2023年8月8日午前11時より、東京都千代田区の外務省にて、林芳正外務大臣の定例会見が行われた。
冒頭、林大臣から、「外務省の幹部人事」、「2025年に開催される第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の開催地の決定」、「日・豪部隊間協力円滑化協定」について、報告があった。
続いて、林大臣と各社記者との質疑応答が行われた。IWJ記者は、質問を準備して臨んだが、時間切れとなり、残念ながら質問はできなかった。
各社記者からは、「政府安全保障能力強化支援(OSA)」、「幹部人事」、「林大臣の南西アジア及びアフリカ訪問(7月27日~8月4日)」、「第9回アフリカ開発会議」、「東京電力福島第一原発処理水の海洋放出計画」、「日米韓首脳会合(8月18日開催予定)」、「日中関係」、そして「靖国神社の参拝(8月15日終戦の日)」などについての質問が行われた。
- 林外務大臣の南西アジア及びアフリカ訪問(令和5年7月27日~8月4日)
アフリカ訪問については、以下のような質問があった。
記者「アフリカ3か国を訪問されました。ロシアに関しては、日本とは必ずしも立場が一致しない国もあったかと思います。ロシアに関して、どのような議論が行われて、認識のすり合わせができたかどうか。また、その溝があったとしたら、今後、それをどのように埋めていくか、お考えをお聞かせください」。
これに対して、林大臣は次のように答弁した。
林大臣「我が国は議長国として、いわゆるグローバル・サウスと呼ばれる国々との関係強化、これを重視して、さまざまな取り組みを行ってきておりまして、今回の外遊もその一環ということでございます。
会談で、各国要人と胸襟を開いて意見交換を行いまして、法の支配にもとづく自由で開かれた国際秩序の維持強化や、その他の重要な国際課題への対応について連携を図りました。
その中で、今、お話のありました、ロシアによるウクライナ侵略についても議論をいたしまして、ロシアによる『黒海穀物イニシアティブ』の終了、これがアフリカを含む世界の食料安全保障に与える影響について懸念を共有し、同イニシアティブの再開に向けて国際社会が一致して協力をしていく必要があるということも確認できたところでございます」。
定例会見の詳細については、ぜひ全編動画にてご確認ください。