「基本方針案は被災者のニーズに沿っているのか」 〜9・9緊急集会「原発事故子ども・被災者生活支援法」復興庁の基本方針案は法を骨抜きに 2013.9.9

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 「国は、被災者の希望の光である、原発事故子ども・被災者生活支援法を塩漬けにしようとしている」──。

 2013年9月9日(月)、京都市にある下京いきいき市民活動センターで、「9・9緊急集会『原発事故子ども・被災者生活支援法』復興庁の基本方針案は法を骨抜きに」が行われた。満田夏花氏は、2012年に制定されてから現在に至るまでの同法を巡る動きと、その問題点について解説した。また、原発事故の後、京都に避難した母親たちが、それぞれの体験から支援のあり方について意見を述べた。


【IWJウィークリー16号】(ePub版・PDF版を発行しました) 2013.9.9

記事公開日:2013.9.9 テキスト独自

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 緊迫するシリア情勢、福島第一原発の汚染水問題、そして東京へのオリンピック招致決定。岩上安身と IWJ 記者が走り回って取材し、独自にまとめた渾身レポートをお届けします!


満田夏花氏「原発事故子ども・被災者支援法は塩漬けの後は骨抜きにされる」 ~「原発事故子ども・被災者支援法」を守ろう―被害者の声を反映して実行を! 2013.9.8

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 8月30日に復興庁が「原発事故子ども・被災者生活支援法」実施のための基本方針を打ち出したことから、FoE JAPANとパルシステム生活協同組合連合会は緊急集会を開き、日曜日の午前中にも関わらず沢山の人々が訪れて、この法律への関心の深さが伺えた。


「原子力工学の人は事故収束に必要なく、地盤、地質、地下水、工作工事、放射線遮蔽などの専門家が必要」 ~福島の事故被害は拡大している!これでもあなたは原発再稼働を認めるのですか? 2013.9.8

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 福島原発事故緊急会議は8日(日)に原発再稼働に関するシンポジウムを開いた。

 伊方原発で大事故が起こった場合、西風に乗って西日本、関西までも汚染してしまうと主張した小倉正氏、福島原発の建屋は地下水に浮いたコンクリートにハコで汚染水の流出問題に加えて、建屋の大規模な浸水と液状化の危険があると警鐘を鳴らした山崎久隆氏、汚染水漏れで東電再建策の破綻がダメ押しされたことから東電解体を訴えた田原牧氏と、政府や規制庁が推し進めている再稼働の方針に、3者それぞれの視点で分析、解説された。


「国費25億円のかなりが、賄賂としてベトナム側に渡っている可能性は否めない」 ~シンポジウム「ここがマズイ、原発輸出―ベトナム編」 2013.9.7

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 「ベトナムの新聞は検閲を受けているから、本当のことが知りたいならベトナム人有志のブログを見るほかない」──。

 2013年9月7日(土)13時30分から、東京都新宿区の早稲田大学小野記念講堂で開かれたシンポジウム「ここがマズイ、原発輸出―ベトナム編」で、伊藤正子氏(京都大学)はこう語った。共産党一党独裁に根ざした情報統制を背景にした、ベトナムの原発輸入推進の実態に関する報告である。伊藤氏は、日本とベトナムの馴れ合いの関係にも触れ、「日本原子力発電がベトナムで行った調査は、発表されているほどの予算が本当にかかったのか」と疑問を示した。


なくさんとって、うちらの堺「堺大好き、堺っこ大集合」 中島岳志氏講演「市民にとっての『大阪都構想』」 2013.9.7

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 2013年9月7日(土)18時半より、大阪・堺市のサンスクエア堺においてイベント「なくさんとって、うちらの堺『堺大好き、堺っこ大集合』」が開催され、メインゲストとして招かれた大阪生まれの中島岳志・北海道大准教授らが講演を行った。橋下徹・大阪市長らの大阪都構想では、大阪市とともに堺市は廃止され再編・統合するとしている。


「住民投票」成功の秘訣! 新潟県巻町「カギは公正さの強調にあり」~シンポジウム「 POWER TO THE PEOPLE ~住民投票のバトンをわたそう~」 2013.9.7

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 2013年9月7日、東京都千代田区のYMCAアジア青少年センターで「POWER TO THE PEOPLE ~住民投票のバトンをわたそう~」が開かれた。法政大教授の杉田敦氏は、冒頭で、この集会が「成功の秘訣」を伝授するものであることを宣言した。伝授の対象は、日々、さまざまな活動に尽力している市民団体だ。杉田氏が共同代表を務める「みんなで決めよう『原発』国民投票」もまた、「発足は一昨年だが、目標とする国民投票の実施には至っていない」とのことで、杉田氏は「自分たちの活動にも、ヒントを持ち帰りたい」と意欲を示した。


「福島ではどこが問題だったのか、社会的な意思決定、制度の問題も明らかにした上で改善しないと、我々人類の子孫は生存の危機に直面する」 ~岩上安身によるインタビュー 第342回 ゲスト 泉田裕彦新潟県知事 2013.9.7

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※全文文字起こしを掲載しました(2013年11月21日)
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 「中越沖地震を経験して、歴史に恥じない決断をしたいという経緯がある」

 新潟県柏崎刈羽原発の再稼働問題で、東京電力の安全審査申請について了解しない方針を貫き、その発言が関心を集めている泉田裕彦新潟県知事は7日、岩上安身のインタビューに応え、福島第一原発事故を始め、2007年の新潟県中越沖地震の際の対応や、原子力行政のあり方について、幅広く持論を展開した。


記録映画『標的の村』に東京・大阪でも反響が。「6年間の反対活動は成果を上げている」~安次嶺現達氏・伊佐真次氏「沖縄・高江からの報告」 2013.9.7

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 2013年9月7日、京都市中京区の堺町画廊で、沖縄県東村・高江の米軍ヘリパッド建設を巡る住民の反対活動について、当事者である伊佐真次氏と安次嶺現達氏が語った。2人は反対活動の様子を記録した映画『標的の村』の、大阪での上映に合わせて関西を訪れた。「今後は、東京や大阪の人たちが、高江が抱える問題をどこまで考えてくれるかが重要」と異口同音に強調し、「本来なら1年間で高江の6カ所にできるはずだったヘリパッドが、6年間で1カ所しか完成していない。これは、私たちが座り込みを継続してきた成果だ」とも、口をそろえた。


アルジャジーラの”偏向” 元シリア大使が重要証言 ~岩上安身によるインタビュー 第341回 ゲスト 国枝昌樹氏 2013.9.6

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特集 中東

 シリアの首都ダマスカス郊外で化学兵器が使用されたとされる事件をめぐり、アメリカを中心とする欧米諸国が軍事介入の姿勢を強めている。アメリカは化学兵器がアサド政権により使用されたと断定。議会の承認を得るとしつつも、国連安保理の決議なしで攻撃に踏み切る構えを見せている。オバマ大統領はG20で各国首脳と面会し、軍事介入への理解を求めている。

 この日、岩上安身がインタビューした元シリア大使で『シリア~アサド政権の40年史』(平凡社新書、2012.06.15)の著書がある国枝昌樹氏は、「アメリカがいまだ決定的な証拠を持っていないということが、報告書から読み取れる」と指摘。この段階で軍事介入に踏み切ることは「拙速だ」とアメリカ政府を批判した。


規制委の調査チーム、活断層との評価変わらず ~東通原子力発電所 敷地内破砕帯調査 第2回現地調査 2013.9.4

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記者団に応じる島崎委員、9月4日撮影

 青森県にある東北電力東通原子力発電所の敷地内破砕帯にかかわる現地調査が9月3日、4日の2日間にわたって行われ、原子力規制委員会の島崎邦彦委員をはじめとする有識者らが、今年の春以降新しく掘削されたトレンチやボーリングコアなどを確認した。


「ブラック企業は日本社会の構造問題。このままだと日本は沈むしかない」 ~ブラック企業被害対策弁護団発足記念シンポジウム 2013.9.5

記事公開日:2013.9.5 テキスト動画

 「現在の日本社会はブラック企業と、その被害者を生み出す構造になっている。社会問題としてとらえ、ブラック企業の根絶を目指す」──。

 7月31日に結成された、「ブラック企業被害対策弁護団」の発足を記念したシンポジウムが、9月5日に開催された。この弁護団は、ブラック企業の根絶と、被害者の法的救済を行うことを目的として結成された。


過信と自惚れ、その場しのぎの対応、日本の原子力行政を批判 ~外国特派員協会主催 村上達也東海村長 記者会見 2013.9.5

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 2013年9月5日(木)、東京・有楽町にある日本外国特派員協会で、村上達也東海村長記者会見が行われた。冒頭、村上村長から、原発立地市町村の中で唯一、脱原発を訴えてきましたと挨拶。脱原発を決意した経緯を中心に語った。


米国の強引な支配に従属し、搾取される日本 〜TPP「阻止」国民会議がブルネイ交渉緊急報告会 2013.9.3

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特集 TPP問題

 「日本が参加する最初で最後の交渉」と懸念されていた、第19回TPPブルネイ交渉会合が、8月22日~30日の日程で幕を閉じた。

 日本政府は、交渉の中身はもとより、何を「守るべきもの」として各国に提示したかも、「秘密保持契約」をたてに国民に明かそうとしない。


「子ども被災者支援法のパブリックコメントの価値は、泡盛や釣り竿以下なのですか? 」 ~[署名提出&復興庁交渉]子ども・被災者支援法を守れ! 2013.9.3

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 「子ども被災者支援法のパブリックコメントの価値は、泡盛や釣り竿以下なのですか? どうして2週間なのか説明してください! 」――。


河合弘之弁護士「福島第一原発の地元の福島県警なら、起訴に持っていってくれるだろう」 ~福島原発告訴団 記者会見 2013.9.3

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 「汚染水漏えいは、事故ではなく公害。業務怠慢による過失で、わざと流したのと同じだ」──。

 2013年9月3日(火)10時から、東京都千代田区にある司法記者クラブで、福島原発告訴団の代理人、河合弘之弁護士ら3名が記者会見を行なった。同日、福島原発告訴団の団長、武藤類子氏ら3名が、福島県警に対して、東京電力と同社の元幹部ら32名を公害罪の被疑事実で刑事告発したことに関して、河合弁護士は法的根拠などを説明した。


「基準値以上の汚染水は海に出させない」外国特派員協会で田中規制委員長が会見、海外記者からは失笑漏れる 2013.9.2

記事公開日:2013.9.2取材地: テキスト動画

※記者会見の全文文字起こしを会員ページに掲載しました。

 2013年9月2日(月)、日本外国特派員協会で、田中俊一原子力規制委員会委員長の記者会見が行われた。田中委員長は冒頭の挨拶で、当初予定していた今年7月に施行された新規制基準の説明を変更し、福島第一原発の汚染水問題について説明すると断りをいれ、会見がはじまった。


汚染水対策に予備費活用も詰め甘く、エネ庁の回答に河野氏一喝 ~国会エネ調(準備会)第28回 福島第一原発の汚染水対策を検証 2013.9.2

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 先日、茂木経済産業大臣から発表された今年度予算に計上されている予備費を活用した汚染水処理問題。2013年9月2日(月)15時30分から、東京都千代田区・衆議院第一議員会館にて「国会エネルギー調査会(準備会)第28回 福島第一原発の汚染水対策を検証」が臨時に開催され、自民党の河野太郎議員から調査会に出席した資源エネルギー庁に対し、数百億円もの予備費の活用について質問が出た。


海外の市民と連携して、日立・東芝・米GEを訴える ~「原発メーカー訴訟」原告団結成と提訴についての記者会見 2013.9.2

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 「今回の訴訟が、世界の人たちが原賠法という悪法に関心を寄せるきっかけになってほしい」──。

 「原発メーカー訴訟」の会が、9月2日(月)15時から、東京都千代田区の司法記者クラブで開いた記者会見で、河合弘之弁護士はこう語った。会見では、今もメルトダウンを続けている福島第一原発の原子炉メーカー3社(日立、東芝、米GE)を被告とする訴訟が準備されている旨が伝えられ、同会の事務局長の崔勝久氏は「全世界で1万人の原告を集めたい」と力を込めた。


「私は今、女性市民の頑張りに期待している」 ~9.1さようなら原発講演会 ─つながろうフクシマ!くりかえすな原発震災─ 大江健三郎氏・小出裕章氏講演 2013.9.1

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 「女性市民のほぼ全員が脱原発派。日本社会では近い将来、女性たちの考えが、はっきりと表面化するだろう」──。

 2013年9月1日(日)13時より、東京都千代田区の日比谷公会堂で行われた「9.1さようなら原発講演会」で、作家の大江健三郎氏はこう話した。一方、京大原子炉実験所助教の小出裕章氏は、福島第一原発に危機的状況が続いていることを重ねて強調。「こんなにひどい状況は、戦時中でも起こらない」と訴えた。