2014年5月13日14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。東京電力福島第一原発の凍土遮水壁について、片山審議官は「規制委・規制庁は規制当局であり、懸念事項について、データで答えることが大事だ」との考えを示した。
6月にも工事開始を予定している凍土壁について、”特定原子力施設監視・評価検討会”で、「いまだそもそも論的な議論を行っている」と記者から疑念をおびた質問が上がった。片山審議官は、「規制当局としての懸念事項は前もって示しており、事業実施主体の東電が、しっかり答えるのが当然のことだ」と答えた。事業を行うのであれば、「認可しうる規制上の要求に、データで答えてほしい」との考えを示した。
第7回原子力規制委員会開催の詳細
開催日時
- 日時:5月14日(水)10:30~ 12:00
- 場所:原子力規制委員会庁舎 会議室A
議題(予定)
- 議題 1 「NRA技術報告」の作成等について
JNESの統合による発足した技術基盤グループで行う安全研究の成果の公表の方針について報告、審議する
- 議題 2 平成25年度第4四半期の保安検査の実施状況について
委員会に報告するもの
- 議題 3 平成26年度の保安検査の実施方針について
4月に規制委員会で、平成26年度保安検査の重点方針が決定されたことを受け、各事務所で作成した平成26年度保安検査の実施方針について委員会に報告
原子力規制委員会 検討チーム等会議開催予定
- 5月14日(水)14:30 定例田中俊一委員長記者会見
- 5月15日(木)10:00 第112回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
更田豊志委員担当、九州電力川内原発
- 5月16日(金)13:00 第113回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
島崎邦彦委員担当、対象事業者は未定
- 5月16日(金)14:00 定例記者ブリーフィング
要人面談・面会の予定
- 日時:5月14日(水)09:40~ 09:55
- 場所:原子力規制委員会庁舎 会議室C
- 対応者:原子力規制庁長官 池田克彦
- 来訪者:関西経済連合会副会長 佐藤廣士、九州経済連合会会長 麻生泰 ほか
地震津波審査チームを2チームに増強
5月12日から13日にかけて、下北半島の地下構造調査が行われている。調査視察を行う島崎委員のぶら下がり会見で、地震津波の審査グループを2チームに増やす考えが示された。
審査官が増員されたことから、「審査チームを2つに分けたい意向で検討するが、具体的なことはまだ決まっていない」という。
池田長官と経済連合会との面会
5月14日に、池田長官と関西および九州経済連合会との面会がある。その内容は「先方から申し入れがあり、規制委が行っている適合性審査のやり方について意見があるようなので承る」と片山審議官は説明した。これまでに九州経済同友会とは面会したことがあるが、関西や九州経済連合会とは初めてになる。
「しっかり見るのが規制当局の役割」
東京電力福島第一原発の凍土遮水壁について、片山審議官は「規制委・規制庁は規制当局であり、懸念事項についてデータで答えることが大事だ」との考えを示した。
6月にも工事開始を予定している凍土壁について、”特定原子力施設監視・評価検討会”で、「いまだそもそも論的な議論を行っている」と記者から疑念をおびた質問が上がった。片山審議官は、「規制当局としての懸念事項は前もって示しており、事業実施主体の東電が、しっかり答えるのが当然のことだ」と答えた。事業を行うのであれば、「認可しうる規制上の要求に、データで答えてほしい」との考えを示した。