2023年6月27日午後12時55分より、東京都千代田区の外務省にて、林芳正外務大臣の定例会見が行われた。
林大臣からの冒頭の報告はなく、そのまま、大臣と各社記者との質疑応答となった。
IWJ記者は、ウクライナ情勢について、以下の通り質問した。
IWJ記者「5月15日付の『ワシントンポスト』で、ウクライナの軍事情報局とワグネルのトップであるプリゴジン氏が内通していたと報じられたあと、ウクライナ国防省・軍事情報局のキリロ・ブダノフ長官は、ロシア軍の攻撃によって重傷を負ったとされ、ドイツの病院に搬送された5月29日以降、公の場に現れず、死亡説まで流れました。
しかし、6月21日、ブダノフ長官が、日本の松田邦紀(くにのり)・駐ウクライナ大使とともに並んで立つ写真が公開されました。
大使は、ブダノフ長官の生存を世界に証明するために訪問したのでしょうか。狙いを教えてください。
また、誰の指示でブダノフ長官に会いに行ったのでしょうか。大臣なのか、森健良(もり たけお)外務次官なのか、また、この大使の動きは、米国やNATO諸国の要請を受けたものなのでしょうか、その点も含めて、事実確認をさせてください」。
この質問に対し、林大臣は以下の通り回答した。
林大臣「松田大使は、駐ウクライナ大使といたしまして、外交活動の一環として、ウクライナ政府関係者、また有識者等との間で、日常的に意見交換や協議を行っております。
20日に、松田大使は、ブダノフ国防省情報総局長と意見交換を行っておりますが、本意見交換も、そうした外交活動の一環として実施されたものでございます」。
他社の記者からは、ロシア情勢(プリゴジン氏、ワグネルの動向、ウクライナ情勢に与える影響等)、ALPS処理水に関連した偽情報への対応、フランスの対中姿勢、日・レバノン関係、日・リヒテンシュタイン関係、日・中央アジア関係についての質問があった。
定例会見の詳細については、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。