2014年6月16日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。建屋から海へつながる”海水配管トレンチ”を凍らせて止水し、汚染の拡散を防ぐ工事が進められているが、凍結開始から1ヶ月以上経過しても、十分に凍結できていないことが発覚した。
2014年6月16日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。建屋から海へつながる”海水配管トレンチ”を凍らせて止水し、汚染の拡散を防ぐ工事が進められているが、凍結開始から1ヶ月以上経過しても、十分に凍結できていないことが発覚した。
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建屋から海へつながる”海水配管トレンチ”を凍らせて止水し、汚染の拡散を防ぐ工事が進められているが、凍結開始から1ヶ月以上経過しても、十分に凍結できていないことが発覚した。
この凍結止水工事は、福島第一原発2、3号機それぞれのタービン建屋と海水配管トレンチの接続箇所に、冷媒を循環させる”凍結管”を差し込み、そこに留まっている汚染水を凍らせて氷の壁を作り止水するためのもの。その後、トレンチ内の汚染水を除去し、汚染水の浄化とトレンチの除染を行う予定だった。
4月28日から冷却を開始し、当初1ヶ月程度で凍結を完了させる見込みだったが、建屋間の地下に溜まっている汚染水の移送にともなう水位変化によって流水が生じ、うまく凍結できていないことが判明した。
凍結を促進するための対策として、東電は地下に溜まっている汚染水の移送手順を見直し、水位の変動を調整して流水量を減らしている。さらに、凍結をうながすため、凍結管を追加した。うまく氷の壁ができるかどうかは、現在評価中である。
タンク増設工程に遅れが生じており、タンク容量が逼迫する恐れがあることから、タンクを新規に増設することが報告された。
現在Jエリアと呼ばれる箇所に溶接型タンクを追加・設置しているが、工程が遅れている。今後さらに遅れが生じた場合に備え、発電所正門の東側に約3万トンのタンクを設置する予定。タンクにはALPSで処理した水を貯留する予定で、敷地境界線量などには影響を与えないという。
CFF(クロスフローフィルタ)の処理異常対策を行っていた6月19日にC系統の運転を再開し、3系統での処理運転が再開される。A系ではフィルタの改良試験を行っており、終了後に実施計画の変更申請、増設・改良工事となるみこみ。現在”ホット試験”と呼ばれる実証試験過程だが、ホット試験から本稼働に移行する時期は、はっきり決まっていない。
海へ排水する排水路(側溝)の途中に”側溝放射線モニタ”を設置している。このモニタは、タンク汚染水の漏洩を検知することが目的であり、炉規則の排水の告示濃度限度を超えるかどうかは見ていないという。
地下水バイパス揚水井No.11でトリチウム、H6タンクエリア地下水観測孔G3、護岸エリア観測孔で全βの値が過去最高値を更新するものが出ている。東電は今後も注意深く監視するとしている。
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2014年6月16日
2014年6月15日
2014年6月14日
2014年6月16日
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