「『核の冬』で日本人ほぼすべてが餓死との予測。ウクライナへの武器支援をやめさせ、停戦を強く求めるべきでは?」IWJ記者の質問に「対露制裁とウクライナ支援を強力に推進」と林大臣!~2.10 林芳正 外務大臣 定例会見 2023.2.10

記事公開日:2023.2.10取材地: テキスト動画
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(取材、文・浜本信貴)

 2023年2月10日午前11時より、東京都千代田区の外務省にて、林芳正外務大臣の定例会見が開催された。

 質疑応答で、IWJ記者は、ウクライナ問題について、次のように質問した。

 「昨年8月、米ラトガース大学が発表した論文で、仮に米露間の全面核戦争が起き、急速に寒冷化する『核の冬』が訪れれば、50億人が飢餓状態に陥ると予測されています。なかでも、島国で食料自給率が低い日本は人口のほぼすべてが餓死するとされています。

 ウクライナ紛争が米露全面核戦争へとエスカレートしないよう、武器支援をやめさせ、停戦を強く求める外交こそ、日本の国民の生存を守る外交ではないでしょうか。お考えを聞かせてください」

 この質問に対し、林大臣は以下のように答えた。

 「ロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更であり、欧州にとどまらず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす暴挙であります。

 また、この侵略は、ウクライナの主権と領土一体性を侵害する明白な国際法違反であり、強く非難をいたします。侵略が長期化する中、一刻も早くロシアの侵略を止めるため、対露制裁とウクライナ支援を強力に推進してまいります。

 また、日本は唯一の戦争被爆国として、ロシアによる核の威嚇は断じて受け入れられないと考えています。ましてや、その使用はあってはならないと考えます。

 G7長野県軽井沢外相会合やG7広島サミットでは、こうした強い意志を、力強く世界に示してまいりたいと考えております」

 その他、他社記者からの質問は、「オリンピック」、「ウクライナ支援」、「性的少数者に対する差別の解消」、「G7広島サミット」、「同性婚またはパートナーシップのための法令・制度」など、多岐にわたった。

 また、冒頭、林大臣より、トルコ南東部を震源とする大規模な地震に対して、日本政府の対応について、説明があった。

 詳細については、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。

■ハイライト

■全編動画

  • 日時 2023年2月10 日(金)11:00~
  • 場所 外務省本省 会見室(東京都千代田区)

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