2014年4月9日10時30分より、2014年第2回原子力規制委員会が開催された。JNES統合後の安全研究評価体制について議論があり、6月頃に2013年度の成果および2014年度の計画が報告される予定となった。
2014年4月9日10時30分より、2014年第2回原子力規制委員会が開催された。JNES統合後の安全研究評価体制について議論があり、6月頃に2013年度の成果および2014年度の計画が報告される予定となった。
■全編動画
JNES統合後の安全研究の評価体制、内容について、事務方より案が示され、議論が進められた。
原子力安全を改善していくための安全研究として、原子力規制委員会が2013年9月25日にとりまとめていたもの。2014年3月1日にJNES(原子力安全基盤機構)が統合されたことにより、同機構の研究内容と合わせて、評価体制や内容について整理し、これを明確にするために議論したものである。
安全研究内容には、解析コードの整備や、重大事故にかかる技術知見の整備、放射性廃棄物・廃液の管理や地震・津波・火山などの影響にかかる技術知見の整備など22分野がまとめられている。
事務局より、各プロジェクトに対して、政策的観点から事前、中間、事後、追跡、年次の各評価を行う案が示された。さらに、技術的観点から中間、事後評価を行う案が示された。2014年6月ごろまでに2013年度の成果評価および、2014年度の計画評価をとりまとめ、委員会に報告するスケジュールが示されている。
島崎邦彦委員は、「外部の評価を受けるしくみを最初から作っておくほうがよい」とコメント。これに対し更田豊志委員は、「外部評価は重要だが、一方で無責任になってしまう」と反論した。
中村佳代子委員は、「安全研究を人材育成にもつなげてほしい」とコメントした。
更田委員の「研究の成果を規制の実務に取り組むことが重要だ」という意見を受け、田中俊一委員長は、「ミッションオリエンテットでいつ必要になるか頭においておかないといけない」とコメントした。
その他特に異論はなく、概ね事務局の案通りに進めることが承認された。
4月8日に都内で開催されたOECA/NEA(経済協力開発機構、原子力機関)の国際会議について報告があった。田中委員長は開会あいさつ、大島賢三委員は全体議長を務め、更田委員が講演を行ったことなどを報告するもの。
各国は福島第一原発事故を受け、自国の取組みを強化し、改めて自然現象/自然災害に対するリスク対策を強化していると、大島委員がコメントした。更田委員からは、深層防護について、詳しい議論があったことが報告された。
本会議の結果概要は、冊子および電子媒体にて一般に公開される予定だと、大島委員が報告した。
これについては、報告のみで議論なない。