2023年3月10日、午後3時50分より、東京都千代田区の外務省にて、林芳正 外務大臣の定例会見が開催された。
冒頭、林大臣より、以下の通り、4つの報告があった。
(1)「核兵器のない世界」に向けた国際賢人会議第2回会合の日程の決定及びユース非核リーダー基金設立のための国連への資金拠出について
(3)トルコ地震(NATOによる支援活動への自衛隊輸送機の派遣)について
(4)AUKUS首脳共同声明について
続く質疑応答にて、IWJ記者は、「中国の仲介による、サウジアラビアとイランの外交正常化に向けての合意」についての質問を用意して臨んだが、林大臣のスケジュールのため時間切れとなり、残念ながら、このたびは指名されなかった。
だが、朝日新聞記者から、サウジアラビアとイランの外交正常化の仲介を含めた「中国の外交」に関する以下のような質問があった。
朝日新聞記者「中国の仲介により、イランとサウジアラビアが、外交関係の正常化で合意しました。また、習近平国家主席がロシアを訪問し、プーチン大統領と会談、更にゼレンスキー大統領との会談も計画されているとの報道もあります。
このような中国の働きかけや存在感の表し方、それによる国際政治の力学の変化など、大臣はどのように考えるか御見解を伺います」
この質問に林大臣は次のように答弁を行なった。
林大臣「ご指摘のありました中国と様々な国との関係については、我が国としても、動向を注視しているところでありますが、第三国間のやり取りや、またその関連行動の一つ一つについて、コメントすることは差し控えたいと思います。
その上で、このイランとサウジアラビアが関係正常化に合意したことにつきましては、我が国として、中東地域の平和と安定化に向けた前向きな動きとして、歓迎をするところでございます」。
その他の記者からは、北朝鮮によるミサイル発射、北方四島への墓参、ブラジルの査免停止、そして、日印関係(岸田総理大臣のインド訪問)についての質問があった。
詳細についてはぜひ全編動画をご視聴ください。