2023年7月6日午前10時55分より、東京都千代田区の外務省にて、林芳正外務大臣の定例会見が行われた。
冒頭、林大臣からの報告はなく、そのまま、各社記者と林大臣の質疑応答となった。
IWJは、米国のバイデン大統領の息子ハンター・バイデン氏の脱税に関するスキャンダルと、そのスキャンダルが今後の日米関係に及ぼす影響について、以下の通り質問した。
IWJ記者「バイデン大統領の次男、ハンター・バイデン氏の脱税捜査を担当してきた米国内国歳入庁(IRS)の現役捜査官が、米国の司法省が捜査を妨害した、と実名で告発し、米国の大手メディアで次々と報じられています。
今後の進展によっては、バイデン大統領は、次期大統領選はおろか、弾劾を受け、任期中に辞任に追い込まれる可能性もあります。
バイデン政権に追従し過ぎると、危ういことになるとはお考えになりませんでしょうか?
例えば、ウクライナ紛争の即時停戦と、海外駐留米軍の完全撤収、そして軍事帝国としての米国の『帝国解体』を掲げるロバート・ケネディ・ジュニア氏が次期大統領に当選した場合、バイデン政権とまったく方向性が逆になります。その場合、日本政府はパートナーシップを築けるのでしょうか?
ご教示ください」。
この質問に対し、林大臣は以下のように回答した。
林大臣「はい、ご指摘の報道については承知をしていますが、他国の内政につきまして、政府としてコメントすることは差し控えたいと思います。
また、米国国内の選挙にかかわる事項のひとつひとつについて、コメントすることは差し控えたいと思いますが、我が国としても関心を持って注視をしております」。
他社の記者からは、ロシアの凍結資産の活用方法、国際原子力機関(IAEA)のグロッシー事務局長の訪日(7/4~7)、福島第一原発のALPS処理水の海洋放出の時期、および、米国のユネスコへの再加入について、質問があった。
定例会見の詳細については、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。