東海村の核燃料サイクル工学研究所等を視察することが発表された。
今回は単なる施設の視察で、新基準適合審査とは格段関係はないという。
東電福島第一原発において、通常使用していないポンプ4台が誤って動作し、予定していない建屋の地階に、高濃度に汚染されている滞留水が流入した事故に関連して、規制庁は東電に対し原因究明と再発防止策、流入水の回収を指示していることが報告された。
滞留水の流入については、法令報告事項になったため、規制委員会にまず報告をし、原因究明のみならず、この流入水の回収についても指示を出しているという状況だ。ただし、回収することを指示しているだけで、具体的な回収方法は、事業者の方で判断してもらおうという考えだ。
規制当局として、規制庁が調査に乗り出す方向はないのか、と複数の記者が訊ねると、「現時点ではそういう方向にはない。やはり東京電力の方でしっかり原因究明をしてもらって、その結果報告を受けた上で、規制委員会として議論をするということになると思う」と森本次長は応じた。
「まずは、汚染水を移送する際の監視を強化すること」が再発防止策の大きな方向性であり、既に検討会WG等でも紹介している。その上で、適切な管理が成されることが再発の防止になると金城氏は考えているようだ。
「トラブルの対応といった観点からは、充分な再発防止策があれば、それはしっかりやていただくことが重要」だと考えており、人員の補給や経営に関しては、田中委員長が直接、廣瀬直己東電社長に伝えるなどして、規制庁は対応をとってきている、という認識を示した。
東電福島第一原発では、2月に水移送配管のバルブ操作を誤り、H6タンクエリアから汚染水が約100トン漏えいした。森本次長は本件に対し、「東京電力の調査は、まだ継続しているという認識をしています」と述べた。
福島第一原発について、地下水バイパスから放水される水は、敷地境界の1mSvという規定の枠内で管理される。一方、今後サブドレンから汲み上げる水、あるいはALPSの処理水はどうするのか。
金城・福島第一事故対策室長は、「今のところ扱いについては、明確なものになっておりません」と説明。1mSvの枠内で扱うように指示しており、「今後は、当然その中でしっかりと扱われるものに(実施計画変更認可)申請がなってくる」との考えを示した。
東電任せの規制庁側の姿勢が露見している。
■jaikoman氏によるツイート