【第123-126号】岩上安身のIWJ特報!自衛隊が米軍の「下請け」になる日~山口大学副学長・纐纈厚氏インタビュー(ePub版発行しました!) 2014.2.4

記事公開日:2014.2.4 テキスト独自

 1月24日に召集された通常国会の施政方針演説で、安倍総理は解釈改憲による集団的自衛権の行使容認に対し、改めて強い意欲を示した。

 「戦後六十八年間守り続けてきた我が国の平和国家としての歩みは、今後とも、変わることはありません。集団的自衛権や集団安全保障などについては、『安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会』の報告を踏まえ、対応を検討してまいります」


かくも拙劣なる軍事戦略 安倍政権の外交・安全保障政策を徹底検証 〜岩上安身によるインタビュー 第394回 ゲスト 軍事ジャーナリスト・田岡俊次氏 2014.2.1

記事公開日:2014.2.1取材地: テキスト動画独自

 安倍総理は1月24日に召集された通常国会の施政方針演説で、解釈改憲による集団的自衛権の行使容認について、「対応を検討する」と表明した。第2次安倍政権発足後の国会演説で安倍総理が「集団的自衛権」の文言を明確に使用するのは初めてであり、行使容認に向けて強い意欲を示した格好だ。

 日本の防衛政策や外交・安全保障政策に詳しい軍事ジャーナリストの田岡俊次氏は、タカ派色を強める安倍政権の外交姿勢について、「とんでもない。日本は中国に勝てない」と語る。米国の意図や中国の軍事力に対し、「日本の政治家や自衛隊は現実否認に陥っているのではないか」と指摘した。


改憲になびく若者は「知識」が足りない ~谷口真由美氏「右だ左だ言う前にケンポーを読め!」 2014.1.25

記事公開日:2014.1.25取材地: テキスト動画

 2014年1月25日、京都市上京区の同志社大学で「第1回憲法サロン・黒帯教室『ケンポー読んだことありますか?』」が行われた。全日本おばちゃん党代表代行で、大阪国際大学准教授の谷口真由美氏が、京都96条の会代表の岡野八代氏とともに、「憲法」を学ぶ意義について、大学の授業のエピソードを紹介しつつ、歯に衣着せぬ口調でレクチャーした。

 なお、2人の対論は、憲法改正以外の時事問題にも及んでおり、沖縄の米軍基地問題に関するトークでは、辺野古の埋め立てを承認した仲井眞弘多沖縄県知事を擁護する発言も飛び出した。


集団的自衛権の行使容認を巡って、いま何が起きているのか――浦田一郎 明治大学教授が解説 2014.1.18

記事公開日:2014.1.18取材地: テキスト動画

 昨年12月初めに、特定秘密保護法が成立した。また、昨年末に、安倍総理が靖国神社を参拝したことで、日本の外交政策に緊迫状態が続いている。「許すな!憲法改悪・市民連絡会」は1月18日、「自民党の国家安全保障基本法案について~集団的自衛権行使解禁の動きの中で考える」と題された市民憲法講座を開催した。明治大学教授の浦田一郎氏が、自民党の考える国家安全保障法案についての講演を行った。


シンポジウム「革新は生き残れるか Part4」~日本の平和と民主主義が危機に瀕している 2014.1.13

記事公開日:2014.1.13取材地: テキスト動画

特集 憲法改正

 「この1~2年のうちに、戦後69年で一番の大きな分かれ道が来る。安倍政権打倒のためには、寛容と民主主義の精神を持って、国民的共闘を」──。

 1月13日、京都市下京区のいきいき市民活動センターで、りぼんネット主催によるシンポジウム「『革新は生き残れるかPart4』いま歴史のうごくとき。」が行われた。聴濤弘(きくなみひろし)氏は、今の日本は危機的状態であるとの認識を示し、政権打倒に向けた国民的共闘が必要と指摘した。


経済界は米軍戦争を「復興市場」創出と見なす ~上脇博之氏が9条改正の思惑について解説 2013.12.16

記事公開日:2013.12.16取材地: テキスト動画

特集 憲法改正

 2013年12月16日、神戸市中央区の兵庫県民会館で、平和憲法を守る兵庫県連絡会主催による「安倍政権の憲法破壊と闘おう─平和憲法を守る12.16兵庫県集会─」が行われ、上脇博之氏(神戸学院大学教授)が登壇した。

 そのスピーチは内容が濃いのに加え、要所で基礎からの説明がなされている点が特徴的。上脇氏は、憲法9条改正を巡る国民の誤解を指摘する。

 また、「好戦的な『ナショナリズム』という国内要因が、改憲派を9条改正へと突き動かしている面もあるのではないか。米国は、日本のそういう部分を、忌避しているように思う」といった発言も飛び出し、随所で客席にインパクトを与える80分間となった。


あの草案には「安倍首相の譲歩」が加味されている ~中島岳志氏、自民党「改憲戦術」を読む 2013.12.15

記事公開日:2013.12.15取材地: テキスト動画

特集 憲法改正

 12月15日、滋賀県大津市のピアザ淡海ピアザホールで「憲法を考えるユースフォーラム2013」が行われ、コメンテーターの中島岳志氏(北海道大大学院准教授)が客席に向かって、「昨年4月に発表された『自民党改憲草案』に影響され過ぎるな」と呼びかけた。

 自民党改憲草案を巡っては、メディアや市民有志らが、すでに「公園で流行歌を大声で歌っただけで、公共の秩序を乱したことを理由に、逮捕されることもあり得る」などと、その危険性を訴えているが、中島氏は左派を中心にしたこうした動きは、一歩間違えれば「安倍改憲」の支援材料になってしまう、と警鐘を鳴らす。


「なぜ、憲法を改正しなくてはならないのか。国家中心主義が残っている証拠だ」奥平康弘氏 ~人権と報道を考えるシンポジウム「憲法改悪と〈知る権利〉」 2013.12.14

記事公開日:2013.12.14取材地: テキスト動画

特集 憲法改正

 「特定秘密は国家の秘密、と言うが、何が秘密だかわからない。人間の安全保障に抵触し、とても危険だ」「秘密保護法の成立は、まるでクーデター。もっと早くテレビメディアは警鐘を鳴らすべきだった。特にNHKが問題」──。

 12月14日、東京都千代田区の東京学院で、人権と報道・連絡会の主催による「第29回人権と報道を考えるシンポジウム『憲法改悪と〈知る権利〉』~メディアは〈壊憲〉に立ち向かえるか~」が開催された。奥平康弘東京大学名誉教授の講演のあとには、パネル・ディスカッションが行われ、改憲や秘密保護法について、学者やジャーナリストらの厳しい意見が飛び交った。


混迷を極めるイラクの現状を高遠菜穂子氏が報告 ~第5回 PeaceNight9 2013.12.10

記事公開日:2013.12.12取材地: テキスト動画

特集 憲法改正

 イラクで人道支援活動を行っている高遠菜穂子氏と、一橋大学名誉教授の渡辺治氏が、早稲田大学でトークイベントを行った。主催したのは、首都圏各大学の「9条の会」メンバーを中心に活動している「Peace Night9実行委員会」。


「もはや戦後ではなく、戦前である」 ~憲法9条の会・関西「集団的自衛権と秘密保護法」高作正博氏 2013.12.7

記事公開日:2013.12.7取材地: テキスト動画
2013/12/07 【大阪】「憲法9条の会・関西」講演会 集団的自衛権と秘密保護法 ー講師 高作正博・関西大学教授

特集 秘密保護法|特集 憲法改正

 「安倍政権は、3年後の総選挙までに、集団的自衛権の解釈改憲まで終わらせておきたい、という腹づもりだろう」──。

 2013年12月7日、大阪府摂津市の摂津市立コミュニティプラザで、憲法9条の会・関西の講演会「集団的自衛権と秘密保護法」が行われた。講師の関西大学教授・高作正博氏が、集団的自衛権と秘密保護法の内容、数々の問題点などを解説し、「もはや戦後ではなく、戦前である、と考えるべきだ」と危機感を表明した。


内容だけでなく手続きにも問題「審議が短すぎる」~緊急シンポジウム「国家秘密と情報公開」表現の自由が危ない! 2013.12.6

記事公開日:2013.12.6取材地: テキスト動画

 「国の重要な法律は、もっと何度も審議し、パブリックコメントを取るべき」――

 6日の夜に成立した特定秘密保護法に対して、国民や野党からの反対の声は絶えない。日本ペンクラブ、自由人権協会、情報公開クリアリングハウスの共催で、緊急シンポジウム「国家秘密と情報公開」第3弾リレートークが衆議院第一議員会館で行われ、日本ペンクラブや日本写真家協会、国会議員や弁護士などが参加した。

 「この法案で一番の欠陥だと思うのは、政府が違法行為をしているときに、それを秘密にしてはいけないと書かれていないことだ」と海渡雄一弁護士は訴え、「公務員やジャーナリストが政府の違法を明るみに出したときに、(政府が)処罰されない。ここに根本的な欠陥があるのでないか」と法案の内容について厳しく指摘した。


特定秘密保護法と日本版NSCで、自衛隊は米軍の「雇い兵」に! ~岩上安身によるインタビュー 第374回 ゲスト 政軍関係史の専門家・纐纈厚氏 2013.12.5

記事公開日:2013.12.5取材地: テキスト動画独自

 「今日は破局の始まりの日」――

 山口大学副学長の纐纈(こうけつ)厚氏は、岩上安身によるインタビューの最中、特定秘密保護法案の参院特別委員会での強行採決の報を受け、このように語った。


「取材の妥当性を、国がチェックする?」 〜見ざる、聞かざる、言わざる社会はごめんだ 2013.12.5

記事公開日:2013.12.5取材地: テキスト動画

 「秘密保護法は、立憲主義を否定する稀代の悪法である」──。

 2013年12月5日、京都ジャーナリスト9条の会主催による「秘密保護法の問題点を解明する 見ざる、聞かざる、言わざる社会はごめんだ」が、京都市中京区にある男女共同参画センター ウィングス京都で行われた。弁護士の諸富健氏が秘密保護法の問題点を解説し、どのように対応していくべきか、京阪のジャーナリストを交えてパネル討論を行った。


ヘイトスピーチは「表現の自由」か。レイシストによって「表現の自由」が奪われたマイノリティ ~差別撤廃国会集会 2013.11.28

記事公開日:2013.11.28取材地: テキスト動画

 「ヘイトスピーチ」の場合、「表現の自由を侵害してしまうのはよくない」として、法規制に慎重論がとられることが多い。なぜか。現行法にも、例えば侮辱罪・脅迫罪といった「表現を規制する法律」は存在するというのに。

 では、在特会らによるヘイトスピーチなどの差別・排外運動に対し、日本社会はどのように立ち向かうべきか。11月28日、民主党・有田芳生参議院議員などの呼びかけによって、第3回目となる「差別撤廃国会集会」が議員会館で開かれた。


「攻めて闘う方法を」──緊急反対集会・ジャーナリストは秘密保護法案と日本版NSCに反対する 2013.11.26

記事公開日:2013.11.26取材地: テキスト動画

 「守りではなく攻めの体勢を」──

 多くの国民、有識者が反対の声をあげる「特定秘密保護法案」を、自民党が衆議院で強行採決した11月26日、この法案に反対する緊急集会「ジャーナリストは秘密保護法案と日本版NSCに反対する」が、明治大学リバティタワーにて開催された。マスコミ9条の会、日本ジャーナリスト会議(JCJ)、マスコミ情報文化労組会議(MIC)、社会思想史研究会の4団体が主催を務め、集会の司会はマスコミ9条の会の桂敬一氏が担当した。会場には約250人が訪れ、開場前は階段まで列が続くほどの大盛況となった。


特定秘密保護法反対、言論・表現者への呼びかけに397名の賛同 「世界の常識から見て恥ずかしい」 2013.11.24

記事公開日:2013.11.24取材地: テキスト動画

 政府が今国会での成立を目指す特定秘密保護法案に反対するシンポジウムが11月24日、都内で開かれた。それに先立ち、上智大学教授の田島泰彦氏(メディア法)、明治学院大学名誉教授の吉原功氏(コミュニケーション論)など、メディアや言論の問題に詳しい研究者が会見を開き、言論人や表現者を対象に行っていた同法案への反対の呼びかけに、397名の賛同を得たと発表した。


「革新勢力は、まず手をつなぐことが必要」 ~とめよう壊憲!護憲結集をめざす 神戸円卓会議パートIII 2013.11.24

記事公開日:2013.11.24取材地: テキスト動画

特集 憲法改正

 「いつも市民の動きは遅すぎる。憲法を壊そうとする勢力に勝利するために、革新政党、革新勢力、護憲勢力は、『今』からの連携を」──。

 2013年11月24日、神戸市兵庫区の兵庫勤労市民センターで、「とめよう壊憲!護憲結集をめざす 神戸円卓会議パートIII」が行われた。参議院議員選挙前の6月30日に行われた、同会議の「パートII」に続くこの集会では、しがらみを越えた護憲勢力の結集を目指し、愛知、長野、兵庫の取り組みが報告され、討論が行われた。


「取り返しの付かないことになる」大学生が秘密保護法で危機感を表明 ~秘密保護法・9条解釈改憲反対集会 2013.11.22

記事公開日:2013.11.22取材地: 動画

 2013年11月22日(金)、秘密保護法に反対する集会が日比谷図書文化館で行われた。集会後、霞ヶ関界隈をデモ行進した。集会では、大学生が「いま声をあげなければ取り返しの付かないことになると思い、大学の授業を休んできた」と話し、会場からもこの危機感の表明に拍手が湧いた。

 福島から参加した男性は、2013年11月25日にも開かれる福島県での特定秘密保護法の公聴会に怒りを見せた。「福島県民はこぞって戦争に向かおうとしている保護法に反対している」と述べ、公聴会当日は現地で抗議の声をあげたいと話した。


「過去に眼を閉ざす者たち」の改憲案を批判 ~山内敏弘氏と吉見義明氏が、安倍首相や橋下大阪市長の歴史認識を問う 2013.7.1

記事公開日:2013.11.22取材地: テキスト動画

特集 憲法改正

 「集団的自衛権発動の歴史は、大国による小国への軍事侵攻であり、国際社会の平和と安全を阻害するもの。こういう負の歴史を学ばずに、集団的自衛権行使を認めるなど、意味がない」──。

 2013年7月1日(月)18時から、東京都千代田区の弁護士会館で、自民党の憲法改正草案に「反対」を唱える弁護士らによる勉強会「憲法『改正』問題の根底にあるもの ~安倍・橋下発言にみる歴史認識の危うさについて考える~」が行われた。スピーカーとして招かれたのは、憲法学者の山内敏弘氏(一橋大学名誉教授)と歴史学者の吉見義明氏(中央大学教授)。それぞれ、歴史認識問題を背景とする改憲の動きと、安倍首相や橋下大阪市長の発言の危険性を分析した。


【第111・112号】岩上安身のIWJ特報!「解釈改憲はありえない」 安倍政権がつき進む集団的自衛権行使容認を批判 「とんでもない戦争に巻き込まれるのは目に見えている」~元内閣法制局長官・阪田雅裕氏インタビュー 2013.11.20

記事公開日:2013.11.20 テキスト独自

 「地球の外だってありえる。宇宙だってどこだって行くかもしれない」――。

 これは、安倍総理の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)の座長代理を務める、国際大学学長の北岡伸一氏が10月16日、記者団に対して語った発言である。

※集団自衛権「地球の外でも」=北岡氏 (時事通信、10月16日)

 安倍政権が押し進める、解釈改憲による集団的自衛権の行使容認。安倍総理への政策提言を行う安保法制懇は、行使容認に向けた解釈改憲の必要性を明記した報告書原案をすでに取りまとめた。年明けにも総理に提出する見通しだと言われる。