2014年4月9日(水)16時より、東京・六本木の原子力規制庁で田中俊一・原子力規制委員会委員長による定例会見が行われた。東電福島第一原発のALPSについて、「すんなり動くとは思っていない、これからもいろんなトラブル起こすだろう」とコメントした。
2014年4月9日(水)16時より、東京・六本木の原子力規制庁で田中俊一・原子力規制委員会委員長による定例会見が行われた。東電福島第一原発のALPSについて、「すんなり動くとは思っていない、これからもいろんなトラブル起こすだろう」とコメントした。
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エネルギー基本計画では、「もんじゅ」を核廃棄物の減容炉とする性質が強められている。これまでは、発電炉の”原型炉”であったが、これからは減容用の”研究炉”という位置づけになる。
このような目的の変更について、田中委員長は、「私から申し上げるようなことではない」と応えた。しかし、発電炉か原型炉かは関係なく、安全審査(安全の確認)はやり直すことになるため、「動かすためには、やるべきことをきちんとやらないと、いつ動かせるか言うことはできない」との見解を示した。
もんじゅでは、計測機器の点検漏れなどが起きており、その現状に対して「一言で言えば遺憾なことだ」と述べ、「点検など約束したことを行うのが、規制委からの要求」だと述べた。
東電福島第一原子力発電所では、4月9日から地下水バイパスで地下水の試験くみあげが開始された。当初計画から、相当程度遅れていることに対して、田中委員長は、「計算では1日辺り100トン(汚染水が)減る。それはいいことだ。それ以上のことはない」とコメントした。
汚染水対策の要であるとされるALPSでは、トラブルが続いている。これについて田中委員長は、「技術的な面で言うと、新しい化学プラントがそんなにすんなり動くとは思っていなかった。これからもいろんなトラブル起こすだろう」とコメント。「トラブルを一つずつ解決し、良い機械になることを期待する」と自身の考えを語った。