川内原発の審査書案作成後、審査チーム体制の整備へ~規制庁定例ブリーフィング 2014.6.10

記事公開日:2014.6.10取材地: テキスト動画
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 2014年6月10日(火)14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。BWRの審査申請が7基目となり、審査書案作成に集中している”川内原発”が一段落したタイミングで、PWRチームも含めて体制を考えていく必要があるとの考えを示した。

■全編動画

  • 日時 2014年6月10日(火) 14:00~
  • 場所 原子力規制庁(東京都港区)

第11回原子力規制委員会開催の詳細

  • 日時:6月11日(水)10:30~ 12:00
  • 場所:原子力規制委員会庁舎 会議室A
  • 議題 1 国際規制物資の使用等に関する規則の一部を改正する規則等の制定等について
  • 議題 2 空間線量率の分布状況及びその推移について(サーベイメータによる地上での空間線量率の測定)
  • 議題 3 発電用原子炉施設保安検査実施要領の制定について
  • 議題 4 東京電力福島第一原子力発電所における4000トンノッチタンク群から堰外への漏えいについて

原子力規制委員会 検討チーム等会議開催予定

  • 6月11日(水)14:30 定例田中俊一委員長会見
  • 6月13日(金)13:30 第118回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
  • 6月13日(金)14:00 定例ブリーフィング

要人面会の予定

  • 日時:6月11日(水)
  • 来訪:アメリカのエネルギー省ポネマン副長官
  • 対応:田中委員長、大島賢三委員に表敬訪問

東北電力東通原発1号機、審査申請を受付

 規制庁は、6月10日の午前に、東北電力株式会社から東通原子力発電所1号機に関する設置変更許可等の申請を受け付けた。

 東通原発は破砕帯調査の途中であるが、規制委員会は「破砕帯調査を行っている原発は、一定の見解が取りまとまる前提で審査に入る考え方だ」と片山啓審議官は説明した。

 破砕帯調査に関する評価会合が全く行われていない状況だという記者からの疑問に対し、「これまでも事業者の結果がまとまるなり、事務局に議論を整理するよう、宿題がその都度出ている。それをしっかりまとめた上で、評価会合を開くということだと思っている」と述べ、「東通原発についても、評価会合に向けて事務的に何もしていないわけではない。事務的な作業をしているものと承知している」と答えた。

 つまり、外からは見えにくいが、委員の日程を調整しながら、評価会合に入る準備をしているということだ。

委員長代理はいつ決めるのか

 新委員の人事案が衆議院本会議で可決され、後は参議院での審議を待つ段階になっている。

 現在の島崎邦彦委員長代理が退任することから、新たに委員長代理を指名することになる。いつ行うのか、との記者からの質問に片山啓審議官は、「常識的に委員に正式任命された後、第1回の委員会で順位を決める手続きになると考えている」という。まだ詳細については、つめられていないのが現状だ。

BWRの審査体制はどうするのか

 東北電力東通原発1号機の審査申請があり、審査を行うBWRは7基になった。BWRの審査は、規制庁のD審査チームが行っている。審査対象が増えたことから、審査を進めることができるのだろうか、今後どういう体制で行っていくのだろうか、という疑問がある。

 片山啓審議官は、審査書案作成に集中している”川内原発”が一段落したタイミングで、PWRチームも含めて体制を考えていく必要があるとの考えを示した。

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