福島第一原発凍土壁「期限ありきで審査しているのではない」~原子力規制庁定例ブリーフィング 2014.5.16

記事公開日:2014.5.16取材地: テキスト動画
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 2014年5月16日14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。東電福島第一原発の凍土遮水壁について、事業者側は6月着工を見込んでいるが、規制当局としては規制要求を確認し、「期限ありきで審査しているのではない」との姿勢を示した。

■全編動画

  • 日時 2014年5月16日(金)14:00~
  • 場所 原子力規制庁(東京都港区)

第8回原子力規制委員会開催の詳細

開催日時

  • 日時:5月21日(水)10:30~ 12:00
  • 場所:原子力規制委員会庁舎 会議室A

原子力規制委員会 検討チーム等会議開催予定

  • 5月16日(金)13:30 第113回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
     島崎邦彦委員、大飯高浜、伊方、川内原発を対象
  • 5月20日(火)14:00 定例ブリーフィング
  • 5月21日(水)14:00 第20回核燃料施設等の新規制基準適合性に係る審査会合
     更田豊志委員、日本原燃株式会社、再処理施設
  • 5月21日(水)14:30 田中俊一委員長定例記者会見
  • 5月22日(木)14:00 第21回核燃料施設等の新規制基準適合性に係る審査会合
     大村審議官、日本原子燃料株式会社、東海事業所ウラン加工施設
  • 5月23日(金)13:30 第114回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
     島崎委員、対象事業者は未定
  • 5月23日(金)14:00 定例ブリーフィング

東電1F凍土壁の審査「スケジュールありきではない」

 東京電力福島第一原発の汚染水逓減対策の一つである凍土遮水壁は、事業者である東電から実施計画変更認可申請が出され、規制委・規制庁でチェックを行っている段階である。政府は、6月着工という見通しを示している。しかし、片山啓審議官は、「期限ありきで審査しているのではない」と話し、あくまでも、規制当局としての要求に答えてもらったかどうかを確認するのが規制当局の役割だという姿勢を示した。

 凍土壁に対しては、審査のポイントとして、凍土壁による建屋自体への影響や、地下水位が制御できるかなどをデータで示してほしいということを規制当局として事業者に求めているという。これらは、5月2日の検討会で規制委として東電に示し、またWebにも公開されている。

 今後、凍土壁については、検討チーム「特定原子力施設監視・評価検討会」の会合で議論、承認されれば定例の原子力委員会にて承認されるといった流れが想定されている。だが、スケジュールの見通しはまだ立っていないという。「スケジュールも実務的にしっかり調整しているので、いたずらに伸ばしているわけではない」と片山啓審議官は説明した。

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