2014年6月6日(火)14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。福島第一原発凍土遮水壁の工事開始について、「福島第一は通常の原子力施設とは違うということを前提に、ある意味、特別の法律の枠組みに基づいている」ことを十分に踏まえるべきとの考えを示した。
2014年6月6日(火)14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。福島第一原発凍土遮水壁の工事開始について、「福島第一は通常の原子力施設とは違うということを前提に、ある意味、特別の法律の枠組みに基づいている」ことを十分に踏まえるべきとの考えを示した。
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6月9日(月)~10日の両日、国際アドバイザーの3人と規制委員が個別に面談を行うことが報告された。率直な意見交換ができるよう、アドバイザーからの要望もあり、非公開で行われるという。
なお、原子力規制委員会国際アドバイザーは、アンドレ・クロード・ラコスト氏 (Mr. Andre-Claude Lacoste) (仏原子力安全規制当局(ASN)の前委員長)、リチャード・メザーブ氏 (Dr. Richard A. Meserve) (米国原子力規制委員会(NRC)の元委員長)、マイケル・ウェイトマン氏 (Dr. Mike Weightman) (英国原子力規制機関(ONR)の機関長)の3名である。
東京電力福島第一原発の汚染水対策として、凍土遮水壁の工事が事実上開始された。しかし、実施計画変更の認可はまだだ。現在検討チームで論点の議論が進められている。
片山啓審議官は、検討チームで議論が進み、順次補正申請が出されれば、認可していく段取りになっていると説明した。
「福島第一は通常の原子力施設とは違うということを前提に、ある意味特別の法律の枠組みに基づいている」ことを十分踏まえるべきとの考えを示した。「新たに始めるもの」がこれまでの実施計画で認可しているものに対して、悪影響がないと思われれば始めて良いということだ。
規制委の新委員の人選について、記者から質問があがった。本ブリーフィングは規制庁の業務に関する会見であることから、規制庁の所掌業務ではない委員の選考に関して、片山審議官は「ブリーフィングで回答することは適切でない」という従前の回答を繰り返した。別途広報室に問い合わせてほしいという。