【IWJウィークリー48号】内戦続くウクライナ東部/福島20km圏内の今(ePub版・PDF版を発行しました) 2014.5.6

記事公開日:2014.5.6 テキスト独自

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 岩上安身とIWJ記者が走り回って取材し、独自にまとめた渾身レポートをお届けする「IWJウィークリー」!今号は、4月26日からの1週間分のIWJの取材を一挙お届けします!


福島第一の汚染水問題、止水できなければ凍土壁対策から撤退する可能性も~第21回 特定原子力施設監視・評価検討会 2014.5.2

記事公開日:2014.5.4取材地: テキスト動画

 福島第一原発に建設が予定されている凍土遮水壁をめぐり、5月2日(金)、原子力規制委員会は特定原子力施設監視・評価検討会を開き、凍土遮水壁の安全性などについて、事業者である東京電力らと議論した。

 検討会の冒頭、規制委員会の更田豊志委員は、「凍土遮水壁の問題をきっちりとやりたい」と汚染水対策への意気込みを述べた。また、会では事業者側と規制側との認識の不一致が見られ、議論が紛糾する場面も見られた。


震災から3年、被災者を襲う貧困問題「家族離散率は2〜3割、3割以上の会社員と6〜8割の自営業・パートが失業」 2014.4.23

記事公開日:2014.5.2取材地: テキスト動画

特集3.11|特集 百人百話

 東日本大震災から3年、被災地や被災者は、どのような現状に直面しているのか。NPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」などの支援団体らが2014年4月23日、東京永田町の参議院議員会館で「被災地の生活困窮者支援を考える」というテーマで集会を開いた。


福島第一、配線ミスで建屋内エリアモニタが停止していたことが判明~東電定例会見 2014.4.30

記事公開日:2014.4.30取材地: テキスト動画

 2014年4月30日16時から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。福島第一原発共用プール建屋のエリアモニタが停止し、欠測した原因は、二重化電源の配線ミスであることが判明した。


放射能賠償巡る「科学立証不可欠論」に反発 ~公害病訴訟から学ぶシンポで弁護士ら国を批判 2014.4.29

記事公開日:2014.4.29取材地: テキスト動画

 「福島原発事故での国と東京電力の姿勢は、水俣病問題での、国とチッソの対応と重なる。福島の放射能被害の訴えにも、水俣病の時と同様に、一部の専門家たちが、科学的立証主義の立場で妨害を図って来るだろう」──。

 2014年4月29日、京都市下京区のキャンパスプラザ京都で、「今求められる低線量・内部被ばくに対する健康・医療対策とは? 水俣病・原爆病認定訴訟に学ぶつどい」が行われた。


「3年経っても雨どいの下は、毎時60マイクロシーベルト」 〜福島フィールドワーク報告会 2014.4.26

記事公開日:2014.4.26取材地: テキスト動画

 「3年経った浪江町で見たものは、請戸小学校の惨状、校庭に積み上げられたがれきと除染廃棄物、流された車、浪江駅前の新聞販売店に残った2011年3月12日付の福島日報の束、倒壊した住宅、いたるところにある進入禁止のバリケード。そして、避難指示解除区域と居住制限区域を分けている、廃線になった常磐線だった」──。

 2014年4月26日、新潟市江南区文化会館で、「福島FW(フィールドワーク)ツアー報告会 ふくしまで見て聴いて考えたこと」が行われた。福島からの避難者の話を聞くとともに、民主青年同盟新潟県委員会が3月下旬に行った、福島県浪江町の視察の模様が報告された。


「原発は反倫理的な技術。倫理は科学や経済より優先する」 〜第8回 中部エネルギー市民会議 2014.4.26

記事公開日:2014.4.26取材地: テキスト動画

 「原子力規制委員会のさじ加減で、再稼働が判断される状態では危ない」──。

 2014年4月26日、名古屋・新栄の多目的スペース「parlwr/パルル」において、「第8回 中部エネルギー市民会議 ―中間報告&意見交換」が行われた。2012年、中部電力を含む登壇者を招いて、全7回の会合でエネルギー問題、原発問題について議論してきた中部エネルギー市民会議は、1年をかけて中間報告をまとめた。今回の会合では、さまざまなスタンスの中間報告寄稿者や参加者の間で、活発な意見交換が行われた。


【鹿児島2区補選】「政権与党の候補者を打ち破り、悪いところを正す」~打越明司候補インタビュー ━原佑介記者 2014.4.25

記事公開日:2014.4.25取材地: テキスト動画独自

 民主党、日本維新の会、結いの党、生活の党の野党4党から推薦を受け、今回の衆院鹿児島2区補欠選挙に無所属で出馬した前衆議院議員の打越明司(うちこしあかし)候補に、IWJは投開票日(4月27日)を直前に控えた25日、単独インタビューを行った。

 「政権与党の公認候補を打ち破る」と意気込む打越候補が掲げる政策とは。また、自民党との違いはどのようなところにあるのかについて、以下、インタビューの模様を一問一答形式でお伝えする。


「原発事故が起きても相変わらず命より金、倫理より経済、未来より現在」 〜前東海村村長 村上達也氏講演会 2014.4.23

記事公開日:2014.4.23取材地: テキスト動画

「地方議員や首長の好きな言葉は『活性化』。脱原発と言うと、すぐに金の話になる。アベノミクスで経済成長ばかり言うが、地方でその恩恵はない。今は脱成長経済、地方の自立。それで脱原発も可能になる」──。

 2014年4月23日、茨城県結城市の結城市民文化センターで、村上達也前東海村村長による講演会「歴史の曲がり角に立つ脱原発運動 中央集権から地方自立へ」が開催された。東海第二原発はじめ多くの原子力施設がある東海村で16年間村長を務めた村上氏は、福島原発事故における政府と福島県の対応、安倍政権の原発依存の体質、事故の究明や検証もないままの原発再稼働などを痛烈に批判。「脱原発には、脱成長経済を見据えた価値観の変革が急務」との見解を述べた。


原発メーカー訴訟と韓国人被爆者2世 金亨律氏をつなぐ反核の意志 〜翻訳家 青柳純一氏 2014.4.23

記事公開日:2014.4.23取材地: 動画

 「韓国社会では『広島と長崎の原爆投下のおかげで終戦となり、自分たちは日本から解放された』との考え方が支配的で、韓国人被爆者の存在は無視されていた。そんな中で被爆2世が、核の恐怖、次世代への影響を訴えた」──。

 2014年4月23日、大阪市天王寺区にある大阪南YMCAで、「在韓被ばく者の現状&原発メーカー訴訟原告交流会」が開かれ、『被ばく者差別をこえて生きる ― 韓国原爆被害者2世 金亨律とともに』(三一書房)の著者で、翻訳家の青柳純一氏が講演を行った。青柳氏は、自身が原告として参加している原発メーカー訴訟と、2005年に34歳で亡くなった韓国原爆被害者2世の金亨律(キム・ヒョンニュル)氏について語った。


目標値を超えた地下水バイパスの汚染水、再検査で基準を下回るも再度採水分析へ~東電定例会見 2014.4.21

記事公開日:2014.4.21取材地: テキスト動画

 2014年4月21日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。地下水バイパス揚水井No.12から4月18日に採水した結果、トリチウム1200Bq/Lと基準値を下回ったが、念の為に20日に再度採水し、分析していることが報告された。


「ストロンチウムなどが、最終的にどうなるのか不安だ」 〜楢葉町での廃棄物処分計画に関する説明会 2014.4.20

記事公開日:2014.4.20取材地: 動画

 2014年4月20日(日)16時より、福島県いわき市内に設けられている、楢葉町小中学校仮設体育館において、環境省と楢葉町による「特定廃棄物の埋立処分計画及び楢葉町内の災害廃棄物等仮設焼却施設の設置に関わる説明会」が行われた。楢葉町の松本幸英町長、宍戸陽介副町長はじめ、福島県、復興庁、資源エネルギー庁、環境省などから多数の関係者が出席した。

 環境省の計画によると、1キロあたり10万ベクレルまでの指定廃棄物を、楢葉町に隣接する富岡町のフクシマエコテッククリーンセンター(搬入口は楢葉町側)に埋め立てる、という。また、廃棄物の減容化のため、楢葉町波倉地区に、仮設焼却施設と焼却灰のセメント固型化施設を新設する計画も提案されている。


「原子力ムラの陰謀、工作は本当にあるのか?」今西憲之氏、平智之氏ほか 〜チバレイ・ウガヤの言論ギグ! 第一回 2014.4.20

記事公開日:2014.4.20取材地: テキスト動画

 「原子力ムラの人間も、自民党議員も、一人ひとりに話を聞くと納得できる部分もある。しかし、集団になるとダメ。前言がひっくり返る」──。

 2014年4月20日、東京都新宿区のロフトプラスワンで、千葉麗子氏、烏賀陽弘道氏をホストに「チバレイ・ウガヤの言論ギグ!第一回目 『フクシマ原発事故をもう忘れたの?』」が行われた。ゲストに、週刊朝日誌上で原子力ムラ内部の取材を行ってきたジャーナリストの今西憲之氏と、「禁原発」を主張する前衆議院議員で、震災時の与党、民主党に所属していた平智之氏、さらに、神奈川県平塚市議会議員の江口友子氏を迎えて、原発事故を巡るメディアや政治の裏側について語った。


「時間がたつと、はっきりと被曝の影響があらわれる」 〜崎山比早子氏講演会 2014.4.20

記事公開日:2014.4.20取材地: 動画

 「細胞の寿命を決めるファクターは、テロメアの短縮、遺伝子複雑損傷細胞の増大、ミトコンドリアDNA損傷。放射線の被曝は、それらを促進する」──。崎山比早子氏は、放射線が老化を促進することで病気を誘発するとし、そのメカニズムを解説した。

 2014年4月20日、新潟市中央区のクロスパルにいがたで、「『もっと知りたい原子力発電所のすべて』第25回学習交流会」が開催された。放射線医学総合研究所の元主任研究官で、東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)の委員も務めた崎山比早子氏が、「放射線被ばくによる健康被害 被ばくがもたらすがん以外の病気」と題した講演を行った。


「国は、福島の子どもしか甲状腺を調べないが、ヨウ素被曝は福島だけじゃない」 〜守田敏也氏講演会 2014.4.20

記事公開日:2014.4.20取材地: 動画

 「今、福島の中学生の間では『放射能を怖がるのはかっこ悪い』とまで言われている」──。そう語る守田氏は、福島の小学生がマスクを付けて運動会をしている写真(2011年撮影)を見せて、「この時、まさに被曝している。子どもの虐待写真として歴史に残る」と現状を憂いた。

 2014年4月20日、岡山県瀬戸内市のゆめトピア長船で、「チェルノブイリ・福島の現状を伝える 子どもたちのいのちを守るために今、私たちにできること」が行われ、ジャーナリストの守田敏也氏が講演した。守田氏は、2012年3月に矢ヶ﨑克馬氏(物理学者)とともに『内部被曝』を上梓するなど、原発事故後の健康被害の問題を追求している。


小出裕章氏 特別講演-放射能と向き合い、子どもたちの未来を創る- 2014.4.19

記事公開日:2014.4.19取材地:

 2014年4月19日(土)、栃木県那須塩原市の黒磯文化会館で行われた「第3回 311『つながる、つたえる、そして未来へ』集い」において、小出裕章氏(京都大学原子炉実験所)が「放射能と向き合い、子どもたちの未来を創る」と題し講演を行った。


岡山映画鑑賞会〈265回例会〉海南友子監督作品特集 監督講演 2014.4.19

記事公開日:2014.4.19取材地: 動画

 2014年4月19日(土)、岡山市・岡山シティミュージアムで行われたドキュメンタリー映画「あの日から変わってしまったこの空の下で」上映会後に監督の海南友子(かな・ともこ)氏の講演会が行われた。

 福島第一原発事故後、避難地域などを取材していた海南氏は自身の妊娠を知り、被曝の不安と出産をテーマに自分自身にカメラを向けた。


人線量調査の最終報告を原子力被災者支援チームが公表、調査結果の隠蔽などの疑義には反論「大変遺憾。大臣官房長名で抗議」 2014.4.18

記事公開日:2014.4.18取材地: テキスト動画

 内閣府・原子力被災者支援チームは4月18日(金)、放射線医学総合研究所と日本原子力研究開発機構に共同で依頼していた「東京電力福島第一原子力発電所事故に係る個人線量の特性に関する調査」の最終報告書を公表した。

 最終報告書の公表前、3月末に毎日新聞がこの件に関し、調査結果を隠した疑いがあるなどと報じられていた。毎日新聞の報道によれば、内閣府原子力被災者チームは、被曝線量について当初の想定より高い数値が出たため、住民の帰還を妨げかねないとして、結果の公表を見送ったのだという。

  • 毎日新聞 福島原発事故:被ばく線量を公表せず 想定外の高い数値で(現在、当該ページ削除)

原子力委員会が新体制後2回目の会合を開催 安倍政権と歩調を合わせ、新エネルギー基本計画を妥当と評価 2014.4.17

記事公開日:2014.4.18取材地: テキスト動画

 内閣府の原子力委員会は、4月17日(木)、新しい委員3人となった組織で、第2回目の会合を開いた。原子力委員会は、今月4月8日(火)、新組織となってからの第1回目の会合を開き、岡芳明委員長が記者会見に応じている。


「親族すべてが腫瘍や甲状腺がんに。健康な者は1人もいない」 〜ベラルーシとドイツの市民が福島を訪問 2014.4.16

記事公開日:2014.4.16取材地: テキスト動画

 「汚染地域で生まれた子どものうち、健康な子は20%しかいない。残りの子どもたちの中には、免疫が低下する『チェルノブイリ・エイズ』も多い。甲状腺がん、遺伝子異常、腫瘍が多く発症している」──。

 2014年4月13日から20日まで、ベラルーシとドイツから、チェルノブイリの子どもたちへの支援や環境問題などに取り組んでいる市民団体のメンバー12名が来日し、広島、東京、福島を訪問。東日本大震災と原発事故後の現状を視察し、経験の共有と交流を行った。