2023年6月30日午前11時30分より、東京都千代田区の外務省にて、林芳正外務大臣の定例会見が行われた。
冒頭、林大臣より、「グロッシー国際原子力機関(IAEA)事務局長の訪日」、および、「外務省独自の社会人経験者選考採用試験の実施」の2点について、報告があった。
- グロッシー国際原子力機関(IAEA)事務局長の訪日(外務省、2023年6月30日)
質疑応答で、IWJ記者はウクライナ情勢について、以下の通り質問した。
IWJ記者「ワグネルのプリゴジン氏が、クーデター未遂を起こす約1ヶ月前、5月15日付けの『ワシントン・ポスト』が、プリゴジン氏が『ウクライナの国防省・軍事情報局に通じていた』と報じています。
この反乱について、ロシアのメドベージェフ元大統領は、『核大国でのクーデターは、世界が破滅の危機に瀕する』と、事の重大さについて警告を発しています。
この報道が事実であれば、ウクライナ及び米国をはじめとする西側諸国がクーデター計画を知っていながら放置していたということになります。
林大臣、松田邦紀(まつだ くにのり)・駐ウクライナ大使をはじめ、日本政府は、この情報を共有されていたのでしょうか?
事実関係と大臣のご見解をお聞かせください」。
これに対し、林外務大臣は、次のように回答した。
林大臣「プリゴジン氏やワグネルの動向については、政府として、重大な関心をもって、注視してきておりますが、報道の逐一についてお答えすることは、差し控えたいと思います。
いずれに致しましても、政府としては、引き続き、G7をはじめとする同志国と緊密に連携しつつ、適切に対応して参りたいと考えております」。
他社の記者からは、「グロッシーIAEA事務局長の訪日と、ALPS処理水の海洋放出に関して、外務省幹部がIAEAに政治献金を行ったという偽情報」、「ALPS処理水の海洋放出」、「北方領土の元島民らによる洋上慰霊の実施」、「EUによる日本産食品輸入規制措置」、「中国の反スパイ法改正」について、質問があった。
定例会見の詳細については、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。