改憲になびく若者は「知識」が足りない ~谷口真由美氏「右だ左だ言う前にケンポーを読め!」 2014.1.25

記事公開日:2014.1.25取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・富田/奥松)

 2014年1月25日、京都市上京区の同志社大学で「第1回憲法サロン・黒帯教室『ケンポー読んだことありますか?』」が行われた。全日本おばちゃん党代表代行で、大阪国際大学准教授の谷口真由美氏が、京都96条の会代表の岡野八代氏とともに、「憲法」を学ぶ意義について、大学の授業のエピソードを紹介しつつ、歯に衣着せぬ口調でレクチャーした。

 なお、2人の対論は、憲法改正以外の時事問題にも及んでおり、沖縄の米軍基地問題に関するトークでは、辺野古の埋め立てを承認した仲井眞弘多沖縄県知事を擁護する発言も飛び出した。

記事目次

■ハイライト

  • 講演 谷口真由美氏(大阪国際大学准教授、全日本おばちゃん党代表代行)/司会・聞き手 岡野八代氏(同志社大学教授、京都96条の会代表)
  • ※講演後行われた質疑応答は録画に含まれません。ご了承ください。

 マイクを握った谷口氏は、「私は大阪の大学で日本国憲法を教えている」とした上で、最近の大学生に見られる傾向を紹介した。

 「私は、授業の初回で学生たちに、『憲法を改正した方がいいいか、しない方がいいか』と必ず尋ねるようにしている」。結果は、7~8割の学生が「改憲した方がいい」に挙手するとのことだが、谷口氏は、悩むのはその理由だと強調する。「古いから」「左寄りだから」「何となく」などと、感性だけで「改憲」を語る風潮が鮮明だ、というのである。

 「左寄りだから」との答えには、「つい、この学生は本当に『左』の意味を理解しているのか、疑ってしまう」と苦笑する谷口氏は、学生たちからひと通り理由が出揃った時点で、「喧嘩」を売ることを心がけている、と明かした。

 学生にぶつける言葉は決まっている。「ところでアンタら、『憲法』を読んだことはあるの?」だ。谷口氏にそう迫られると、たいていの学生はしゅんとしてしまうという。「一般的に学生は、義務教育と高校の段階で、前文と9条には一応触れてはいるものの、それ以外に関しては、ほとんど知らない」。

仲井眞知事を批判して済む問題なのか

 谷口氏による、理詰めの攻撃は、まだ続く。学生に対し、「憲法の中身を知らないのに、なぜ改正が必要と言えるのか」と、さらなる突っ込みを入れるのだ。谷口氏は言う。「そこまでやると、学生は『憲法をちゃんと勉強しておいた方が良さそうだ』という顔つきになる」。

 前文を目にしたことがあるといっても、内容をきちんと理解している学生はほとんどいない、とのこと。憲法改正の論議で柱になる「9条」についてもしかりで、谷口氏が9条に関する授業を行ったあと、学生から「自分は9条のことを知らないのに、9条を変えた方がいいと言っていた」との自戒の念が表明されたことがあったという。

 谷口氏は、自分の授業の狙いは、学生に、上辺の改憲論議がいかに恥ずかしいものであるかを気づかせることだと言明した。「憲法改正の是非は、簡単には語れないことに気づいてほしい」と述べ、学生の頭が、憲法を考えることで混乱をきたしたら、ひとまず成果ありだ、とも。

 その後、谷口氏からは、若い世代の右傾化や靖国問題、さらには日中関係などを巡る言及が続いた。

 「沖縄問題」が話題に上ると、「在日米軍基地の問題は、沖縄固有のものではない」と力を込め、昨年12月の、仲井眞沖縄県知事による辺野古の埋め立て申請の承認について、こんなふうに語った。

(…会員ページにつづく)

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